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ふくむすめどうわしゅう(福娘童話集) >にほんむかしばなし(日本民间故事) >九月
9月17日の日本の昔話
三年寝太郎
睡了三年的睡虫太郎
翻訳者 河南省許昌学院 劉玉傑
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
むかしむかし、とてもなまけ者の息子がいました。
从前有一个叫太郎的人,非常懒惰。
息子は毎日ご飯をたらふく食べて、あとはグウグウ寝てばかりです。
他每天一吃完饭,就躺在床上呼呼大睡。
「お前も寝てばかりいないで、少しは働いておくれよ」
“别一直睡个不停,你倒是起来做些事情呀!”
「・・・・グー」
“……呼、呼……”
お母さんが頼んでも、息子はいびきで返事をするだけです。
不管他的妈妈怎么请求他,太郎还是什么都不回答。
息子が少しも働かないので、この家はとても貧乏でした。
因为太郎一点活都不干,所以他们家非常贫穷,
そして寝てばかりいるこの息子を、みんなは『寝太郎』とよびました。
太郎每天只知道睡觉,所以大家都叫他睡虫太郎。
そんなある日、寝太郎が突然ガバッと起きあがると、お母さんに言いました。
就这样,有一天,睡虫太郎突然起来对他妈妈说:
「白い着物と、えぼし(→むかしのボウシ)を買っておくれ」
“去给我买件白色的衣服和黑色的帽子”
寝てばかりの寝太郎が突然しゃべり出したので、ビックリしたお母さんはあわてて町へ行って白い着物とえぼしを買ってきました。
因为整天睡觉的太郎突然开口,所以他的妈妈非常吃惊,急忙跑到集市给他买白色衣服和黑帽子。
寝太郎は白い着物を着てえぼしをかぶると、隣の長者(ちょうじゃ)のところへ出かけていきました。
然后,睡虫太郎穿上白色衣服,戴上黑色帽子,便朝隔壁的富翁家里走去。
そして長者の家の広い庭に生えている高いスギの木にスルスルと登ると、長者に低い声で言いました。
在富翁家宽阔的院子里种着高大的杉木,睡虫太郎便麻利地爬到了树上,压低了声音对富翁说:
「これこれ、長者どん」
“过来,过来,富翁”
木の上の白い着物の寝太郎を見て、長者はてっきり神さまだと思いました。
富翁看见穿着白色衣服的睡虫太郎,认为他一定是神仙
「へへっー。これは神さま」
“那个,我是神仙”
ペコペコと頭を下げる長者に、寝太郎は言いました。
睡虫太郎对点头哈腰的富翁顺。
「そうじゃ、わしは神さまじゃ。これから言うことを、良く聞くのだ。この家の娘を、隣の寝太郎の嫁にするのじゃ、言う通りにしないと、天バツが下るぞ!」
“因为我是神仙,接下来我说的话你要好好听着,把你们家的女儿,嫁给隔壁的睡虫太郎,如果不按我说的做,上天会惩罚你的”
長者は頭を地面にこすりつけて、あわてて返事をしました。
富翁很焦急地叩头着说。
「ははーっ。神さまの言う通りにいたします」
“好,好……我一定按照您说的去做”
やがて長者の娘はお金をたくさん持って、寝太郎の家へ嫁に来ました。
不久富翁的女儿便带着很多钱嫁到了睡虫家。
それから寝太郎と嫁さんとお母さんの三人は、持ってきたお金で幸せに暮らしました。
从此以后,睡虫太郎和富翁的女儿和母亲,用富翁女儿带来的钱过上了幸福的生活
おしまい
結束
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