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      福娘童話集 > 百物語 > 一月 
          
        1月1日の百物語 
        (1月1日的日本鬼故事) 
         
        ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
        
         
        投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》 
         
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        投稿者 「りっきぃの夜話」  りっきぃの夜話 
         
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        投稿者 「つれづれ居士」  つれづれ居士 
          
        百物語の幽霊 
    怪談幽靈 
     
    ・日本語 ・日本語&中国語 
      
       
      
      
      むかしむかし、ある村で、お葬式がありました。 
        到好久以前、有個村裡面有人下葬做白事。 
         
      昼間に大勢集まった、おとむらいの人たちも夕方には少なくなって、七、八人の若者が残っただけになりました。 
      白天過來悼念的人到晚上也走的差不多了、就剩七八個年輕小夥子。 
       
      「せっかく集まったんだ。寺のお堂を借りて、『百物語(ひゃくものがたり)』をやってみねえか?」 
        
        一人が言い出すと、 
        難道聚到一起、我們到廟堂裡面玩百鬼遊戲好吧? 
        其中有一個人這麼港 
         
      「いや、おとむらいの後で『百物語』をすると、本当のお化けが出るって言うぞ。やめておこう」 
      と、一人が尻込みしました。 
      莫、別個港辦完喪事你玩這個、這好邪的、我怕到時真的有鬼出來。 
      其中有條人虛(怕)了 
       
      この『百物語』と言うのは、夜遅くにみんなで集まって百本のローソクに火をつけ、お化けの話しをする事です。 
      百鬼遊戲就是深更半夜點一百根蠟燭、大家圍到一起港鬼故事。 
       
      話しが終わるたびに、ひとつ、またひとつと、ローソクの火を消していき、最後のローソクが消えると本当のお化けが出るという事ですが、若者たちは、まだ試した事がありません。 
      港完一個故事吹一根蠟燭、等最後一根蠟燭熄了、鬼就真的出來的、他們這些人也都米玩過這條。 
       
      「ははーん、意気地無しめ。本当にお化けが出るかどうか、やってみなくちゃわかるまい」 
      怕甚麼、你又米玩、怎麼曉得鬼到底是出來不出來 
       
      「そうだ、そうだ」 
      「・・・そうだな。よし、やってみるか」 
      其中有兩個人也是應和這人港的話 
       
      と、いう事になり、若者たちは寺のお堂で『百物語』を始めました。 
      這麼到百鬼故事也就開始了 
       
      「これは、じいさんから聞いた話だが・・・」 
      「隣村の、おかよが死んだ日にな・・・」 
      這是我從我爺哪裡聽來的話………… 
      這是那天岡代死的那天發生的事情…………… 
       
      と、みんなで代わる代わる、お化けの話しをしていって、ローソクの火をひとつひとつ消していきます。 
      大家一個一個換的港、蠟燭的火也是一根根慢慢的熄。 
       
      夜もしだいにふけて、ローソクの火も、とうとうあとひとつになりました。 
      夜也是越來越深了、蠟燭最後也只剩一根去了。 
       
      始めのうちこそ面白半分でいた若者たちも、しだいに怖くなってきました。 
      一開始覺得有味的年輕人、也開始慢慢怕起來了。 
       
      「いいか、この最後のローソクが消えたら、本当のお化けが出るかもしれん。だが、どんなお化けが出ようと、お互いに逃げっこなしにしよう」 
      這麼到好吧?最後一根蠟燭熄了、港不好鬼真的得出來、不管出來甚麼、我們都不要跑、怎麼樣? 
       
