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福娘童話集 > 日本民間故事 > 121-150

第 138話
(日本民間故事 138)
寝屋川の三毛猫

寝屋川の三毛猫
三花貓

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ぬけさくのいちねん草紙

むかしむかし、河内の国(かわちのくに→大阪府東部)の寝屋川の里に、おしんばあさんというおばあさんがいました。
到好久以前、河內國寝屋河邊上有條村、裡面就住一對公婆。

おしんばあさんは三毛猫を飼っていますが、この辺りでは猫を三年で捨てる決まりになっていました。
兩老家夥屋裡還養得有條貓捉老鼠、但因為聽信這養貓不能超過三年的傳聞、第三年就打算幫貓甩了去。

なぜなら猫は三年以上飼うと尻尾の先が割れて、猫又と呼ばれる化け猫になるからと言われているからです。
大家都講的是這老貓三年化妖、到時尾巴分叉成兩股、這一下就過變成害人的妖怪貓了。

ただ、同じ猫を三年以上飼う場合は、三年目に一度猫を捨てて、そしてすぐに猫を拾えば良いそうです。
但又有條講法、講要是實在是捨不得這條貓可以到了第三年假裝幫它甩丟起來、但是又要馬上幫貓撿回去、這就可以阻止老貓化妖。

おしんばあさんも初めの三年目と次の三年目は決まりに従って猫を捨ててからすぐに拾っていましたが、たとえ真似事でも猫を捨てるのは可愛そうだと思い、三回目の三年目は猫を捨てませんでした。
老杆子這就捨不得愛貓、第一個三年貓甩了、跟到又是一撿、第二個三年又甩了、馬上又跟貓逽回來、在等到了第三條三年、老杆子這過捨不得了、想這就算是假裝甩丟它萬一要是真的搞不見怎麼辦啦、這次就過不跟你甩了。

その日の夜、おしんばあさんが三毛猫に言いました。
到了這第九年的十二點、兩老家夥還跟屋裡貓講起了話。

「ミケや、今日でお前が家に来て九年目だよ。お祝いに、お前の大好きな赤飯を炊いてあるからね。たくさん食べるといいよ」
「ニャーー」
講今天是你到我們屋的第九年的生日啦、這紅豆飯今天都捨得跟你𤏪了、你今天就吃舒服起來。
貓看到飯來了就是喵喵喵的開始叫。


三毛猫のミケは、おしんばあさんが用意してくれた赤飯をおいしそうに食べました。
馬上就是兩下幫這紅豆飯吃完了。

その真夜中のこと、ミケは黙って家を出て行ったのです。
等吃完飯兩老傢伙睡去、三花又過跑屋外玩去了、貓身上有三樣花色、這三花就是老貓的名。

それに気づいたおしんばあさんは、毎日ミケを探してまわりました。
「ミケや! ミケ、どこへ行ったんじゃ!」
しかしミケは、どこにもいませんでした。
但這出去了之後老貓卻又不見回啊、等屋裡老杆子發現也開始急了。
講這貓去哪裡了哦?
到處逽、是哪裡都㫘逽到。


それから何年かが過ぎたある日、おしんばあさんは大阪の町へ用事で出掛ける事になりました。
後面這都好多年過去啦、這都快幫這事忘焉的、有天公婆就有點事要上街、奔大阪去了。

ところが道を間違えて、いつの間にか生駒(いこま)の山奥へと入ってしまったのです。
但是這久不上一次城、路都不清楚怎麼走去的、走幾踋人還迷了、這最後繞繞繞、繞你媽山裡面去了。

「どこかに、小屋でもないだろうか?」
おしんばあさんがあたりを見回すと、運の良い事に家の灯が見えました。
天都要黑了這人還山裡面困到的、這就想講哪裡有戶人屋子也好啦、最後還真走運碰到了、有人到這地方起了個屋裡面燈還亮到的。

「やれやれ、助かった。今夜はあそこで泊めてもらいましょう」
兩公婆莫就講今天就去別個屋讓人幫個忙歇一晚上啊。

その家はとても立派なお屋敷で、おしんおばあさんが事情を話すと、中にいたきれいな女の人が優しくいました。
到地方敲了門、看別個屋子還蠻大的、出來個長得乖的女開門了、聽公婆幫事一講。

「それはそれは、大変でしたね。こんな所でよかったら、さあどうぞ」
客套了一陣幫人往屋裡邀了。

きれいな女の人は、おしんばあさんを立派な部屋へと案内しました。
「まあまあ、なんて立派な部屋でしょう」
這就幫別個帶到一間客房、公婆進去後就直誇人這屋子好。

おしんおばあさんは喜びましたが、ふと部屋のすみを見ると、よく掃除された部屋なのに動物の毛が何本も落ちていました。
但前踋話一剛講完、就發現這房裡散落的毛髮是比較多、明明大體看起來也還乾淨啦。

猫好きのおしんおばあさんは、それが猫の毛だとわかりました。
這又好生一看、公婆馬上就幫這是條貓毛的事過懂了。

(この家には猫を飼っている様子はないのに、どうして猫の毛が?)
但進屋也㫘看到屋裡有貓啦、看這毛又像是又養了一些、公婆這就有點起疑。

おばあさんが不思議に思っていると、さっきの女の人が再びやってきて、おしんおばあさんに言いました。
還㫘準備開始問貓的事、剛才的這人又是開了門過來了。

「お風呂が沸きましたので、どうぞお入り下さい」
「まあまあ、それはご親切に」
這次是過來跟公婆講洗澡水燒好了。
兩老家夥聽到還覺得人主人也太客氣了。


お風呂の支度をしたおしんおばあさんが、お風呂へつながる廊下を歩いていると、廊下ですれ違った女中さんが、おしんばあさんの顔を見ながらびっくりした様子で言いました。
這邊也過順到人意思啦、喊你去這就去、幫要的洗澡都準備到兩人這就也向澡堂子去了、走廊上這就和個侍女擦了身、但女一看公婆兩人一下是驚出了聲。

「これはなつかしい。おしんおばあさんではありませんか」
就問公婆還認得到自己吧。

「はあ? 失礼ですが、どこかでお会いになりましたか?」
公婆就講你是哪個哦?

「お忘れですか? わたしは、おばあさんの家で飼われていた三毛猫のミケでございます」
我就是你屋的三花啊。

「えっ、ミケ!?」
三花!?

驚いて大きな声を出すおしんおばあさんの口を、女中さんはあわててふさぎました。
「しーっ。
おばあさん、この家は化け猫の家で、山に迷った人を泊めては食べてしまうのです。
公婆看樣子是好驚訝、一下不鎮定了、三花馬上示意讓人小聲、也幫這裡的實情老實交待了。
這地方是怪貓屋、全是貓妖、都是吃人的!


わたしもおばあさんに三年以上飼われたので、化け猫になってここに来ているのです。
さあ、早くお逃げください。
我成精了後也是跑這裡和大家搭夥、但㫘想到這次來的是你們啊、快點跟到我跑算它。

このままふもとまで下りると、人間の宿があります。
途中までは、わたしが案内しますから」
就一直往底下走就可以下山了嘛、到山踋底下就有人住了、我怕你們認不到路、先帶你們走一陣。

おしんおばあさんはミケに案内されて、無事に人間の宿へとたどり着いたのでした。
最後有了三花帶路、公婆這就幫山下了、重新回到了大路上、住進了安全的旅店、不驚魂了。

おしまい
结束

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