福娘童話集 > 日本民間故事 > 九月 
      9月5日の日本民話 
         (9月5日的日本民間故事) 
          
         
  テングの面と娘さん (健全普通話版) 
  天狗面具與姑娘 
   
  ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      むかしむかし、ある村に、お母さんと娘が二人で住んでいました。 
        在很久很久以前、就有著這樣的一個村子、村子裡是一對母女相依為命。 
         
      娘は一人前になったので、町のお金持ちの家で働くことになりました。 
      小女孩如今已經長大成人、懂了事後為了幫助家中減輕負擔、準備就要去到這鎮上的有錢大老爺家裡給人當上夥計賺點工錢來補貼家用了。 
       
      「お母さん、どうかたっしゃでいてください」 
      媽媽、我不在的這段時間裡、你可都要是保重好自己的身體呀。 
       
      親孝行(おやこうこう)な娘は、お母さんの似顔絵(にがおえ)とカガミを持って出かけました。 
      很是孝順的女兒為了此去之後還能再看見母親、臨行之前是帶走了一張母親的畫像以及一枚小鏡子。 
       
      娘はお母さんが恋しくなると、お母さんの似顔絵を見て話しかけます。 
      有了這母親的畫像、女兒出門在外若是懷戀起母親時那就也可以看著它說上兩句話解解愁了。 
       
      「お母さん、今日もいっしょうけんめい働きました。お金がたまったら、きっと帰りますからね」 
      媽媽、媽媽、今天我也是在老爺家裡頭認真的幹著活呢、等我到時候攢夠了錢、就可以馬上回家給你天天吃好吃的啦。 
       
      お屋敷にいる男たちは、この働き者でかわいい娘さんが気に入りました。 
      就說說這個新來的小妹妹吧、大老爺家裡的男夥計們是一個個都看著人家生的水靈、結果全都是打起了她的主意。 
       
      でもいくら話しかけてもお母さんの話しばかりで、自分たちの事を好きになってくれません。 
      有時間吧、這就沒話找話的跟人搭訕搭訕聊上兩句舔個幾口、不過這都是沒一會話題又給妹妹是歪到了人家母親身上、人家那心思壓根就不在男人身上呢。 
       
      「よし、それならおっかさんの事を、忘れさせてやろう」 
      天啦、她怎麼就這麼喜歡自己的媽呀、但我可不喜歡、就讓我來為你忘了她吧。 
       
      ある日、娘を好きになった男の一人がお母さんの似顔絵をぬすんで、その代わりにテングの面をおいておきました。 
      於是乎就有一天呀、一位喜歡的妹妹的男夥計偷走了妹妹的心愛母親畫像、給人家的母親那兒是放上了一枚天狗的面具。 
       
      そんな事とは知らない娘は、テングの面を見てビックリです。 
      這時的妹妹就還全懵在鼓裡呢、等猛然一看到了自己的媽媽變成了一具天狗的面具、直接嚇壞了。 
       
      「にっ、似顔絵が、テングの面に変わるなんて。もしかしてお母さんが、病気になったのかもしれない!」 
      怎麼回事?母親它怎麼成為了一具天狗的面具、難不成是、母親她出了甚麼狀況、是生病了嗎! 
       
      そう思うと、もうじっとしていられません。 
      女兒一想到這裡、人即刻就是立馬的遭不住了。 
       
      娘は、働いている家のだんなに休みをもらうと、テングの面を持ってお母さんのところへ帰っていきました。 
      很快的、大老爺的面前就看到了妹妹、人家是為自己請假來的、妹妹在老爺那請求是休了幾天的工後、這就提著那具天狗面具是急忙的往家裡的母親那趕了。 
       
