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7月5日の日本民話
(7月5日的日本民間故事)
なごのわたり

なごのわたり
漁村

日本語 ・日本語&中国語

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投稿者 「てるみー&えいみー」   みんなで元気に!

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音声 ヤマネコギン

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朗読者 : ねむる前のはなし【読み聞かせ】

むかしむかし、なごという浜辺では、たくさんの漁師たちが住んでいました。
到好久以前、這就名護靠岸、大小漁船都停了好多、船上多是些住邊上的漁民。

ですが近頃はどの漁師も魚が少ししか取れず、とても困っていました。
但是這最近魚汛就不怎麼好啊、都㫘怎麼看到大漁了、而且撈空網的事都有、漁民這就日子苦。

ある日の夕方、沈む夕陽が黄金色に輝く浜辺を、一人の女の子が歩いていました。
一條黃昏水面映到夕陽、一條女的就靠到岸邊走。

このあたりでは見かけない女の子なので、親切な漁師が声をかけました。
漁夫看到別個女的就打了個招呼、看女樣子不像是本地人。

「娘さん、どこから来たのだ?」
就問別個是哪裡的。

「・・・・・・」
女的不作聲。

「名前は?」
這就又問名字。

「・・・・・・」
不講話

「親は、どこ行った?」
娘老頭啦?

「・・・・・・」
女の子は何を聞いても、くりくりとした丸い大きな瞳で見つめるだけです。
這就不是一問三不知、而是完全一點反應都㫘得、像條人偶樣的、就對到你看。

漁師は、何かわけがあるのだろうと思い、
別個不願意講漁夫會意也就㫘再多問。

「とにかく、今夜は家に泊まるといい。夜の浜辺は冷えるからな」
就講今天住我屋去啊、晚上海邊冷。

と、女の子を家に連れて帰りました。
這就幫女的往自己屋裡面一邀。

おかみさんもやさしい人で、女の子に温かいご飯を食べさせて、自分のふとんに寝かせてあげました。
堂客看自己男的不曉得是從外面帶回來條哪個、既然是客這就也招待周到起來。

次の日、漁師が舟に乗って海に出ると、不思議な事に魚がどんどん集まって来て、舟が沈みそうなほどの大漁となりました。
這就留別個一夜、第二天男的又去打魚、這次魚是多了個卵脬翻天、幫船都要壓沈了。

こんな大漁は、何年ぶりでしょう。
上次看到這麼多魚還是好多年前了。

でも他の漁師たちは、いつもの様にほとんど魚が捕れませんでした。
但這好事是唯此一家、不是河裡面的魚變多了、而是魚都主動往這邊穴貢刂(U+259C2)、其他人下網一樣還是甚麼卵都看不到。

「なんで、お前のところばかり魚がくるんだ?」
為甚麼這魚就潽你到啦、你他媽是魚王啊。

不思議がる仲間に、漁師が言いました。
漁夫就講這其中關竅了。

「さあな。・・・ただ思い当たる事といったら、浜辺で見つけた女の子を家に泊めた事かな」
我自己也不曉得甚麼卵、是從有天留了個女的到我屋住一夜這就轉運了。

すると仲間の漁師たちは、
同鄉的漁民也就信。

「そんなら、家にも泊まってくれ」
那我也邀別個帶屋裡去看下子啦。

「家もだ!」
還有這鬼事啊?

と、順番に女の子を家へ泊める事にしたのです。
這就原始人看到有人拍石頭下了雨、自己也去拍兩下、一個個邀別個來自己屋裡來。

女の子はどこの家へ行っても相変わらず無口で、何一つ話そうとはしません。
女的被東邀西邀、唯獨就是像條人偶一樣一句話不講這點是完全不變。

けれど女の子が泊まった翌日には、きまってその家の舟は大漁になるのです。
但只要有哪戶留了女的、第二天打魚肯定是滿一船。

女の子は漁師たちにとても大切にされて、『竜宮さま』と呼ばれるようになりました。
漁夫們看還真的靈驗、過就開始幫著女的當神仙來拜。

「女の子が来てくれたおかげで、村が豊かになった」
小魚村裡面靠別個光顧、這一下起來了。

「女の子がいてくださるから、もう安心じゃ」
講是村裡面住到現人神這下穩了。

「竜宮さま。どうかずっと、この村にいてくだされよ」
希望別個是走都不要走、最好是一直留到。

村人たちはそう言って、女の子に手を合わすのでした。
一個個跪到對到女的拜。

さて、女の子のおかげで村はすっかり豊かになったのですが、ただ一人、おもしろく思っていない漁師がいました。
雖然這村裡大多人又輝煌起來發家了、但其中一條打魚的就不見怎麼好。

この漁師はろくに漁にも出ないで、毎日酒ばかり飲んでいます。
畢竟平日裡打魚就是個副業、主業就是吃酒、酒壺空了這才去弄下子魚、讓別個吐錢。

そして酒を飲むと必ずけんかをするので、仲間の漁師たちにとても嫌われていました。
而且這一吃酒腦鬠就不想事了、開始發酒癲、還動不動就打人、其他人過也是離這傢伙好遠。

あるとき、酔っぱらった酒飲み漁師は浜辺を歩いていた女の子を捕まえると、こう言いました。
這天全村所有人都曉得神仙的事了、酒鬼也亦有耳聞、這就也醉到岸邊走、是過來堵女的來、看到女的了、幫人一攔。

「おい、お前が本物の竜宮さまなら、海の上を歩いてみな」
我聽別個講你是神仙會法術、水上走兩踋讓我看下子啊。

すると女の子はにっこり笑って、海の方へ歩いて行きました。
女還逐了別個意、笑到這就開始行走於水面了。

そして水に沈む事なく、ゆっくりゆっくり海の上を進んで行ったのです。
看女的往海上去、踋一踩水也不墜、像是行走於陸地。

遠くで魚を捕っていた漁師たちは、波の上を渡っていく女の子を見て驚きました。
海邊過還有好多漁夫到打魚、看到神仙怎麼一下走到水面上來了、都驚了。

「竜宮さまー、どこにも行かねえでくだせえ。この村に、いつまでもいてくだせえ」
神仙啊、這這是要去哪裡哦?走了不準備留我們這裡啦?

すると女の子はやさしくほほ笑んで、首を横にふりました。
女這就笑道幫腦鬠一擺。

そして、初めてしゃべったのです。
第一次開口了。

「いいえ、私はもう帰ります。村の皆さんには、大変お世話になりました。このご恩は、決して忘れません」
走了走了、你們人都好、我記到了、這也就不留了。

その声は届くはずのない沖の舟にいる漁師の耳にも、はっきりと聞こえました。
這最後的離去告知、連幫到遠海打漁的漁民的耳朵裡面都傳達到了、莫名的感應。

そして女の子は静かに海を歩いて行き、やがて姿を消してしまいました。
看到神仙就到海上走啊走、久了就㫘影了。

それから女の子は、二度と姿を現しませんでした。
這後面這也都㫘看到別個來過了。

けれど、なごの浜辺では、それからも大漁が続いたということです。
但魚還是㫘見勢頭退去、過還是繼續保佑到這條漁村的。

おしまい
结束

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