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12月25日の日本民話
(12月25日的日本民間故事)
かみなりの子

かみなりの子
雷公賜子

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ぬけさくのいちねん草紙

むかしむかし、お百姓さんが田んぼの水の流れを見て歩いていると、とつぜん空がまっ暗になりました。
到好久以前這農民就檢查田裡面的水路、走到走到天一下黑了。

「こりゃ、ひと雨くるぞ」
這雲大啦、要下大雨了。

あわてて木の下に逃げると、ザーッザーッといきおいよく雨が降って来ました。
農民剛就前踋跑樹底下、後踋這雨就唰一下來了。

そして今度は急にあたりがまぶしく光ったかと思うと、ドーンと地面がわれるような音がしたのです。
局勢又是突變、電光花石是瞬間閃耀天際。

おどろいたお百姓さんは、その場に頭をかかえてうずくまりました。
這一下來的實在是太突然、人都還㫘緩過來、直接是劈落來一條雷幫農民駭了個卵脬翻天、抱頭鼠竄。

しかし雨が急にやんで静かになったので、お百姓さんはそっと顔をあげました。
這但天你不服還真不行、他過分分鐘又跟你晴了、等農民才緩過來一口氣、更大的驚喜又來了。

見ると赤い体で髪の毛がクルクルの大男が、目を回して倒れています。
眼前這就一條紅色猛男倒地上昏死過去的。

「こりゃー、かみなりさんだな。きっと雲の上から、落っこちたんだろう」
農民馬上就感覺這肯定是天上的雷公從雲上⻊反落來㫘錯了、不然怎麼得出這鬼事啦。

お百姓さんは、かみなりの体をゆすって起こしました。
這就過去招呼雷公、先是幫別個托到一扶。

するとかみなりは気がついて、その場にきちんと正座をするとはずかしそうに言いました。
等到別個人緩過來了氣、大概也是曉得了自己發生了甚麼情況、一下過是開始不好意思了、有點尷尬。

「うっかり、雲から足をすべらせてしまいました。ほんとうに、ごめいわくをおかけしました」
講自己這不小心下雨幫雨下雲上去了、這就不小心踋底下一瀌、人就這麼下來的。

「いや、あやまらんでもええが、それよりどうやって帰るのかね?」
農民就講⻊反就⻊反了、不是甚麼大案子、那你現在要怎麼回去啦?

「はい。くすの木で舟を作り、その舟に水を入れて小さな竹の葉を一枚浮かべれば、わたしは空へ帰れます」
這簡單、我只要能搞得條楠木舟、幫裡面加滿水人坐上去、最後只要在到水上放一片竹葉、讓它浮到、這就起飛。

「そうか、なら手伝ってやる」
那我也一起幫忙嘛。

お百姓さんとかみなりはくすの木の舟を作ると、かみなりが舟に水を入れて竹の葉でくるくるとまわしながら言いました。
兩傢伙這就倒樹造船裝水、最後讓雷公一坐、準備放竹子葉起飛了、手就用竹葉攪起個漩渦、莫讓它一放就沈了。

「ありがとうございます。お礼に願い事を、一つかなえてさしあげましょう」
起飛之前這就最後講幾句話啦、雷公講我也算是條天神、你有甚麼個想求的事講起我聽吧啦?

「それは、ありがたい。では、子どもをさずけてくださらんか」
農民一看有戲、這就講了、那就跟我搞條兒啊?

「子どもですね。約束しましょう」
那就過你條兒。

かみなりはにっこり笑うと、くすの木の小さな舟に乗って空へ帰って行きました。
雷公這就像是大發慈悲甩了乞丐幾個銅板一樣、好痛快的一笑、上天了。

それから半年後、お百姓さんの家に男の赤ちゃんが生まれました。
半年、農民屋裡也是幫條小兒有了。

かわいい顔をした赤ちゃんですが、不思議な事に赤ちゃんは首に虹色のヘビをまきつけて生まれてきたのです。
這兒生落來看到還健全、一出生顜頸上面還幫條虹蛇掛到的。

みんなは気味悪いから取ってしまおうと言いましたが、お百姓さんは、
別個看到這條異蛇就都講快點幫他扯丟起來、這樣子看起來太駭人了。

「この子は、かみなりさんがくださった子だ。きっとヘビが巻きついているのも、何か理由があるにちがいない。このまま育てよう」
但農民曉得這是雷公的完諾之證、還想到這傢伙莫是條甚麼好東西、就是別個專門跟自己留到的、搞丟了還不好。

