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      2月14日の日本民話 
         (2月14日的日本民間故事) 
          
         
  お銀と小金物語 
  金銀姊妹 (健全普通話版) 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      
      むかしむかし、金沢(かなざわ)に、お銀(おぎん)と小金(こきん)という仲の良い姉妹がいました。 
        在很久很久以前、金沢這個地方居住著一對關係很要好的金銀姐妹。 
         
      でも、その姉妹は腹違いの姉妹で、それぞれに産んでくれたお母さんが違います。 
      可雖說是姐妹、但她兩又是同夫異母所成。 
       
      姉のお銀の母親はお銀が小さい頃に死んでしまい、妹の小金の母親はお銀の父親と結婚してから小金を生んだのです。 
      身為姐姐的小銀自幼時生母便很早離去、而後來的父親再納、也就是小金現在的母親、跟她一同結婚後又生下了小金。 
       
      そして新しい母親は自分が産んだ小金ばかり可愛がって、血のつながっていないお銀には冷たくあたります。 
      可這位新來的母親自坐落家中後卻只一個勁的對著自己親生女兒小金很偏袒、而面對著與自己沒有血緣關係的銀則是一味的去冷落她。 
       
      母親は、お銀が不幸になっても、小金さえ幸せなら良いと思っていました。 
      在母親的眼中、即便小銀因自己成為了一個很可憐的小孩兒、但只要自己的小金能過得幸福那就夠了、而母親的內心也正就是這樣以為。 
       
      ある日の事、お銀の父親が仕事で江戸(えど→東京都)に行く事になりました。 
      時間來到了某一天、這天小銀父親因工作上的所需得上到一趟江戶才行。 
       
      母親は良いチャンスだと思い、お銀を山へ連れて行って殺してやろうと思ったのです。 
      母親則是想終於讓我逮上了一個好時機呀、惡毒的母親此刻正已打算了稍後就將小銀騙至深山老林將她弄死。 
       
      そうとは知らない、お銀と小金は、 
      而金銀的兩姐妹對此還一無所知。 
       
      「わあ、きれいなお花だこと」 
      哇、這朵花可真美呀。 
       
      「こっちにも、きれいなお花が」 
      這邊的花兒也同樣的很漂亮呢。 
       
      と、言いながら母親に連れられるまま、どんどんどんどんと山奥へ入って行きました。 
      母親利用言語上的誘導連哄帶騙、就這樣一步一步的將小銀給帶入深山老林。 
       
      そして母親はお銀に気づかれない様に、小金だけを連れて家へ帰ってしまいました。 
      隨後、母親趁著小銀專注時沒有發現、一把抱住了小金是直接跑回了家。 
       
      お銀がふと気がつくと、小金も母親も見当たりません。 
      而後等小銀緩過神來、自己的身邊無論是母親還是小金全都不見了。 
       
      悲しくなったお銀は、 
      一整個焦慮起來的小銀。 
       
      「かあさま! 小金ちゃん!」 
      媽媽!小金! 
       
      と、泣きながら、帰り道を探しました。 
      開始哭泣著扯著嗓子大喊、獨自一人尋找著回家的路。 
       
      そしてその日の夜遅く、お銀は泥だらけになりながらも家に帰って来ました。 
      然而還就是當天的深夜、小銀渾身是泥巴的真就還摸回了家門。 
       
      心配していた小金は、涙を流して喜び、 
      在家中一直擔心的小金這下是激動的流下了淚水整個人都高興的不行。 
       
      「よかったわ、よかったわ」 
      太好了、真是太好了。 
       
      と、言いながら心の中で、 
      這樣的在嘴上叫喚著、而其實金此刻的內心也已經知曉。 
       
      (ごめんね、お銀ちゃん。かあさまを許してやってね) 
      と、謝るのでした。 
      (對不起、小銀、你可一定要原諒媽媽呀)金的內心正在替著母親向小銀賠罪。 
       