      「いいとも。どんなお化けが出るか、この目で、しっかり見てやろう」 
      好嘛、不管甚麼鬼出來、就都用眼睛看到 
       
      若者たちは口々に言いましたが、『百物語』の百番目の話しが終わって最後のローソクの火が消されると、まっ暗なお堂から、ひとり逃げ、ふたり逃げして、残ったのは、たったひとりでした。 
      港是這麼港、港完最後一個故事、蠟燭一滅、廟堂一黑、先是跑一個、然後跑兩個、到最後真米跑的就一個人了。 
       
      「ふん。だらしねえ奴らだ。・・・それにしても、はやく出ねえのか、お化けの奴は」 
      這些人都米味道、全跑了、這就看鬼甚麼時候得出來了。 
       
      残った若者が度胸をすえて、暗闇のお堂に座っていると、 
      ♪ヒュー、ドロドロドロドロー。 
      最後一個年輕人就坐到烏漆麻黑的廟堂 
      還唱起歌 
       
      目の前に、白い着物の幽霊が現れたのです。 
        「う、・・・うらめしやー」 
      「ひぇーーっ!!」 
      還真就一條穿到白衣服的幽靈出來了 
      我好恨啊、恨啊 
      啊啊啊啊 
       
      若者は思わず逃げ出しそうになりましたが、よく見るとほれぼれするような美人の幽霊です。 
      年輕人準備馬上跑、不過好甚一看這幽靈是長得真乖。 
       
      「ほう。これは、かなりのべっぴんさんだ」 
        
      相手が幽霊でも、若くてきれいな美人幽霊だと少しも怖くありません。 
      就算是幽靈、但看到別個張這麼乖、也不覺得的怕了 
      這個幽靈長得好乖 
       
      若者は座り直すと、幽霊に尋ねました。 
      年輕人在又坐回去、不準備跑了、就問幽靈。 
       
      「なあ。さっき、うらめしいと言ったが、一体、何がうらめしいのだ? 『うらめしやー』と言われただけでは、何の事かわからん。これも、何かの縁だ。わけを、聞かせてくれないか?」 
      剛剛聽你港好恨、到底是甚麼原因?我甚麼也不曉得、跟你碰到也是緣分、可以港我聽哈子吧? 
       
      すると幽霊が、しおらしく答えました。 
      這麼到、幽靈也好端莊的開始港 
       
      「はい、よくぞ尋ねて下さいました。 
        
        わたくしは、山向こうの村からこちらの村の庄屋(しょうや)さまのところにやとわれた者ですが、ふとした病で命を落としました。 
        
        けれど庄屋さまはお金をおしんで、おとむらいを出してくれないのです。 
        
      それで今だに、あの世へ行けないでいるのです」 
      幽靈也是感謝別個願意瞭解情況 
        這就開始港自己是山對面來、來跟這邊的地主打工、突然害病人就死了。 
        但是這地主可惜錢、也不幫別個做喪事。 
      這也就投不了胎、變成幽靈到處轉。 
       
      「なるほど、そいつは気の毒だ」 
        年輕人這一哈瞭解到了、也是覺得女的遭孽 
         
      「今夜、皆さま方が『百物語』をしてくださったおかげで、ようやくお堂に出る事が出来ました。 
      今天也是幸苦也是你的百鬼遊戲、我才可以現身被你看到。 
       
      どうか、お寺の和尚(おしょう)さんにお願いして、お経をあげてください。 
      我想請你喊廟裡面的主持幫我唸經超度 
       
      そうすれば、あの世へ行く事が出来るのです」 
        
      女の幽霊は、若者に手を合わせました。 
      這麼到我也就可以進地府了、幽靈也是拜託年輕人。 
       
      「わかった。確かに、引き受けた」 
        
      若者が答えると、女の幽霊は、スーッと消えていきました。 
      年輕人也港自己曉得了 
      幽靈看別個一答應、也是跟到就消失了 
       
      次の朝、若者は和尚さんにわけを話して、昨日の幽霊の為にお経をあげてもらいました。 
      第二天一早、年輕人也是跟主持港了昨天發生的事、主持也是跟到就跟幽靈唱經去了。 
       
      さて、それからというもの若者は幸運続きで、やがて長者(ちょうじゃ)になったという事です。 
      這之後年輕人也是一直碰到好事、最後也是變成一個有錢人了。 
      おしまい 
      结束 
         
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