福娘童話集 > 新作の紹介 福娘童話集 きょうの新作昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     11月20日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ピザの日
きょうの誕生花
つわぶき
きょうの誕生日・出来事
1970年 原久美子(俳優)
  11月20日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
逃げた黒牛
きょうの世界昔話
逃げクーナンと赤い子ウマ
きょうの日本民話
水グモの糸
きょうのイソップ童話
ネコとニワトリ
きょうの江戸小話
魚の心中
広告
 


福娘童話集 > きょうの新作昔話 > 真夜中のキツネの嫁入り

2008年 11月20日の新作昔話

真夜中のキツネの嫁入り

真夜中のキツネの嫁入り
東京都の民話東京都情報

 むかしむかし、江戸にある大きな川の渡し舟小屋へ、一人の侍がやってきました。
 侍は、大きな屋敷からきた使いだと言って、
「今夜、お屋敷の姫が、川むこうの町にあるお屋敷へ嫁入りされる。おつきの者たちは、百名を超えるであろう。この川の渡し舟を残らずここに集めて、待っていてほしい。とりあえず、ここに小判十枚をつつんでおいたが、舟賃はあとで、たくさんのご祝儀と一緒に出すつもりである」
と、渡し舟の用意を頼むと、帰っていきました。
「こりゃ、大仕事だぞ!」
 渡し舟の船頭の親方は大喜びで、すぐに仲間たちの舟を渡し場に集めました。
 そしてその夜、ちょうちんの灯をいくつもつらねて、たくさんの侍たちに見まもられながら、お姫さまのかごがやってきました。
 船頭たちは、行列をうやうやしく出むかえました。
 そして失礼のないように、一人一人を舟に案内して、ゆっくりと夜の川をわたっていきました。
 むこう岸に着くと、行列の人たちはほとんど話もせずに、すいこまれていくように夜の闇の中に消えていきました。
 さて、次の日の朝のことです。
 船頭の親方は昨日受け取っていたお金を、とりあえず仲間たちにわけておこうと思いました。
 ところが、神棚の上にのせておいた小判が入った包み紙を手にとって、思わず大声をあげました。
「なっ! なんだ、これは!」
 なんと中に入っていたのは、十枚の葉っぱだったのです。
「ちくしょう! キツネのやつ、派手にやってくれやがったな!」
 むかしは、こんな話がよくあったそうです。

おしまい

ページを戻る

新作の紹介メニュー

福娘童話集

新作の紹介
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト さくら
職業紹介・誕生日占い・おまじないなど
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識