      ところが母親は、くやしそうな顔で、 
      可此時的母親卻只是擺出了一張臭臉。 
       
      「道に迷うなんて、馬鹿な子だよ」 
      真是一個笨蛋小孩、走路竟然還能犯迷糊了去。 
       
      と、言うと、また次の方法を考えていました。 
      而說完了這句話的母親、此刻的內心中又已經在開始了進行下一次弄死小銀的考量。 
       
      それから数日後のある日、母親はまたお銀を殺そうと、下男(げなん)に犀川(さいがわ)の岸辺に大きな穴を掘らせました。 
      時間又來到了數日後、這回的母親又在策劃著弄死銀、先是喚來了家中的夥計讓他在犀川的岸口挖出一個大坑。 
       
      そして、嫌がるお銀を無理矢理引っ張って行って、その穴の中に突き落したのです。 
      再來便是直接強行的拉起了小銀的小手將她拖至此地、用力一推、此刻的小銀便已墜入深坑之中了。 
       
      「さあ、今度こそ、お前も終わりだよ!」 
      哼、這次你就絕對別想跑、給我乖乖的死到這兒吧! 
       
      母親はそう言うと、そのまま帰ってしまいました。 
      說完了這些話後的母親就那樣獨自一人的回到了家。 
       
      すると、この様子を見ていた小金は、その穴に近づいて、 
      而正是看到了這一幕的小金則是靠近到了大坑邊上。 
       
      「お銀ちゃん! 大丈夫!」 
      小銀!你可沒事吧! 
       
      と、呼びかけました。 
      這樣的發出了呼喚。 
       
      すると穴の中から、 
      於是乎從大坑的下方。 
       
      「小金ちゃん助けて! 水が入ってくるの。どんどん深くなってくるの」 
      快點救救我小金!下面已經進水了、而且越來越深。 
       
      と、お銀の声がします。 
      銀向金發出了求助。 
       
      でも、子どもの小金には、どうする事も出来ません。 
      可此時還只是身為著小孩子的小金完全是任何辦法也想不到。 
       
      やがて、お銀の声は全く聞こえなくなってしまいました。 
      就是時間拖延到了不一會兒後、小金這下是連小銀呼喊救命的聲音也聽不到了。 
       
      「お銀ちゃん! お銀ちゃん! かあさまを許してあげてね。その代わりにわたしも、お銀ちゃんのそばへ行くから」 
      小銀!小銀!對不起、你可要一定原諒媽媽呀、我這就代替她來給你道歉、來到你的身邊陪你。 
       
      小金はそう言うと、自分も深い穴の中に飛び込んでしまいました。 
      可就是說出了這樣一段話後的小金、也是縱身一躍跳入深坑之中了。 
       
      今でも法年寺(ほうねんじ)には、この二人のお墓があるそうです。 
      現如今、就在法年寺的廟裡、還能看到為這兩姐妹所打造的安息之所。 
      おしまい 
        结束 
         
         
        ↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓ 
         
        お銀と小金物語 
        金銀姊妹 
      むかしむかし、金沢(かなざわ)に、お銀(おぎん)と小金(こきん)という仲の良い姉妹がいました。 
        到好久以前、金沢、住到有金和銀兩姊妹。 
         
でも、その姉妹は腹違いの姉妹で、それぞれに産んでくれたお母さんが違います。 
但這又是同父異母所成。 
 
姉のお銀の母親はお銀が小さい頃に死んでしまい、妹の小金の母親はお銀の父親と結婚してから小金を生んだのです。 
銀小時喪母、老頭再納有了金。 
 
そして新しい母親は自分が産んだ小金ばかり可愛がって、血のつながっていないお銀には冷たくあたります。 
畢竟不是銀的生母、只當她是外人一味冷落、對自己女金倒是偏袒。 
 
母親は、お銀が不幸になっても、小金さえ幸せなら良いと思っていました。 
媽喜歡的只是自己女兒、而不是銀、換做自己女是銀、亦會冷落金、並非金銀、媽不知、她愛的從來只是自己。 
 
