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福娘童話集 > 日本民間故事 > 001-030

第 9話
(日本民間故事 009)
笑い地蔵

笑い地蔵
狸汁

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、ある村に、おばあさんと息子が二人でくらしていました。
到好久以前、這就鄉裡面老杆子和他兒住到的。

ある晩、おばあさんは急な用事が出来たので、となり村まで行かなくてはなりません。
晚上大人有急事、這就要馬上去隔壁村子幫這事辦了。

それでおばあさんは、息子に言いました。
老家夥就交待了。

「悪いたぬきがだましに来るかもしれねえから、戸閉まりをして寝るんじゃよ。わしは明日の昼には、もどって来るからな」
你曉得吧?我們這屋邊上住到條狸子、平時我到屋不要緊的、你一個人的時候要幫門窗關緊點啦、我明天就回來。

「うん」
曉得了。

息子はおばあさんを見送ると戸閉まりをして、寝ることにしました。
兒這就聽老頭的吩咐、睡覺的時候幫屋裡大門還有窗戶都鎖好了。

そのとき、
トントン、トントントン。
と、戸をたたく音がします。
這就準備上床睡覺的時候、門響了。

「何か、ご用ですか?」
你哪個哦?

息子がたずねると、戸の向こうからおばあさんの声がします。
這就門外面老頭的聲音出來了。

「わしじゃよ。開けておくれ」
是我啊!

(おかしいなあ。帰りは明日の昼と言っていたのに)
這聲音一聽就是自己老頭的、但怎麼這個時候回來了?不是明天啊?

息子が首をかしげながらも戸を開けると、確かにおばあさんが立っていて、
兒反正先幫門開了看下、外面是自己老頭站到的。

「ああ、疲れた」
と、腰をたたきながら入って来ます。
唉、搞死我了。

それから、いろりの前に座ると、なべのふたを開けて残り物を食べ始めたのです。
老頭一副好吃虧的樣子、進屋就到火爐邊上一坐、揭鍋了、吃幾個還留到有的剩菜。

(こりゃ、ますますおかしいぞ。おばあさんはちゃんと夕飯を食ったし、こんな夜ふけに物を食ったりしないはず。・・・ははーん、さては)
兒就想老頭晚上不是和我吃過飯的啦、這麼快怎麼就餓了啦、這有點反常啊、這莫不是條狸子哦?

息子はある名案を思いつくと、おばあさんに言いました。
兒有了主意、這就要試他一試了。

「おや? おばあさん、今日はいつもとちがいますねえ。いつもなら帰ると、すぐその袋に入るのに」
老頭、你今天怎麼不進麻袋了哦?不搞啦?

息子が台所にある米袋を指さすと、なべをかかえて残り物を食べていたおばあさんは、
老頭聽到聲音回頭、看到兒幫米袋子用手一指。

「おおっ、そうじゃった、そうじゃった」
哦!是啊、你不講我都忘記了。

と、あわててなべをおいて、米袋にもぐり込みました。
老頭這就開始演了、手上的筷子一放、先不吃了、要幫麻袋進了。

(しめしめ、うまくいったぞ)
息子は笑い出したいのを、ぐっとがまんして言いました。
看到狸子中計、兒是先忍到不笑。

「おや? 変ですねえ。いつもなら、『米袋の入り口をひもでむすんどくれ』と言うのに」
這次要我幫你捆袋子啵?平時都是我到捆、今天怎麼不作聲了哦?

すると、米袋の中からおばあさんが言いました。
「おおっ、そうじゃった、そうじゃった。ひもでむすんどくれ」
你曉得那還不快幫我袋子捆了?還要我作條甚麼聲?

そこで息子は、おばあさんの入った米袋の入り口を、ひもでギュッギュッとむすびました。
兒這就索子一取、幫麻袋口子幾圈一掏、好傢伙、緊了。

それから今度は、
「おや? 今夜は、どうしたのかな? こいつもなら入り口をむすんだ後、『納屋に放り込んでおくれ』と言うのに」
今天晚上還是現地方、倉庫啊?

と、言うと、米袋の中からおばあさんが、
「おおっ、そうじゃった、そうじゃった。どうか、納屋にほうり込んでおくれ」
對、倉庫。

と、答えたので、息子は米袋をかついで力一杯、納屋に放り投げました。
兒這就幫這捆好的麻袋倉庫一甩。

「いたたた。やい、なにすんだ!」
我日?你搞甚麼哦!好痛!

おばあさんは、米袋の中で思わずそう叫んで、
「しまった。ばれてしもうた」
と、あわてました。
估計這一下狸子是被甩痛了、發出了聲、不曉得是狸子叫還是甚麼、反正瞬間狸子是曉得自己已經被看破手踋了。
突然一下開始慌了。


そして小さな虫に化け直すと、米袋の穴から出て納屋を抜け出しました。
但是還到能夠馬上變成一個小米蟲、這就從麻袋外面一穿、出去了。

その様子を見ていた息子は、急いで外へ飛び出して、月あかりの道を逃げていくたぬきを追いかけました。
兒看到有條甚麼東西從裡面出來了、也是馬上開始追、這就最後月夜下是少年追狸子。

「やっぱりたぬきだったな! こらっ、まてー!」
跟爹站到莫動啊!我準你跑了啊!

しばらく走って大きなまがり角をまがると、たぬきの姿が見えなくなりました。
但是跑啊跑、最後狸子的身影還是到一條拐角處消失了。

「逃げられたかな?」
可惜了啦。

しかし、ふと見ると、道にお地蔵さまが二つ並んでいます。
但是不對啊!為甚麼路邊有兩條地藏像啦?這麼近按講不得啊?

(おかしいぞ。お地蔵さまは一つだけなのに。・・・そうか)
好傢伙、我曉得了。

息子はにやりと笑うと、お地蔵さまに手を合わせて言いました。
兒心裡又是一陣陰笑、對到地藏菩薩開始磕頭做揖了。

「お地蔵さま、いつもおれが手を合わせると、にっこりしてくださってありがとうございます」
講感謝菩薩每次都顯靈、自己跟你磕頭做揖的時候都得笑到表示一下。

そのとたん、片方のお地蔵さまがにっこり笑いました。
兒這麼一講、菩薩中的一個這就笑起來了。

息子もにっこりと笑い返して、
「では、まいりましょう」
兒過也就開始笑。
笑完兩個手幫菩薩一緊。


と、そのお地蔵さまをひょいとかついで家に帰り、あっという間にたぬき汁にしてしまいました。
好傢伙、這就帶回屋、鍋子一揭、分分鐘狸子的香味這就漂出來了、下鍋煮了。

おしまい
结束

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