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3月20日の日本の昔話
家から遠くなっても
離屋下較遠乜
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。
頭擺頭擺,有一個安到吉四六个人,非常樂線。
ある日の事、吉四六さんが隣の町へ行きました。
有一日,吉四六先生去隔壁莊,
町には、お客を乗せる馬がいたので、吉四六さんは乗って帰ろうと思い、馬をひく馬子(うまこ)に、
看著租分人客騎个馬,吉四六先生盡想愛騎馬轉去,就問牽馬个馬夫:
「馬は、いくらかね?」
と、尋ねました。
「馬愛幾多錢?」
すると、馬子は、
「中町までだったら、どこでも二十文(600円)です」
と、答えました。
馬夫應講:
「去中町以內都係二十文錢(600丹)」
吉四六さんは、しばらく考えてから、
吉四六先生想一下,講:
「わたしの家は、その途中の南村。南村までが二十文というのは高いが、中町までなら高くはないな」
「𠊎屋下在半路个南村。到南村二十文忒貴,若係到中町毋會貴。」
と、言って、馬に乗って帰る事にしたのです。
講煞,就騎等馬轉去。
パッカパッカと、良い気持ちでゆられているうちに、吉四六さんの家の前へ着きました。
Kid kog kid kog,心情盡好,慢慢仔搖啊搖,搖到吉四六先生屋面前。
吉四六さんは降りようとして、ちょっと考えました。
吉四六先生想愛下來前,又考慮一下,
「まて、まて。ここで降りてしまったら、二十文の馬代が高すぎるな。中町まででも二十文というのなら、家から遠くなっても中町まで行った方が得だ」
「等一下,吂愛正。坐到這就下來,二十文錢忒貴。坐到中町乜二十文錢定定,雖然離屋下較遠乜愛騎到中町來去正算得和。」
そこで吉四六さんは降りるのを止めて、中町まで乗って行く事にしたのです。
所以吉四六先生毋下來,直直騎到中町去。
そしてはるばる中町まで行って馬から降りると馬子に二十文払い、自分の足でテクテクと村まで引き返したのでした。
騎到當遠个中町,下來交二十文錢分馬夫,自家一步一步慢慢行轉屋下去。
おしまい
煞咧
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