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3月20日の日本の昔話

家からとおくなっても

家から遠くなっても
吉四六(きっちょむ)さん → 吉四六さんについて

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
【必ず眠れる日本の昔話集6】睡眠導入・作業用 元NHKフリーアナ(大人が眠れる読み聞かせ)

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制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】

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投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル
【眠くなる女性の声で読み聞かせ】ほっこりして眠くなる日本昔話集


日本語&客家語

♪音声配信(html5)
音声 スタヂオせんむ

 むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。
 ある日の事、吉四六さんが隣の町へ行きました。
 町には、お客を乗せる馬がいたので、吉四六さんは乗って帰ろうと思い、馬をひく馬子(うまこ)に、
「馬は、いくらかね?」
と、尋ねました。
 すると、馬子は、
「中町までだったら、どこでも二十文(600円)です」
と、答えました。
 吉四六さんは、しばらく考えてから、
「わたしの家は、その途中の南村。南村までが二十文というのは高いが、中町までなら高くはないな」
と、言って、馬に乗って帰る事にしたのです。
 パッカパッカと、良い気持ちでゆられているうちに、吉四六さんの家の前へ着きました。
 吉四六さんは降りようとして、ちょっと考えました。
「まて、まて。ここで降りてしまったら、二十文の馬代が高すぎるな。中町まででも二十文というのなら、家から遠くなっても中町まで行った方が得だ」
 そこで吉四六さんは降りるのを止めて、中町まで乗って行く事にしたのです。
 そしてはるばる中町まで行って馬から降りると馬子に二十文払い、自分の足でテクテクと村まで引き返したのでした。

おしまい

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