      ところが帰る途中、山の中で山賊(さんぞく)たちにつかまってしまったのです。 
      但天有不測風雲、這就一半路上呀、被一夥是住在山中的土匪給抓住綁了票。 
       
      「おい娘、わしらは今夜、町に仕事へ出かける。火をおこして、待っていろ。もし逃げたりしたら、ひっつかまえて殺してやるからな」 
      喂喂、小妹子、咱們今天要去鎮上給辦點事、你呢、現在就在我們的山頭上給我們山寨點上今晚的火把、記住咯、若是想要開溜就取了你小命。 
       
      「・・・はい」 
      ・・・好。 
       
      娘はしかたなく、山賊の言う通りにしました。 
      姑娘現在還能咋辦、那不就只能是依了人家呀、畢竟土匪呀。 
       
      山賊が出かけると、娘は木をひろい集めて火をおこすことにしました。 
      山賊出了門、女兒呢則是收集起了柴火要準備開始打火。 
       
      でも山の木はしめっていて、なかなか燃えません。 
      可咋說呀、就這山裡的柴火全都溼氣過重、眼看著這不就很難是點著火嗎。 
       
      けむりばかりが出るので、娘はテングの面をかぶって火をつけました。 
      火沒出來這煙子反而就是先燻了女兒一臉、等被嗆的實在不行、女兒就給戴上了那個天狗的面具、這樣一下就好上許多了。 
       
      そしてやっと火がついたので、今度は山賊たちのおいていったたいまつに火をうつしました。 
      等到終於火這就給點燃、現在是可以給土匪窩裡把牆壁的火把全部續上啦。 
       
      「ああ、早く帰りたい。お母さん、どうしているかな?」 
      天啦、我要回家、我的母親到底現在如何了呀。 
       
      ほかのたいまつにも火をつけながら娘がお母さんのことを思っていると、小判や宝物をかついだ山賊たちが帰ってきました。 
      一邊給土匪窩裡過道上的火把都續上光、一邊又是繼續回憶著自己母親的女兒、而此時、之前的那一群前去鎮子上辦事的土匪們如今已經滿載了一大堆財寶凱旋回來啦。 
       
      「おーい、いまかえった・・・」 
      來、出來接我們啊、搭把手、我們回來啦………… 
       
      山賊の親分が、娘に声をかけようとしてびっくり。 
      土匪頭子這聲的叫喊正就是朝著妹妹呢、但下一秒發現不對了、老大被嚇的是膽戰心驚。 
       
      何とも恐ろしい顔のテングが、たいまつのまわりをうろうろしているからです。 
      要說為甚麼、之前給自己綁過來的明明就是一個漂亮妹妹、但現在眼前這個、怎麼就是在一個個火把之閒轉悠來轉悠去的可怕天狗呢。 
       
      親分の声に気づいたのか、たいまつの近くにいたテングが振り向きました。 
      也是是妹妹聽到了土匪頭子的呼喚吧、那隻天狗竟然也是朝向了土匪頭子是把腦袋給轉過去了。 
       
      めらめらと燃えるたいまつの明かりが、テングの顔をよりいっそう怖く見せます。 
      在火把的光亮之下、現在的氣氛就更加是詭異不對了、火光下的天狗面具更顯猙獰。 
       
      「お、おっ、親分、テングが・・・」 
      老老老、老大、有天狗………… 
       
      子分もテングに気づいて、顔がまっ青です。 
      等到了這個時候、現在是連老大的小弟們也發現了不對、面露難色了。 
       
      いくら山賊でも、テングは怖いのです。 
      土匪雖然厲害、但這撞邪遇見了天狗那小心臟自然也是遭不住呀。 
       
      「にげろー!」 
      跑! 
       