と、そのまま子どもを大切に育てました。
顜頸上面的靈蛇也就一直㫘去動、讓別個一直盤到上面。

男の子はすくすくと大きくなり、そのうちに首にまきついたヘビもいなくなりました。
而後隨到小兒長大、顜頸上面的虹蛇是自己消失不見了。

男の子はとても力が強く、十歳をこえる頃には村で一番の力持ちになりました。
這就小兒才剛十歲、已經力氣比村上任何一個成年人都要大了。

さて、十三歳になった子どもに勉強をさせようと、お百姓さん夫婦は元興寺(げんこうじ)というお寺の和尚さんのところへ子どもを連れて行きました。
這十三歲講就去讓他幫字認了、農民和自己堂客幫小兒這就送廟裡面的講堂。

和尚さんは、力持ちで元気で明るい男の子をとても気に入りました。
元興寺的方丈看這小兒素質還可以就好喜歡。

男の子はよく勉強をして、よく働きました。
一邊教他又還可以一邊讓他幫自己作事。

ある時、男の子が和尚さんにたずねました。
有天男兒問方丈。

「和尚さま、なぜこのお寺は鐘をつかないのですか? 立派な鐘があるというのに」
我們廟裡面的鐘怎麼就從來㫘敲過啦、明明那麼大一條、就白白放到。

「それはな、この寺の鐘をつくと怖い鬼が出て来るからじゃ。今までに鐘をつきに出た小僧が何人も耳をちぎられたり、腕を折られたりしたのじゃ」
那鐘聲祛鬼、所有只要一有小和尚去敲鐘、這就幫鬼鬧了個卵脬翻天、鬼為了避免下次再有人去敲、就過直接幫人弄了、現在過都被廢了幾條了。

「それなら今夜、私にやらせてください」
那就今天我敲、換我來弄鬼。

「なにを言っておる! あれは、恐ろしい鬼じゃぞ」
莫莫、那條鬼好厲害的、莫去惹別個!

でも男の子が何度も頼むので、根負けした和尚さんは鐘つきを許しました。、
但方丈卻是竟不起男兒強求、畢竟看別個也有底、也是允了。

「だが、もし鬼が出てきたら、すぐに逃げるのじゃよ」
鬼出來你記得馬上就跑啦、我勸不到你、不過你跑路總有辦法啦。

さて夜になると、男の子は鐘をつきに出ました。
♪ゴーン、ゴーン
時間挑到正夜、男兒開始撞鐘了。

素晴らしい鐘の音が、村中に響きます。
鐘聲自暗夜響徹。

するといきなり、男の子は大きな手で頭をつかまれました。
就到這時、一條鬼手就是從背後幫男兒腦鬠一掌、就像捏條籃球樣的。

鐘の音を聞いて、いつの間にか鬼がやって来たのです。
鬼聽到又有人到敲這條死媽鐘也是馬上來了。

しかし男の子は、その鬼の手をつかんで鬼を投げ飛ばしました。
ドシーン!
但還㫘等到鬼直接抓起腦鬠幫人提起來時候、男兒已是直接抱到穩到自己的鬼手幫他甩飛了。

生まれて初めて投げられた鬼は、びっくりです。
鬼著這一掗、人驚了。

「このわしが、人間の子どもに投げられるとは」
心想這眼前是條甚麼傢伙、還就只是條人。

男の子はそのすきに鬼に飛びかかると、鬼の頭の角をしっかりとにぎって言いました。
再回神、男兒已經欺到鬼身前了、這就用手幫鬼的個大角一捏。

「やい、お前が悪い鬼だな!」
我看你今天要爛!
這就一發力。


「こらっ、大事な角をつかむな! 離せ!」
鬼馬上䛥到喊放手、開始威脅。

「離すもんか~!」
但男兒不依。

鬼は角にしがみつく男の子を引き離そうとしますが、男の子の力が強くてどうやっても引き離せません。
鬼想幫人推開、但是不僅被別個一直幫自己的角鎖到、自己這邊還發不出力。

するとそのうちに、
ボキッ!
と、鬼の角が折れてしまいました。
拉扯瞬間、角斷了。

「ウギャーーー!」
鬼はひめいを上げると、どこかへ逃げてしまいました。
當鬼明瞭了實力的差距也是瞬間叫到奔命了。

さて、その悲鳴を聞きつけた和尚さんがあわててやって来ると、男の子は手に持った鬼の角を見せて言いました。
等方丈也是聽到慘叫趕來、這就幫男兒手上的鬼角看到的、男兒幫鬼角跟方丈一攡。

「悪い鬼は、わたしがこらしめました。もう二度と、やって来ないでしょう」
講自己幫別個弄了、這以後放心敲鐘、他絕對是再不敢了。

それから元興寺では鐘をついても、鬼は二度とやって来ませんでした。
這就真的鬼從未再來第二次、估計也是搬了哦。

おしまい
结束

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