福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060
第 60話
(日本民間故事 060)
一枚のうろこ (健全普通話版)
一片蛇鱗
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある村に、大変美しく、とても心のやさしい娘が住んでいました。
在很久很久以前、就在這麼一個村子裡、有著一位是十分漂亮又心地善良的姑娘。
ある夜の事、娘が寝ようとすると、誰かが家の戸をたたきます。
就有天夜裡呢、姑娘她正就準備睡覺之時、不知道是誰來自己家把門給敲了。
「こんな夜ふけに、誰かしら?」
如此三更半夜、這會是誰呢?
娘が戸を開けようと立ちあがると、いつのまにか男の人が部屋のすみに座っていました。
姑娘準備去開門起身、可還沒到門口、先是看到了自家的屋子一處角落已經是有一個男子坐在了那裡。
上等なはおりはかまをつけた、若い美男子です。
人家身上的衣服看起來相當高級、男子自己本身呢、又是一位年輕的美男子。
「あの、どなたさまでしょうか?」
這這這、請問這是哪位貴客呢?
娘がたずねても男は何も答えず、ただじっと娘を見つめるだけです。
姑娘這就出聲探上了一句、可男子他甚麼都不說、就是那麼的直勾勾對著姑娘一個勁的盯著呢。
仕方がないので、娘は縫いものをしながら朝が来るのを待ちました。
這人咋回事呀、姑娘沒了辦法、只是不敢睡覺的在家裡坐起來織起了衣服、期待等著白天快點到來。
夜明けになると男はそっと戸を開けて、まるで朝の光にとけるように姿を消してしまいました。
可就也是天一剛剛亮吧、這名美男子他拉開了門後是悄悄的離開了、怎麼說呢、男子的這個逃離舉動就好像是在宣稱自己就是見不得白天的太陽這樣。
次の夜も、その次の夜も、毎晩、男はやって来るようになりました。
可就是當時間來到了第二天晩、第三天晩、每晚每晚、這名美男子他還都就會是準備跑你家來呢。
けれど、あいかわらず男は何をたずねても答えず、娘を見つめ続けて、夜明けになるとどこかへ消えるように帰って行きました。
但是每次姑娘都有開口問人家呀、就是有何貴幹、可男子他不說話呀、不說話、然後呢、又是連續一夜的持續盯著你死看著、就等這時間來到了天亮突然又是抽身離開。
さすがに娘も気持ち悪くなってきて、あるとき、何でもよく知っている隣の家のおかみさんに相談しました。
這麼一個奇異之事搞到姑娘最後也是感覺毛骨悚然呀、苦於無奈、姑娘只能是去拜訪了鄰居家那位見多識廣的女主人了。
「それなら、麻糸を七日間つむぎなさい。そしてつむぎ終わったら、かぼちゃに巻いて、糸の先に鈴をつけておくのです。それから男の人が来たら、はかまのすそに針をそっとつけなさい」
你遇上了這種事呀、那就試試看打連續七天的毛線、最後把這些毛線就全部一圈圈的卷在一顆南瓜上、線頭上穿上一個鈴鐺、到時候呀、那個男人晚上一來、你就用針把這玩意兒偷偷縫人家的袴裾上面去。
娘は教えられた通りに七日間麻糸をつむぎ、かぼちゃに巻いて針をつけておきました。
姑娘是聽取了這個建議、真的是連續的七天在家不停的把毛線給打上了、這就一捆毛線卷在了南瓜之上、最前面的線頭處還帶著一根針。
七日目の晩、娘はわからないように、男のはかまのすそに糸をつけた針をさしておきました。
於第七夜的那個夜晚、姑娘在趁著男人沒有注意到自己之時、是把線頭的針線給打到了男子的袴裾之上。
そして、夜明け。
然後、夜盡。
男が帰ると、娘は夜が明けきるのを待って外に出ました。
待到男子離去之時、姑娘也是等到了時間完全天亮之後從屋內出發了。
はかまの先についた糸が、山の方へ続いています。
之前繡在了人家袴着上的那個線頭、一直是長長的延續至到了朝大山的方向。
「この糸をたどっていけば、あの人の正体がわかるわ」
只要沿著毛線一直往前、那個人最後的真實身份我定能知曉。
娘は糸をたどって、歩き出しました。
姑娘是沿著毛線的路徑一步步的踏出了。
糸は山をこえ、野をこえて、どこまでも続いています。
姑娘跟著毛線是經過了大山、經過了荒野、一直一直的都不知道是持續到了何地。
どんどん歩いていき、姥岳(うばたけ)のふもとまでたどりつきました。
一直的走呀走呀走、最後呀、都是來到了這姥岳的山腳之下了。
「あ、あそこに」
啊啊啊、是那裡、找到了。
岩屋の中に糸が続いていて、中から『うー、うー』と苦しそうな声がしています。
於一處岩室、線頭是直伸了進去、盡頭能夠是聽見傳來了一陣陣“啊啊啊啊啊”的悽慘苦叫。
娘はゆっくり中をのぞいてみると、
姑娘很是小心翼翼的開始窺探內中。
「あっ!」
啊啊啊!
