|
|
ふくむすめどうわしゅう(Hukumusume fairy tale collection) > がいこくご(Foreign language)
>にほんのむかしばなし(Japanese classical stories)
ふくのかみ に なった びんぼうがみ
The god of poverty became the god of wealth.
(にほんのむかしばなし)
(Japanese classical stories)
ほんやく(Translation) ちいさな翻訳屋さん
にほんご(Japanese) ・ えいご(English) ・ はんたいご(Traditional Chinese) ・ かんたいご(Simplified Chinese)
にほんご&えいご ・ にほんご&はんたいご(繁体) ・ にほんご&かんたいご(簡体)
むかしむかし、はたらきもの なのに、とても びんぼう な ふうふ が いました。
A long time ago, there lived a very poor couple who work very hard.
ある とし の くれ、ふたり が おおそうじ を している と、やせた ネズミ の ような もの が かみだな から でてきました。
At one year end, when they were cleaning up their house thoroughly, they found a thin mouse-like figure on the household altar.
「わし は、びんぼうがみ だ、
“I am the god of poverty.
おまえたち が あんまり まじめに はたらく から、わし は この いえ を でていくよ。
You are working so hard that I decided to leave your house.
たっしゃ でな」
Keep yourself well.”
そう いって びんぼうがみ は、ヨタヨタ と あるきだしました。
And the god left with a waddling walk.
すると ふうふ は、
Then the couple said,
「びんぼうがみ と いっても、かみさま には かわり ありません。
“ Dear god, even if you say you are the god of poverty, you are still one of the gods.
どうか、この いえ に いて ください」
Please stay in our house.”
「うん? わし は、びんぼうがみ だぞ」
“Really? I am the god of poverty, you know.”
「はい、びんぼうがみ さま。
“Yes, my god.
たいせつ に します ので、どうか おねがい いたします」
We will care about you. So please stay with us.”
と、いって、むりやり に びんぼうがみ を かみだな に おしもどし ました。
The couple said so and pushed the god back on the household altar forcefully.
それから ふうふ は まいにち かみだな に たべもの を そなえて、コツコツ と まじめ に はたらき つづけ ました。
Since then, the couple offered food at household altar every day and kept working hard diligently.
やがて きがつく と、いつのま にか ふうふ は おかねもち に なっていました。
After a while and before they notice, the couple became rich.
そこ で くら の ある、おおきな いえ を たてました。
So they build a big house with a warehouse.
きょう は、ひっこし の ひ です。
Today is the day of their movement.
ふうふ は、かみだな に むかって いいました。
The couple talked to the household altar.
「さあ、びんぼうがみ さま。いっしょ に あたらしい いえ に まいりましょう」
“My god of poverty, shall we go to our new house together?”
すると かみだな から は、きれいな きもの を きた かみさま が でてきた の です。
Then the god appeared from the household altar dressed in a beautiful Kimono.
「おまえたち の おかげ で、これ このとおり。れい を いうぞ。これからも よろしくな」
“Thanks to you, see how I look like. I really appreciate it. All good wishes on our future. ”
ふうふ に たいせつ に された びんぼうがみ は、いつのま にか ふくのかみ に なって いたのです。
Because the couple cared the god so much, the god found himself being the god of wealth.
おしまい
The end
(Click here to return)
|
|
|