      親分の言葉に、山賊たちは転がるように山をおりていきました。 
      老大的當機立斷一句話、很快的、土匪眾們是連滾帶爬的化成鳥獸散了。 
       
      その騒ぎにビックリした娘がテングの面を取ってみると、そこには山賊たちが置いていった小判や宝物が山のようにつまれています。 
      就這大門口那鬧騰的動靜可就是把妹妹給嚇壞了呀、連忙的取下了面具快也過去瞧瞧吧、這一看、發現了啥、那不就是土匪們丟棄的如同是一座小山一樣多的金銀財寶都堆在了地上嗎 
       
      「まあ、うれしい」 
      天啦、這麼多錢、我好開心呀。 
       
      娘はその小判や宝物をひろって、家に帰りました。 
      女兒呀很快的就是帶上了這些錢回到了自己的家。 
       
      家に帰ると、お母さんはもちろん元気です。 
      等回家一看呀、母親的當然就是那麼的一個健健康康的人呢。 
       
      その後、娘とお母さんは山賊の小判や宝物のおかげで、いつまでも幸せに暮らしたそうです。 
      在這之後、就因為土匪窩裡發的那筆橫財、直接是讓母親與女兒兩人日後都是過起了這好日子啦、一直一直過起了幸福的生活。 
      おしまい 
        结束 
         
        ↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓ 
         
        テングの面と娘さん 
        陰差陽錯 
      むかしむかし、ある村に、お母さんと娘が二人で住んでいました。 
        到好久以前、這就一條村子裡面、兩娘母住一起的。 
         
娘は一人前になったので、町のお金持ちの家で働くことになりました。 
女看到也大起來了、這就也講準備自己去地主屋裡作工搞點錢往屋裡送。 
 
「お母さん、どうかたっしゃでいてください」 
這就要臨行了、講了些話道別。 
 
親孝行(おやこうこう)な娘は、お母さんの似顔絵(にがおえ)とカガミを持って出かけました。 
這就走時佩身上的只有一張媽的畫像以及一塊小鏡子。 
 
娘はお母さんが恋しくなると、お母さんの似顔絵を見て話しかけます。 
女是好捨不得自己媽、到邊一閒落來就取出媽的照片看啊看、還對到這紙片人講話。 
 
お母さん、今日もいっしょうけんめい働きました。お金がたまったら、きっと帰りますからね」 
對自己的近況天天打報告。 
 
お屋敷にいる男たちは、この働き者でかわいい娘さんが気に入りました。 
和他一起的作事的這屋裡的男下僕們、看別個這人儍儍的、乖也乖、也就開始慢慢暈船了。 
 
でもいくら話しかけてもお母さんの話しばかりで、自分たちの事を好きになってくれません。 
就想幫她過釣了、但是女的一有空都是對到紙片人講話、根本就不得理睬自己、這就逽不到機會。 
 
「よし、それならおっかさんの事を、忘れさせてやろう」 
那就要先幫這個講話的機會創造了、先要幫這紙片人弄了去。 
 
ある日、娘を好きになった男の一人がお母さんの似顔絵をぬすんで、その代わりにテングの面をおいておきました。 
有天、眾多下僕其中的一個逮到機會、對到女天天心心念念的那張照片鬼畫桃符一通、好傢伙、這一尊天狗就成了。 
 
そんな事とは知らない娘は、テングの面を見てビックリです。 
女這天又忙完、甚麼都不曉得就又對到紙片人講話去了、看到媽變天狗了、駭了個一大跳。 
 
「にっ、似顔絵が、テングの面に変わるなんて。もしかしてお母さんが、病気になったのかもしれない!」 
看到突來的變故、女以為是甚麼事要來的預兆、就好擔心自己媽是不是一個人到屋裡得病了。 
 
そう思うと、もうじっとしていられません。 
這就坐立不安。 
 
娘は、働いている家のだんなに休みをもらうと、テングの面を持ってお母さんのところへ帰っていきました。 
直接過跟地主請假了、準、兩踋一抽、飛快往屋裡跑去了。 
 
ところが帰る途中、山の中で山賊(さんぞく)たちにつかまってしまったのです。 
那曉得這走半路著土匪綁走了去。 
 
「おい娘、わしらは今夜、町に仕事へ出かける。火をおこして、待っていろ。もし逃げたりしたら、ひっつかまえて殺してやるからな」 
到了土匪窩、就被交待燒火去、被當成打雜了的、是天要黑了、幾個土匪到交待女守屋、這幾條傢伙是要去街上剿點軍費過來、講若是別個敢跑、那就要變成臘肉了。 
 
