|
|
福娘童話集 > 百物語 > 二月
2月3日の百物語
(2月3日的日本鬼故事)
ちんちんこばかま
小褲裙(妖)
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、あるところに、とても美しい娘がいました。
到好久以前有個長得好乖的小女孩。
この娘は両親からとても可愛がられて育ったので、使ったつまようじをきちんと捨てようともしない不精者(ぶしょうもの)になりました。
她爹媽也是好愛惜她、後面是甚麼事都做不來、連用完的牙籤都到處甩。
さて、この娘もやがて年頃になり、ある侍の嫁になりました。
小女孩也長大了、嫁到一個武士屋裡面去。
夫が長い仕事で留守の間、若い嫁は毎日のんびりと暮らしていました。
男的就天天米到屋、女的也就一直閒到的。
そんなある真夜中、とても不思議な事がおこったのです。
這就有天晚上、發生件怪事
寝ていた嫁のまくらもとで音がするので、目が覚めた嫁がふと見るとどうでしょう。
女的到睡覺、枕頭邊上就有聲音起來看。
かみしもを着て腰に刀を差した小指ほどの小さな男たちが、何十何百と集まって踊っていたのです。
穿到道場服腰上別把刀、小指頭那個大個小小男兒、百來個聚到一起開宴會。
♪ちんちん こばかま
♪夜も ふけてそうろう
♪おしずまれ 姫ぎみどの
♪や とん とん
歌詞
※わたしたちは、ちんちんこばかまでございます。夜もふけました。おやすみなさい、姫ぎみさま。
大意
我們是小褲裙
夜已經深
公主公主快快睡
こんな歌を、繰り返し繰り返し歌うのです。
就一直唱到這條歌的
そして小人たちは、踊って歌いながら時々嫁の方を向いてにらみました。
然後小人時不時看一哈女的
その小人たちの目を見て、
女的就看到小人的眼睛
(言葉はていねいだけれど、小人たちは、わたしをいじめるつもりなのだわ)
雖然嘴巴上唱的好、但是小人的眼睛好惡。
と、嫁は思い、
女的就這麼覺得
「あっちへお行き、さあ、お行きったら!」
と、小人たちを手で追い払ったのです。
這就用手趕這些小人走。
ところが小人たちは、追い払っても追い払っても逃げようとしません。
問題是這些小傢伙也不怕人、你趕他就是不走。
そこで嫁が小人たちを捕まえようとすると、小人たちは素早く逃げ回り、
女的打算就幫這些小傢伙捉起來、但你一捉他們就跑。
♪ちんちん こばかま
と、歌いながら、嫁を馬鹿にする様に踊り回るのです。
邊跑又邊唱、就是到日弄人
やがて朝になると、小人たちは歌い踊りながらどこかへ消えていきました。
終於到白天了、這些小傢伙才唱到唱到不見到甚麼地方去了。
「あの小人たちは、化け物だわ」
這絕對是妖怪
恐ろしさのあまり嫁の目に涙があふれ、体がガタガタと震えました。
女的就落眼睛水、身上就開始抖。
しかし嫁は、武士の妻です。
但是自己也算是身為武家
小人の化け物が恐ろしいなんて、屋敷の者には言えません。
這種事也不好跟別個港。
著小傢伙骸
嫁は、それからも毎晩現れる小人たちにおびえて眠れない毎日を過ごし、やがて病気になってしまいました。
女的一到晚上就怕這些小傢伙來不敢睡、一久人也就害病了。
そんなある日、長い仕事からようやく帰ってきた侍が、病気の妻をやさしく看病してやりながら、小人の化け物の話を聞いたのです。
男的終於也是幫外面事做完回來了、看到女的害病、也是幫小傢伙的事問清楚了
「さようであったか。それは恐ろしいめにあったな。だが、心配する事はない。わたしがきっと、その化け物を退治してあげよう」
就喊女的不要慌、自己馬上幫小傢伙弄了。
その夜、侍は押し入れの中に隠れて小人の化け物が現れるのを待ちました。
男的晚上就等到櫃子裡面的、守到小傢伙出來
すると、どこからか、
♪ちんちん こばかま
♪夜も ふけてそうろう
♪おしずまれ 姫ぎみどの
♪や とん とん
と、あの歌の声が聞こえてきました。
這個時候就開始唱歌了
歌がだんだん大きくなると、嫁のまくらもとに小人たちが現れました。
聲音慢慢一大、女的枕頭旁邊小傢伙就出來了
嫁の言う通り、かみしもを着て腰に刀を差した小人たちが、『ちんちんこばかま』を歌いながら、しきりに踊っています。
港的是米錯、穿條道服別把刀唱到歌跳起舞。
(うむ、こやつらか。・・・えい!)
武士這就是一刀落去
侍は押入れから飛び出すと、刀をたたみの上すれすれに走らせました。
從櫃子裡面出來的武士、刀就像割草樣的、從榻榻米上面貼到貼到掃過去
すると小人たちの姿がパッと消えて、あとにはただ、ひとつかみの古いようじが散らばっているだけでした。
這小傢伙就一個一個不見啦、就灑下來一攤、牙籤。
「・・・なるほど」
武士這一哈懂了
侍はそれを拾い上げると、嫁に言いました。
就幫牙籤撿起來跟自己堂客港
「ごらん。
これが、化け物の正体だ。
お前は無精(ぶしょう)で、つまようじを使ったあと、捨てるのをじゃまくさがって、いつもたたみの間に差し込むだろう?
それでつまようじが腹を立てて、化けて出たのだよ」
你是不是每次用完的牙籤都嫌甩丟麻煩
幫他塞到榻榻米底下?
這些牙籤都看不落去
就變成妖怪來邏你了
その後、妻は不精をやめて使ったつまようじをきちんと捨てる様になり、小人の化け物も現れなくなったそうです。
那之後女的也是不再搞這些事了、小傢伙也是沒再出現過了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|
|
|