福娘童話集 > きょうの日本昔話 > 12月の日本昔話 > 一寸法師
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イラスト 「オレア・カッジョーリ、ビッグ・ジャパン」 ウエブサイト : Bigjapan.fr
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一寸法師
一寸法师
翻訳者:中国広東外語外貿大学 陳怡彤
日本語(日语) ・中国語(中文) ・日本語(日语)&中国語(中文)
♪音声配信(html5) |
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音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP |
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投稿者 「久瑠璃桜華」 久瑠璃桜華
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投稿者 「蓮音レコン)」 蓮音レコン
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投稿者 「もちがたる。」 もちがたる。【読み聞かせ】【睡眠用】
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投稿者 「ひろしお兄さん」 ひろしお兄さん
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投稿者 「ぼん」 ぼんの読み聞かせ
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
很久很久以前,有个地方住着一位老爷爷和一位老奶奶。
二人には子どもがいなかったので、おじいさんとおばあさんは神さまにお願いしました。
因为老爷爷和老奶奶没有孩子,所以两个人就向神明祈愿。
「神さま、親指くらいの小さい小さい子どもでもけっこうです。どうぞ、わたしたちに子どもをさずけてください」
“神明啊,即使是像大拇指那么小的小孩也行。敬请赐予我们一个孩子”
すると本当に、小さな小さな子どもが生まれたのです。
于是(他们)就真的生了个很小很小的小孩。
ちょうど、おじいさんの親指くらいの男の子です。
刚刚好是老爷爷的拇指一般大小的男孩。
二人はさっそく、一寸法師(いっすんぼうし)という名前をつけてやりました。
两个人立刻为他起名为一寸法师。
ある日の事、一寸法師はおじいさんとおばあさんに、こんな事を言いました。
有一天,一寸法师向老爷爷和老奶奶这样说道。
「わたしも都へ行って、働きたいと思います。どうぞ、旅の支度をしてください」
“我也想去都城工作。请为我做好踏上旅程的准备“
そこでおじいさんは一本の針で、一寸法師にちょうどピッタリの大きさの刀をつくってやりました。
于是老爷爷用一根针,给一寸法师做了一把大小正合适的刀。
おばあさんはおわんを川に浮かベて、一寸法師の乗る舟をつくってやりました。
老奶奶把碗浮在河里,给一寸法师做了乘坐的船。
「ほら、この針の刀をお持ち」
“你啊,拿着这把用针做成的刀”
「ほら、このおはしで舟をこいでおいで」
“你啊,用这只筷子来划船吧”
「はい。では、行ってまいります」
“好的。那么,我走了”
一寸法師は上手におわんの舟をこぐと、都へと出かけました。
一寸法师熟练地划着那只用碗做的小船,就朝着都城的方向去了。
そして都に着くと、一寸法師は都で一番立派な家をたずねていきました。
然后一到了都城之后,一寸法师就去拜访了都城里最漂亮的房子。
「たのもう、たのもう」
“敬请开门,敬请开门”(向拜访人家提出请求的用语,多为武士所用,日语直译为‘拜托了’)
「はーい。・・・あれ?」
“来ー了。···咦?”
