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2月16日の日本の昔話

そこなしひしやくのこのこのざえもん
イラスト たつよ   提供 らくがきの日常

そこなしひしやくのこのこのざえもん
一休さんのとんち話 → 一休さんとは

♪音声配信(html5)
音声 田布施座

 むかしむかし、一休さん(いっきゅうさん)と言う、とんちで評判の小僧さんがいました。

 その一休さんがお使いに出かけていない間に、ある家から言付けを頼まれた村人がやって来ました。
「今日は、そこなしひしゃくのこのこのざえもんさん家の法事ですので、お昼過ぎにお経をあげに来てください」
「はい、わかりました。では、お昼過ぎにうかがいましょう」
 和尚さんは簡単に引き受けましたが、村人が帰った後で頭をひねりました。
「はて?
 引き受けたはいいが、どこへ行けばいいのだ?
『そこなしひしゃくのこのこのざえもんさん』なんて、この寺の檀家(だんか)にはいないはず。
 さては、何かの謎かけかな?
 うーん、困った事になったわ」

 やがて、お使いを終えた一休さんが帰ってきました。
「ただいま、戻りました」
「おお、一休。ちょうどよいところへ、帰って来たな」
「はい、何でしょうか?」
 ニコニコ顔の一休さんを見て、和尚さんはふと思いました。
(一休に聞けば、この程度の謎かけ、すぐに解いてくれるだろう。だが、いつも一休に頼るのは、しゃくだな)
「あの、和尚さん。どうしました?」
「いや、何でもない。お使い、ご苦労」
 和尚さんは一休さんに頼らず、一人で考える事にしました。

「うーん。
 あそこはこの前、法事をすませたばかりだし、あそこでもない。
 そうなると、あそこか?
 いや、あそこかもしれんぞ。
 ・・・ああ、もうこんな時間か」
 もうすぐ、約束の時間です。
「ええい。いくら考えても、わからんわい!」
 法事に遅れては大変なので、和尚さんは仕方なく一休さんに尋ねました。
「これ、一休よ。
 実はその、今日は法事の約束があってな。
『そこなしひしゃくのこのこのざえもん』の家なのだが、どこだかわかるか?」
 すると一休さんは、にっこり笑って答えました。
「ええ、わかりますとも。では、ご案内します」

 和尚さんが一休さんについて行くと、そこは檀家の『柄皮(えかわ)孫ざえもん』の家だったのです。
「一休よ。
 法事があるのは、『そこなしひしゃくのこのこのざえもん』の家だぞ。
 ここでは、あるまい」
「いいえ、こちらですよ」
「どうしてじゃ?」
「はい。
 そこなしひしゃくとは、柄と皮しかないひしゃくの事。
 子どもの子どもは孫(まご)ですから、このこのざえもんは、孫ざえもん。
 つまり、柄川孫ざえもんさんの事です」
 それを聞いて、和尚さんはポンと手を叩きました。
「なるほど! お前はあいかわらず、かしこいのう」
 和尚はまたまた、一休さんにはかないませんでした。

おしまい

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