ある日の事、お銀の父親が仕事で江戸(えど→東京都)に行く事になりました。 
有天、老頭有事要去江戶。 
 
母親は良いチャンスだと思い、お銀を山へ連れて行って殺してやろうと思ったのです。 
媽就想讓我逮到好時機了、準備幫銀往深山老林裡面一帶、一刀斷了她牽掛。 
 
そうとは知らない、お銀と小金は、 
二條小女兒還甚麼都不曉得。 
 
「わあ、きれいなお花だこと」 
「こっちにも、きれいなお花が」 
看到山上的花花草草就覺得好乖。 
 
と、言いながら母親に連れられるまま、どんどんどんどんと山奥へ入って行きました。 
這就著媽帶到越走越往裡面去了。 
 
そして母親はお銀に気づかれない様に、小金だけを連れて家へ帰ってしまいました。 
媽就趁到銀不注意、幫金趕快抱到、跑了。 
 
お銀がふと気がつくと、小金も母親も見当たりません。 
等銀發現只有自己一個人的時候、想邏哪個也邏不到了。 
 
悲しくなったお銀は、 
一個人就䛥啊哭啊。 
 
「かあさま! 小金ちゃん!」 
嘴巴裡面喊到的是金和媽的名。 
 
と、泣きながら、帰り道を探しました。 
邊哭邊往回走。 
 
そしてその日の夜遅く、お銀は泥だらけになりながらも家に帰って来ました。 
夜、銀一身泥巴的自己回來了。 
 
心配していた小金は、涙を流して喜び、 
金一直好擔心、看到銀回來自己也哭。 
 
「よかったわ、よかったわ」 
慶幸人㫘事。 
 
と、言いながら心の中で、 
但金聰明、曉得是媽故意幫銀甩丟。 
 
(ごめんね、お銀ちゃん。かあさまを許してやってね) 
と、謝るのでした。 
心裡也是希望銀不要嫉恨。 
 
ところが母親は、くやしそうな顔で、 
媽看到銀回了屋。 
 
「道に迷うなんて、馬鹿な子だよ」 
と、言うと、また次の方法を考えていました。 
就想這批兒怎麼還㫘死、看來是這法子不行、要重新邏個好辦法。 
 
それから数日後のある日、母親はまたお銀を殺そうと、下男(げなん)に犀川(さいがわ)の岸辺に大きな穴を掘らせました。 
又過了幾日、喊家僕到河岸邊挖條大坑、就準備幫這裡當銀的墳墓。 
 
そして、嫌がるお銀を無理矢理引っ張って行って、その穴の中に突き落したのです。 
這就管你願不願意、手一扯、坑裡一推。 
 
「さあ、今度こそ、お前も終わりだよ!」 
這次就跑不脫了吧! 
 
母親はそう言うと、そのまま帰ってしまいました。 
媽講完話、走了。 
 
すると、この様子を見ていた小金は、その穴に近づいて、 
金就守到坑邊上看到銀的、看到是這個樣子就往坑邊靠近。 
 
「お銀ちゃん! 大丈夫!」 
と、呼びかけました。 
就到邊上喊銀的名。 
 
すると穴の中から、 
「小金ちゃん助けて! 水が入ってくるの。どんどん深くなってくるの」 
と、お銀の声がします。 
坑裡面的銀這就叫啊、裡面已經進水、越來越深了。 
 
でも、子どもの小金には、どうする事も出来ません。 
但是金還是小兒、甚麼都作不了。 
 
やがて、お銀の声は全く聞こえなくなってしまいました。 
只能看到銀被水越填越深、最後發不出一點聲音。 
 
「お銀ちゃん! お銀ちゃん! かあさまを許してあげてね。その代わりにわたしも、お銀ちゃんのそばへ行くから」 
金看銀命危、亦不願獨活、隨到躍入深坑、最後也是想要銀莫去怨天、徒留憾恨無益、自己捨命相伴作賠、撫銀之憾、亦是天意。 
 
小金はそう言うと、自分も深い穴の中に飛び込んでしまいました。 
金縱入深坑、這也就隨銀去了。 
 
今でも法年寺(ほうねんじ)には、この二人のお墓があるそうです。 
現在的法年寺、金銀姊妹的幕還立到那裡的。 
      おしまい 
        结束 
         
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