なんと岩屋の中では、大きな蛇が針をのどにさして、苦しがっているのです。
為啥會吃驚呢、那就是因為姑娘在岩室裡面看到了一隻大大大巨蟒、可就是這隻巨蟒的喉嚨此時是有被繡花針卡住、已經苦不堪言了。
娘は驚いて、逃げようとしました。
姑娘給嚇死個人、連忙的抽身想跑。
すると蛇が大きな体を苦しさでうねらせながら、娘に言いました。
這一舉動是讓大蛇掙扎著那痛苦的身體對著姑娘說道了。
「今まで気味の悪い思いをさせて、申しわけありませんでした。実は私は、姥岳の大蛇なのです。あなたに三つのたまごをお渡しします。どうか百日間水につけて、百日たったらたまごを割ってください。お願いします」
至今為止這段時間我的行為都讓你的內心苦不堪言、我為此表示是十分的抱歉、其實我的真實身份就是這姥岳的大蛇、現在告訴你這種事是因為我有一事相托、這裡有我的三個蛇蛋、現在就全部的交給你、還請要幫忙我照顧每天給蛋蛋們要澆水、只要能夠堅持一百天的時候、到時候就由你之手來把蛋殼破開吧、拜託、求求你了。
娘は大蛇から三つのたまごをもらうと、急いで家に帰りました。
就這樣呀、姑娘是被託付給到手了三顆蛇蛋後急匆匆的回到了家。
そして言われた通りに、家の前の川の水にたまごをつけておきました。
姑娘確實也就是按照那個指示、於自家門前的那個小河試著是給蛇蛋澆起了水。
娘は百日目を待ちました。
就這樣、姑娘等待著的第一百天的到來。
このたまごが、一体どんなたまごなのかわかりません。
說實話呀、就是這個蛋蛋、它裡面到底是個怎樣的蛋姑娘是根本不知道的呢。
怖かったのですが、でも娘は、自分の針で死んでいった大蛇が気の毒で、おわびにたまごをかえそうと思ったのです。
雖說姑娘的恐懼之心確實也是存在、但是因礙於自己那份用繡花針刺死了大蛇的羞愧之心、作為一個道歉姑娘還是完成了這個照顧蛋蛋的委託。
ついに、百日目の朝が来ました。
終於呀、姑娘是迎來了蛋蛋第一百天的清晨。
娘は三つのたまごを水からあげて、そっとわってみました。
就在今天姑娘又是將蛋蛋給注入了水之後、是試著給一個個蛋敲開了。
するとたまごの一つずつから、人間の赤ちゃんが出て来たのです。
接下來又是發生了個啥呀、那就是陸續的從蛋蛋之中蹦出了人類的小孩子呀。
三人の赤ちゃんは、男の子です。
孩子有三名、而且又全部是男孩呢。
でも三人の体には一枚ずつ、蛇のうろこがついていました。
可也就是有一件事很讓人在意、那就是三名孩童的身子之上、全都帶有著一匹還沒有褪去附著在身上的蛇鱗。
実は、娘が一日数え間違えて、九十九日目でたまごをわってしまったのです。
當然之所以會發生這種事、那也是因為姑娘她搞錯了時間、一日之差、讓原本才只九十九天的蛋蛋被姑娘是誤以為一百天給打開了。
それでも三人の男の子はすくすくと大きく育ち、やがてうろこもとれました。
而姑娘還是很負責的就是將這三名小男兒是盡心的養育成人、隨著孩子們的一天天長大之後、附在身上的那片蛇鱗也隨之褪去。
三人の子の母親になった娘は、そのうろこを大切にしまっておき、家宝にしました。
而成為了孩子母親的那位姑娘則是有把蛇鱗好好的給收了起來、並將其視作為是傳家之寶。
三人の子は、それぞれ高千穂太郎(たかちほたろう)、別府次郎(べっぷじろう)、佐伯三郎(さえきさぶろう)と名づけられ、大人になると出世して、国のためによく働いたそうです。
