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福娘童話集 > 日本民間故事 > 091-120

第 99話
(日本民間故事 099)
まぼろし御殿

まぼろし御殿
福報

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、あるところに、八(はち)という男の子がいました。
到好久以前一顆藤上七朵花、等到這第八個娃出來、娘老頭名字難想也就直接過喊老八了。

八は、毎日、お母さんが焼いてくれたイモを山で仕事をするお父さんに届けていました。
這小老弟每日的任務就是幫媽烤好的紅薯帶去山上跟正到作事的老頭手上一交。。

遊びたい時も、疲れたときも、八は、
「山で一生懸命、おいらたちのために働いてくれる父さんが腹を空かしたら、かわいそうだもんな」
と、がんばって出かけました。
不管甚麼時候、反正媽一喊他就要去、也想到老頭天天到山上劈柴養活一屋著實也是著孽、不能讓他幫肚子餓到。

今日も八は、お母さんが焼いたイモ弁当を風呂敷に包んで、それを鼻にひっかけて出かけます。
這天又是現案子、媽開始喊老八了、八也就過熟練的幫臉對到媽、鼻子一挺。

なぜ鼻にひっかけるかと言うと、八の鼻は天狗の鼻みたいに長く、お弁当をひっかけるのにはちょうどいいのです。
八對他媽挺鼻子不是講是對送東西這事自信、而是他鼻子夠長、就跟條天狗樣的、幫腦鬠攡向媽是為了方便別個幫東西掛鼻子上、八的鼻子可以講就是條釣鉤。

でも、いいのは山へ弁当を届けるときだけで、あとはいい事など一つもありません。
但這鼻子你講他好啦、他也就只有送東西的這時候有點用、其他時候就都是禍害了。

顔を洗うときも、ごはんを食べるときも、長い鼻は邪魔です。
你像吃東西啦、洗臉啊、這就不累述了。

おまけに近所の子どもたちに、
「やーい。天狗っ鼻の八、やーい」
と、からかわれて、ずい分と、くやしい思いもしました。
跟邊上的其他小兒們玩、別個也是跟他取了條天狗八郎的外號、到那裡有事㫘事就又拿他鼻子來尋開心、對此八其實也是一卵脬的火。

(けど、まあ、仕方ないや)
八はそう思って、気にしないように自分に言いきかせてきました。
但是這鼻子你違幫他切了啊、八只能騙自己那些人都是奤卵、喜歡搞這事是因為他們智商低。

さて、弁当を鼻にひっかけた八が山道に入ったとき、どこからか小ザルが飛び出して来て、八の鼻から弁当をヒョイと取っていきました。
そして、
「あっ、こらっ!」
先不講這事、這就話題又回到小老弟鼻子上面包的飯掛到、山路上走到、一條猴子這就邊上窺到、看準時機、直接就是撲人八前面幫包的紅薯過順走啦。

と、八がどなったとたん、驚いた小ザルは、なんと弁当を谷底へ投げたのです。
「ああ」
八看中飯被猴子掏了去、情緒好激動直接就是一吼、這下幫小猴子徹底駭到了、直接是幫包甩丟不要了、快步奔離。

小ザルは、そのままどこかへ逃げて行きました。
弁当はゴロゴロと転がっていき、やがて川に落ちて流されてしまいました。
猴子跑了、飯也⻊反亢底下去啦、八這就看到落到崖底下的飯、泡水了、最後終是被水流那麼一帶、開始漂啦。

「大変だ。早く、イモ弁当を取って来なきゃ。父さんが、腹を空かして待っているんだ」
都已經這樣子了八還想到現在下到亢底下去莫興還可以幫飯救回來、要是等下讓老頭吃不到飯就爛攤子了。

八は木の枝や岩につかまりながら、谷へ下りて行きました。
這就還真下谷去尋了、有枝攀枝、有岩踏岩、摸到摸到往底下去。

弁当は水に浮かんで、どんどん流れて行きます。
「まてー!」
但都講這飯已經被水流帶到開始漂啦。
小老弟看到別個漂太快還要讓別個莫走到那裡瘋狂的喊、師傅踩一踋!