「・・・はい」 
娘はしかたなく、山賊の言う通りにしました。 
女只能應好 
先全部順到別個啦。 
 
山賊が出かけると、娘は木をひろい集めて火をおこすことにしました。 
土匪前踋走、女後踋也就開始快點撿柴燒了。 
 
でも山の木はしめっていて、なかなか燃えません。 
但這柴火質量好差、全是些溼傢伙、半天打不燃。 
 
けむりばかりが出るので、娘はテングの面をかぶって火をつけました。 
這煙子是幫自己嗆的慌、女就用天狗畫像唔臉上防煙子。 
 
そしてやっと火がついたので、今度は山賊たちのおいていったたいまつに火をうつしました。 
費好大勁發好了火、這就取土匪跟自己講的火把、幫它點起來。 
 
「ああ、早く帰りたい。お母さん、どうしているかな?」 
女這個時候還到想自己媽。 
 
ほかのたいまつにも火をつけながら娘がお母さんのことを思っていると、小判や宝物をかついだ山賊たちが帰ってきました。 
這就土匪洞裡面的火把一個接一個的點、差不多的時候、這土匪也提到一大堆金銀回來了。 
 
「おーい、いまかえった・・・」 
山賊の親分が、娘に声をかけようとしてびっくり。 
土匪這就喊門、想女的過來接應、突然、人獃了。 
 
何とも恐ろしい顔のテングが、たいまつのまわりをうろうろしているからです。 
這交待別個點的火不曉得是甚麼卵、邊上怎麼一條天狗到那裡圍到轉圈圈啦、樣子還惡了個卵脬翻天。 
 
親分の声に気づいたのか、たいまつの近くにいたテングが振り向きました。 
人著駭得㥬、天狗也好像是聞聲發現了幫腦鬠一轉、對到土匪頭子認到的。 
 
めらめらと燃えるたいまつの明かりが、テングの顔をよりいっそう怖く見せます。 
「お、おっ、親分、テングが・・・」 
這就不是鬼吹燈了、是條燈邊上有條鬼到那裡舞啊舞、人差點㫘著駭死。 
一下土匪都不鎮定了。 
 
子分もテングに気づいて、顔がまっ青です。 
いくら山賊でも、テングは怖いのです。 
「にげろー!」 
這大哥一慌、底下小弟也開始不穩當了。 
不曉得到底是甚麼案。 
狗命要緊、快跑。 
 
親分の言葉に、山賊たちは転がるように山をおりていきました。 
土匪頭子見勢不妙、一聲撤、一山土匪全過屁滾尿流的滾山底下去了。 
 
その騒ぎにビックリした娘がテングの面を取ってみると、そこには山賊たちが置いていった小判や宝物が山のようにつまれています。 
女取下面皮、也著駭了個卵脬翻天、不曉得土匪剛才那麼大動靜是到搞甚麼、走過去看兩眼、發現這地上怎麼堆的一地的錢哦。 
 
「まあ、うれしい」 
娘はその小判や宝物をひろって、家に帰りました。 
女瞬間見錢眼開、撿錢撿的好開心、錢撿完馬上就跑了。 
 
家に帰ると、お母さんはもちろん元気です。 
這一到屋看媽人是好好的。 
 
その後、娘とお母さんは山賊の小判や宝物のおかげで、いつまでも幸せに暮らしたそうです。 
這以後就用土匪的錢過日子啦、也不要出去打工了、兩娘母就一起終老了、可喜可賀、可喜可賀。 
      おしまい 
          结束 
         
      おまけ 
ささずんと昔話講座 第06話【母の面と鬼の面】 
       
      読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。 
           
        知っているようで知らない日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいく動画です。 
         
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