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1月12日のイソップ童話
  
  
  
ハエたち
    ものおきの床に、ハチミツがこぼれていました。
    そこヘハエたちが飛んできて、ミツをなめはじめました。
    おいしくて、おいしくて、ちょっとなめただけで、やめる気にはなれません。
    むちゅうになってなめているうちに、ミツが足にからみついて、飛びたてなくなってしまいました。
    もがけばもがくほど、ミツがからだじゅうについて、しまいに息ができなくなりました。
    ハエたちはいいました。
  「なさけないことだ。ひとときの楽しみのために、死んでしまうなんて」
  
    このとおり、食いしんぼうはいろいろな不幸のもとになります。
    食べすぎ、のみすぎには気をつけてください。
おしまい