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モミのきとイバラ
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ かんこくご ・ ふらんすご
にほんご & えいご ・ にほんご & かんこくご ・ にほんご & ふらんすご
おおきくて りっぱな モミ の き が、あしもと の イバラ を みくだして いい ました。
「おほん。わたし は よのなか の いろいろ に やく に たつ。
たとえば、しんでん の やね や おおきな ふね を つくったり。
それに、すらっと せ が たかくて、じつ に うつくしい。
まったく、いだいな モミ の き さま だ。
・・・おや?
わたし の あしもと に はえている おまえ は、ぜんしん が トゲトゲ で、みんな から きらわれて いる イバラ だな。
おまえ に ひとつ きく が、おまえ には いったい、なん の とりえ が あるのだ?」
すると イバラ が、こう いい ました。
「たしか に、わたし には なん の とりえ も ありません。でも・・・」
「・・・でも、なんだ?」
「あっ 、ほら、ほら。
オノ を もった きこり が やってきましたよ。
まっすぐ こっち へ むかって きますね。
わたしたち に、なに か よう でしょうか?
いや、わたし は トゲトゲ の きらわれもの ですから、きっと、あなた に よう でしょう。
にんきもの は、たいへん ですね。
・・・あれ?
どうしました?
かぜ も ないのに きゅう に ふるえ だしたり して」
ひと から、ちやほや される から と いって、とくい に なって は いけません。
めだち すぎる と、たいへん な め に あう かも しれませんよ。
おしまい
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