２００８年　4月29日の新作昔話



農夫とツルたち
イソップ童話　→　イソップ童話とは？

　ツルたちは、種まきの終えたばかりの小麦畑をえさ場にしていました。
　農夫はいつも、投石機を空うちして、ツルたちを追い払っていました。
　なぜ空うちだというと、臆病なツルたちは空うちしただけで、怖がって逃げだすからです。
　しかしツルたちは、それが空うちだということに気付くと、投石機を見ても逃げようとはしませんでした。
　そこで農夫は、
「仕方ない、少しこらしめてやるか」
と、今度は投石機に本当に石をセットして、たくさんのツルたちを撃ち殺しました。

　相手が優しく言っている間に言う事を聞かないと、相手は怒って行動に移しますよ。

おしまい