三位孩子的名字分別是被取名為了、高千穗太郎、別府次郎、佐伯三郎、三名孩子成人之後、個個都是大展身手的建功立業、最後全是成為了為國爭光的棟樑之材。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
一枚のうろこ
蛇鱗
むかしむかし、ある村に、大変美しく、とても心のやさしい娘が住んでいました。
到好久以前這就一條村裡面有條乖女的住到的、大家都講她心好。
ある夜の事、娘が寝ようとすると、誰かが家の戸をたたきます。
「こんな夜ふけに、誰かしら?」
這就有天晚上、女正準備上床睡覺、不曉得哪個來條人幫門敲了。
這麼晩是哪個哦?
娘が戸を開けようと立ちあがると、いつのまにか男の人が部屋のすみに座っていました。
女正準備去開門、剛走出房門、就看一條陌生男的已經到自己屋客廳坐到了。
上等なはおりはかまをつけた、若い美男子です。
「あの、どなたさまでしょうか?」
這男的過長的跟條鴨子一樣、好妖。
女這就問人是哪個?
娘がたずねても男は何も答えず、ただじっと娘を見つめるだけです。
但是別個主人問這男的也只是一直不作聲、就那麼一直盯到別個女的看。
仕方がないので、娘は縫いものをしながら朝が来るのを待ちました。
女這下睡覺都不敢了、屋裡來條生人、你問他他不答、坐到又不走、女自己過編了一晚上的針線幫天亮等到的。
夜明けになると男はそっと戸を開けて、まるで朝の光にとけるように姿を消してしまいました。
這就等天亮、男的自己開了門、走了。
次の夜も、その次の夜も、毎晩、男はやって来るようになりました。
但這傢伙看起來硬是有點問題啊、第二天一晚、又過來跟你搞這條案子了。
けれど、あいかわらず男は何をたずねても答えず、娘を見つめ続けて、夜明けになるとどこかへ消えるように帰って行きました。
兩條傢伙又是碰了個對眼、期間是聲都不作拖到第二天天明。
さすがに娘も気持ち悪くなってきて、あるとき、何でもよく知っている隣の家のおかみさんに相談しました。
這一到半夜屋裡就突然出現一條人守到自己、這女要怎麼受的了哦、心裡一慌、跑去跟鄰居幫這事講了。
「それなら、麻糸を七日間つむぎなさい。そしてつむぎ終わったら、かぼちゃに巻いて、糸の先に鈴をつけておくのです。それから男の人が来たら、はかまのすそに針をそっとつけなさい」
別個人就替女出主意了、先是喊他花上了七天時間打団毛線、毛線打好就卷到南瓜上面去、然後記得幫線頭上面穿根針、你等到男的來就幫他衣服上用針穿過去。
娘は教えられた通りに七日間麻糸をつむぎ、かぼちゃに巻いて針をつけておきました。
這就女花了個七天時候打了団好大的毛線、全部一圈圈的幫南瓜上面一繞。
七日目の晩、娘はわからないように、男のはかまのすそに糸をつけた針をさしておきました。
這就第七天夜、女趁到男的不注意幫線頭前面穿的那根繡花針往男的衣服上面一穿。
そして、夜明け。
這就等天亮啦。
男が帰ると、娘は夜が明けきるのを待って外に出ました。
女看到男的走遠、這也就過打開了門。
はかまの先についた糸が、山の方へ続いています。
第一眼就幫自己線頭看到了、線子長長一條往山上續過去了。
「この糸をたどっていけば、あの人の正体がわかるわ」
娘は糸をたどって、歩き出しました。
現在只要跟到這條線也就曉得那條男的到底是甚麼來頭了。
女沿到線頭的先導一步步入山了。
糸は山をこえ、野をこえて、どこまでも続いています。
這就山都翻過去了地方還㫘到、還到更加前面。