八は、川原を走って追いかけます。
走って走って気がつくと、川はいつの間にか海に流れ込んでいました。
紅薯前面漂、八到後面趕、從上流到下流、河流又匯到海流。

弁当は海の波にのまれて、もう見えません。
最後八是直接都過看到了浪花、就那麼兩個浪一打、八看到自己的紅薯著吞啦。

がっかりして八が戻ろうとしたとき、岩山の上に見た事もないほど、きれいな御殿がたっていることに気がつきました。
搞這案子這麼吃虧最後還白費了勁、八人這一下不好了、又要沿路爬回去啦、剛想動身、八幫不該出現到這裡的一條宮殿看到了。

八は、御殿の方へ歩いて行きました。
八這就好好奇的朝到地方去。

「ちょっとのぞいてみるだけなら、しかられないよな」
就講自己假裝過條路、稍微渺個兩眼別個總該不得提刀出來砍自己吧。

御殿のまわりには、花がたくさん咲いています。
赤い花、黄色い花、うす紫の花が、きれいに重なり合って咲いています。
まるで、花の雲が広がっているようです。
八湊近、看到這邊上是已經開滿了野花、完全就是一片花海、而且甚麼顏色的都有啦。

(ああ、なんてきれいなんだろう。そうだ。一本だけ、母さんの土産にもらっていこう)
八失了包、又看了這麼多好看的花、心裡想到是怎麼也要摘一朵回去跟媽過。

そして、八が花に手を伸ばしたときです。
「八や、ようこそ」
「うひゃ!」
剛準備一上手、八郎你好啊、就聽到有條傢伙對自己搭話了。
八直接就是一驚、叫出了聲。


八は驚いて、伸ばした手を引っ込めました。
同時也是幫手快點攡回來。

でも、まわりを見ても誰もいません。
「おかしいな?」
馬上四周看一眼、但㫘發現人啦?八就感覺這事怪。

そして、もう一度手を伸ばすと、
「八や。御殿(ごてん)へいらっしゃい」
と、まるで鈴の音色のような声が聞こえてきます。
等好生確認過確實是㫘得問題、這次八就又幫手伸向花了。
八郎、進屋坐下子啊。
這就又聽到陣妖媚的女聲幫八一邀。


そこで八は、そっと御殿の方へ近づいて行きました。
八是被迷了魂還是甚麼、一點不怕的過去了。

すると宝石をちりばめた扉がスーッと開いて、中から美しいお姫さまが八を迎えてくれました。
這就鑲金鑲鑽的大門被裡面一拉、一條長得好乖的女的出來接待八了。

「八、よく来てくれましたね。お前は、いつもお父さんにお弁当を届けるやさしい子です。そのごほうびに小ザルを使って、ここへ来てもらったのです。お父さんには、かわりのお弁当が届いているはずですから、安心して中へお入りなさい」
八郎、到屋歡迎你、我曉得你是條好兒天天有跟你老頭送紅薯、這就有好事想跟你講、所以才特地喊了條小猴子勾你來、望寬恕、你老頭那邊我已經喊人去辦、你這邊就不要掛心、安心進來吧。

お姫さまは、咲いたばかりの花のように美しい笑顔で八に言いました。
「うん。じゃあ」
被女主人直接這麼當到面一誘、瞬間跟八是整不會了。
甚麼都是好好好對對對
完全已經被別個的樣子還有聲音勾了魂。


八は、御殿の中へ入って行きました。
御殿の中は、金色の柱に銀色の天井、まっ赤なじゅうたんが敷きつめられていました。
進屋、入眼的所有傢具不是鑲金就是鑲鑽、全是是金銀材質啦、這還就真金玉滿堂了、唯獨就是地上的絨毯是條紅傢伙。

お姫さまが案内してくれたのは、大広間です。
そこにはたくさんの家来たちがいて、八を笑顔で迎えてくれます。
主人幫八帶至客室、這就看到一個個夥計笑到來迎。

そして音楽が始まり、大きな食卓に次々とごちそうが運ばれて来ました。
伴隨到音樂的響起、盤子是一個個的往大桌子上面呈。

八は上等な椅子に座らされると、たちまち美しいおつきの女の人たちに囲まれました。
お姫さまは、
主人幫八安排到了上賓的位置上面一座、一揮手又是來了群好香的妹妹幫八一圍。

