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2008年 4月16日の新作昔話
ホジャおじさんのへそまがり
トルコの昔話 → トルコの情報
むかしむかし、トルコの国に、ナスレッディン・ホジャという、とても変わった人がいました。
このホジャおじさんは子どものころ、大変なへそまがりで、お父さんが何か言いつけると、その反対の事ばかりやっていたそうです。
ある日、粉ひき場からの帰り道。
小川の橋にさしかかった時、お父さんはロバの背中の粉袋が一つ、今にも落ちそうになっているのに気づきました。
「ホジャ。袋が落ちそうだ。上へ押し上げろ」
と、注意しようと思いましたが、そんな事を言ったら、へそまがりのホジャの事です。
反対に川へ突き落としてしまうだろうと思い、そこで言いました。
「おい、お前。袋は川の方へ落ちることはないから、そいつを下へ押し下げてみろ」
ところがホジャは、素直にうなづくと。
「この年まで、父ちゃんの言う事には、反対の事ばかりしてきて悪かった。今度は言われた通りにするよ」
と、お父さんの言う通りにしたため、
ボッチャーン!
粉袋は、川に落ちてしまいました。
おしまい
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