どんどん歩いていき、姥岳(うばたけ)のふもとまでたどりつきました。
「あ、あそこに」
一直走都走到條喊姥岳的地方了。
女也終是訪到線的盡頭了。
岩屋の中に糸が続いていて、中から『うー、うー』と苦しそうな声がしています。
娘はゆっくり中をのぞいてみると、
「あっ!」
這就看到一條石洞、裡面傳出痛苦的叫聲。
女探頭一看。
人是駭一大跳。
なんと岩屋の中では、大きな蛇が針をのどにさして、苦しがっているのです。
原來是洞中一條巨蟒、這巨蟒的蛇喉還被一根繡花針過穿了、到那裡彈啊彈啊彈。
娘は驚いて、逃げようとしました。
這看到都要幫人駭死啊、女剛準備跑。
すると蛇が大きな体を苦しさでうねらせながら、娘に言いました。
蛇一下幫話講了。
「今まで気味の悪い思いをさせて、申しわけありませんでした。実は私は、姥岳の大蛇なのです。あなたに三つのたまごをお渡しします。どうか百日間水につけて、百日たったらたまごを割ってください。お願いします」
講自己不該天天去你屋騷擾你、自己曉得錯了、那條男的就是我變的、我實際上是這裡的蛇精、我現在要死啦、你就幫我這三個小蛇蛋收走了、你要天天跟他們澆水啦、百天之後再拜託你幫忙破殼啦。
娘は大蛇から三つのたまごをもらうと、急いで家に帰りました。
女這就收了別個三顆蛋蛋、馬上往屋裡奔去了。
そして言われた通りに、家の前の川の水にたまごをつけておきました。
娘は百日目を待ちました。
每天也是真的跟這三條蛇蛋到河裡舀水跟他們澆、這就待了百日。
このたまごが、一体どんなたまごなのかわかりません。
女其實也不清楚、蛇只交待過自己三個蛋蛋、但其實自己並不曉得這三條是甚麼蛋蛋。
怖かったのですが、でも娘は、自分の針で死んでいった大蛇が気の毒で、おわびにたまごをかえそうと思ったのです。
女其實自己也怕、到時候出來條甚麼怪物幫自己反而害了啦、但是又覺得對不住被自己用針據死的蛇、還是完成了諾言。
ついに、百日目の朝が来ました。
第一百天的清早。
娘は三つのたまごを水からあげて、そっとわってみました。
女跟三個蛋蛋澆完了水、也是開始敲碎了蛋殼。
するとたまごの一つずつから、人間の赤ちゃんが出て来たのです。
三人の赤ちゃんは、男の子です。
這就三個蛋蛋裡面三個小男兒、都是人、不是蛇、等於這就是條三條卵生的小卵日咯。
でも三人の体には一枚ずつ、蛇のうろこがついていました。
実は、娘が一日数え間違えて、九十九日目でたまごをわってしまったのです。
但殊異的是三條小卵日身上都分別有一塊蛇的鱗片。
這也是女搞錯了時間幫九十九天誤以為是一百天開蛋而導致的結果。
それでも三人の男の子はすくすくと大きく育ち、やがてうろこもとれました。
但後日隨到這三條小男兒長大、出生的那枚鱗片也是逐漸褪去。
三人の子の母親になった娘は、そのうろこを大切にしまっておき、家宝にしました。
等於是女不結婚白白撿了三個兒、直接當媽了、媽過就幫這褪下的三枚蛇鱗全部好生保存起來、當成是傳家寶了。
三人の子は、それぞれ高千穂太郎(たかちほたろう)、別府次郎(べっぷじろう)、佐伯三郎(さえきさぶろう)と名づけられ、大人になると出世して、国のためによく働いたそうです。
後面三條小兒也是各自混出了名頭、分別為高千穂太郎、別府次郎、佐伯三郎、個個的事蹟都是一言難盡。
おしまい
结束
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