福娘童話集 きょうの新作昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     1月25日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
中華まんの日
きょうの誕生花
プリムラ
きょうの誕生日・出来事
1938年 松本零士(漫画家)
  1月25日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
乙姫様のくれたネコ
きょうの世界昔話
ホタルとオナガザル
きょうの日本民話
もちのなる木
きょうのイソップ童話
アシとオリーブの木
きょうの江戸小話
たたかれても安心
広告
 

福娘童話集 > きょうの新作昔話 > 切戸の文珠と北野の文珠

2009年 1月25日の新作昔話

切戸(きりど)の文珠(もんじゅ)と北野(きたの)の文珠(もんじゅ)

切戸(きりど)の文珠(もんじゅ)と北野(きたの)の文珠(もんじゅ)
京都府の民話京都府情報

 むかしむかし、京都の北野の文珠(もんじゅ)さんが天の橋立(あまのはしだて)にやってきて、切戸(きりど)の文珠さんを訪ねました。
 北野の文殊さんは、景色が良くて毎日繁盛している切戸の文珠さんがうらやましくてなりません。
 そこでなんとかして、切戸の文珠堂に住める方法はないものかと考えました。
 ところが一方、切戸の文珠さんも一度でいいから京へ出かけて学問をしたいと考えていて、ついでに北野の文珠さんの繁昌ぶりも見たいと思っていたのです。
 二人はお互いに自慢話をしながらも、心の中では相手をうらやましがっていたのでした。
 それから数日後、北野の文珠さんから切戸の文珠さんへ手紙が届きました。
「先日は色々とお世話になりました。ぜひ一度、北野へも来てください。日頃は忙しいので、暇な正月の二十五日に来てくださればと思います」
 そこで切戸の文珠さんは、一月二十五日に京都へ行ったのです。
 そして行ってみて、切戸の文珠さんはびっくりしました。
 手紙の内容とは違っていて、北野の文珠さんには参詣(さんけい)の人々が大勢いるのです。
 切戸の文珠さんは、
(暇なときでも、こんなに繁盛しているとは)
と、北野の文殊さんがうらやましくなり、とうとうお堂がえの話しを持ち出しました。
「北野の文珠さんよ、なんとかあんたとわしと入れ替わりが出来ないものかのう」
 この話しを聞いた北野の文殊さんは、
(しめしめ、うまく引っかかったぞ)
と、心の中では喜びながら、しかし、仕方ないなという顔をしながら、切戸の文殊さんの願いを聞き入れたのです。
 そして切戸の文殊さんは北野へ、北野の文珠さんは切戸へと入れ替わりました。
 切戸の文殊さんは京の都に住めるし、お賽銭(さいせん)もたくさんだと大喜びです。
 ところが、翌日のこと。
 北野に来る参詣人が、だんだん減ってきたではありませんか。
 その翌日も、そのまた翌日も、だんだんとお参りに来る人が少なくなっていきます。
 不思議に思って、近所の人たちにたずねてみると、
「ああ、北野さんがにぎわうのは年にたった一度、正月の二十五日だけです。それ以外の日は暇なもんですよ」
と、言うではありません。
「なに! さては、一ぱいくわされたか」
 切戸の文珠さんは、じだんだをふんでくやしがりました。
 でも、せっかくはるばる京都へやってきたからには、ここで頑張ろうと思い直し、一生懸命に学問にはげんで、立派な文珠さんになったということです。

おしまい

ページを戻る

きょうの新作昔話メニュー
福娘童話集
きょうの新作昔話
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識