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たびびと と オノ
(イソップどうわ)
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ふたり の おとこ が、いっしょ に たび を していました。
そのうち、ひとり が みち に おちている オノ を ひろいました。
それ を みて、もう ひとり が、
「ぼくたち は、オノ を ひろった」
と、いいました。
すると、ひろった おとこ が いいました。
「『ぼくたち は、ひろった』では なくて、『きみ は ひろった』と、いえよ」
しばらく する と、その オノ を おとした おとこ が ふたり を おいかけて きました。
その おとこ は とうぞく で、ぬすんだ オノ を おとして しまったのです。
「ああ、もう だめ だ。ぼくたち が オノ を よこどり した と おもって いる。ぼくたち は もう たすからない」
オノ を ひろった おとこ が なげく と、もう ひとり の おとこ が いいました。
「『ぼくたち は たすからない』じゃなくて、『ぼく は たすからない』と いえよ。
だって、さっき オノ を ひろった とき に、きみ は ぼく を なかま に いれなかったん だから」
よいこと が あった とき に、ともだち を のけもの に する ひと は、ふこうな め に あった とき に、その ともだち に たすけて もらえる はずがない。
と、いうこと を、この おはなし は おしえています。
おしまい
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