「八や、何でも願い事があったなら、言いつけるように」
八這就處到正中間、被主人問到你現在有甚麼願望吧、我都可以幫你實現、只要你開這個口。

そう言って、大広間を出て行きました。
八は、目の前に運ばれてくるごちそうに、さっそくはしをつけました。
講完自己過先退了去、出了廳室、幫妹妹們跟八以及一桌酒肉留到席間。

でも、長い鼻がじゃまをして、うまく食べられません。
依八的素性這肯定是先夾起筷子吃飯啦、但是這鼻子長的難題就再次顯現、飯菜根本不好入嘴。

「ああ、もう。この鼻、いやだなあ」
八がぽつんと言うと、おつきの女の人たちが声をそろえて歌うように言いました。
八這就一臉難色開始抱怨起自己的鼻子、圍到八的妹妹這過唱起了歌助興解愁。

♪八の鼻、
♪低くなれ。
♪ちょうどいい、
♪高さになれ。
講鼻子鼻子快聽話、讓你長就長要你短就短。

すると、八の鼻はするすると短くちぢんで、かっこうの良い鼻になりました。
這還就八的鼻子和八一個德性、別個妹妹講的無論是甚麼話就都聽、還就真的看到看到短起來了、這一下就剛好了。

「わあ、よかった」
好傢伙!

八は大喜びで、パクパクごちそうを食べました。
八看到自己鼻子被整了型、這一下是好開心、現在吃飯都有胃口了。

おいしいごちそうをお腹いっぱい食べると、お姫さまがおみやげの包みを持って入って来ました。
等到一肚子是徹底脹鼓起來、女主人又是開了客室的門、提到個伴手禮進來了。

「八や、たくさんめしあがりましたか?」
先客套下子問別個飯菜還合口吧。

「はい、もう、いっぱいです!」
八這就好好好對對對。

「では、このおみやげを持って、お帰りなさい。目をつむって、一、二の三で目を開けたら、もう家についていますからね。では、これからも、お父さんとお母さんを大切にしてあげてくださいね」
那這就提東西走人送客啦、客套話講一些反正意思是這條意思、喊別個眼睛閉起來數到三、這回去之後要繼續和之前一樣天天對屋裡人用心啦。

「うん」
八又是諾。

八はおみやげを受けとると、目をつむりました。
それから、一、二の三で目を開けると、本当に家の前に立っていたのです。
八幫小禮品手上一捏、閉上眼這眼睛數到三一睜還就真到就屋門口了。

「ただいまっ!」
進屋就直接講我回來了!

元気よく戸を開けると、お父さんとお母さんがびっくりして言いました。
娘老頭出來接的時候也是一驚。

「八、その鼻どうしたんだい?」
「うん、実はね」
講你這鼻子是怎麼搞的哦?
八這就如實道來啦。


八が今日あったことを話すと、お父さんは、
慢慢幫今日的前因後果講起屋裡人聽、老頭這就講了。

「そうだったのか。確かに、おいしい弁当がいつの間にか、届けられていたよ。遠慮なく食べさせてもらったけど、そういうわけだったのか」
我就講今天怎麼㫘看到你這條傢伙人哦、就幫飯放那裡人過直接走了、有條甚麼事這麼急哦、原來如此。

「お前がよく働くいい子だから、きっとごほうびをくださったんだよ。よかったね」
媽就講我屋小兒聽話乖、這是應該得的福報。

お母さんも、にこにこ言いました。
邊念嘴巴上是邊笑開了花。

八は、おみやげにもらった包みを渡して言いました。
「一緒に開けようよ」
這就最後一起開寶箱啦、看裡面到底是個甚麼傢伙。

お父さんとお母さんが包みを開くと、中には宝物がたくさん入っていました。
娘老頭幫包一解、裡面是金山銀山冒出往外面涌。

それから八の家族は、いつまでも仲良く、幸せにくらしました。
後面一屋子是有錢發了財、就一直靠到個這些家產到老都享清福啦。

おしまい
结束

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