福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 10月のイソップ童話 > 鳥刺しとヒバリ
10月10日のイソップ童話
鳥刺しとヒバリ
鳥刺しが、鳥をつかまえるためのワナをしかけていました。
一羽のヒバリが、それを遠くから見て、
「あなたは、なにをしているのですか?」
「鳥の住む家を、つくっているのだよ」
鳥刺しは答えて、それから、はなれたところに身をひそめました。
ヒバリは鳥刺しの言葉を本気にして、ワナに近づいたので、アミにかかってしまいました。
鳥刺しがかけよってくると、ヒバリはいいました。
「いまいましい人間め。おまえがつくる家がこう言うものなら、すむ人はめったにみつかるまいよ」
このお話しは、いやな人がすむ家や町は、やがて人々に見捨てられると言うことをおしえています。
おしまい