出て来た手伝いの人は、首をかしげました。
(听见声音)出来的仆人歪着头纳闷道。
「おや、誰もいないねえ」
“咦,怎么没人呢”
「ここだよ、ここ」
“在这里哟,这里”
手伝いの人は玄関のげたの下に立っている、小さな一寸法師をやっと見つけました。
仆人(听着声音)终于发现了站在玄关下方,个子矮小的一寸法师。
「あれまあ、何て小さい子だろう」
“哎哟喂,这是个多么小的人啊”
そして一寸法師は、その家のお姫さまのお守り役になったのです。
之后一寸法师成为了那一家小姐的守卫人员。
ある日の事、一寸法師はお姫さまのお供をして、お寺にお参りに行きました。
有一天,一寸法师作为公主的随从,一同去寺庙参拜。
するとその帰り道、突然、二匹の鬼が現れたのです。
这时在回去的路上,突然出现了两只鬼。
「おおっ、これはきれいな女だ。もらっていくとしよう」
“哦哦,这女人真美丽。我要拿下啦”
鬼はお姫さまを見ると、さらおうとしました。
鬼一见到小姐就想掳走她。
「待て!」
“等一下”
一寸法師はおじいさんにもらった針の刀を抜くと、鬼に飛びかかりました。
一寸法师拔出老爷爷给的针刀就向鬼飞扑过去。
ところが、
然而
「何だ、虫みたいなやつだな。お前なんぞ、こうしてくれるわ」
“什么呀,真是像虫子一样的家伙。你这样的存在就该这样对付”
鬼は一寸法師をヒョイとつまみあげると、パクリと丸のみにしてしまいました。
鬼轻松地把一寸法师给捏起来,张大嘴巴整个吞了下去。
鬼のお腹の中は、まっ暗です。
在鬼的肚子里非常黑暗。
一寸法師は針の刀を振り回して、お腹の中を刺してまわりました。
一寸法师挥舞着针刀,在鬼的肚子里到处刺来刺去。
これには、鬼もまいりました。
这样一来,鬼也得投降了。
「いっ、いっ、痛たたた!」
“痛、痛、痛啊~~~!”
困った鬼は、あわてて一寸法師を吐き出しました。
无可奈何的鬼慌忙把一寸法师吐了出来。
「よし、今度はわしが、ひねりつぶしてやるわ!」
“好吧,这次就由我来把你扭断捏碎!“
もう一匹の鬼が言いましたが、一寸法師は針の刀をかまえると、今度はその鬼の目の中へ飛び込んだものですから、鬼はビックリです。
另一只鬼虽然这样说了,但是一寸法师的针刀准备好后,这次就飞进了那只鬼的眼睛里,所以鬼受到了惊吓。
「たっ、たっ、助けてくれー!」
“救、救、救命啊ー!”
二匹の鬼は、泣きながら逃げ出してしまいました。
两只鬼就这样哭着逃走了。
「ふん! これにこりて、もう二度と来るな! ・・・おや? これは何でしょう、お姫さま」
“哼!吃了这次的教训,下次可不要再来了!···咦?小姐,这是什么呀”
鬼が行ってしまったあとに、不思議な物が落ちていました。
在鬼走了之后,掉下了不可思议的东西。
「まあ、これは打ち出の小づちという物ですよ。トントンとふると、何でも好きな物が出てくるのです」
“嘿,这是一个叫‘万宝槌’的东西。当你用它轻轻地敲打事物的话,就可以敲出任何你喜欢的东西”(“打ち出の小づち”意为能敲出宝物的小锤子,此译为“万宝槌”)
そこで一寸法師は、お姫さまに頼みました。
于是一寸法师向小姐拜托道。
「わたしの背がのびるように『背出ろ、背出ろ』と、そう言ってふってください」
“为了使我长高,请说‘长高吧,长高吧’“
お姫さまは喜んで、打ち出の小づちをふりました。
小姐很高兴地挥舞着万宝槌。
「背出ろ、背出ろ」
“长高吧,长高吧”
すると一寸法師の背は、ふればふっただけグングンとのびて、誰にも負けない立派な男の人になりました。
于是,一寸法师的个子,一碰到(万宝槌)就迅猛地长高,长成了不输给任何人的了不起的男子汉。
そして一寸法師はお姫さまと結婚して、仕事もがんばり、大変出世したということです。
之后一寸法师和小姐结婚了,也很努力工作,变得非常成功了。
おしまい
完结
おまけ
ささらとゆっくり昔話 第15話【一寸法師】
読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。
日本昔話を現代っぽくアレンジしたらこうなったシリーズ。
おまけ
ささらと昔話講座 第15話【一寸法師】
読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。
知っているようで知らない日本昔話を、あれやこれやとささらちゃんが学んでいく動画です。
おまけ
ささらと昔話講座 番外編03話【悪鬼伝承】
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イラスト 「みずしま薫」
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