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福娘童話集 > 百物語 > 二月
2月27日の百物語
(2月27日的日本鬼故事)
犬鳴山(いぬなきやま)
狗吠山
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
寛平二年の三月。
時寬平二年三月。
一人の狩人が愛犬を連れて葛城(かつらぎ)の山中に入り、一頭のシカを見つけました。
葛城、獵人牽狗上山、看到一條鹿。
(よい獲物だ)
見獵心喜
狩人が弓を放とうとした時、愛犬がけたたましくほえたので、せっかくのシカを逃がしてしまったのです。
獵人拉弓、狗就開始吠、鹿就跑啦。
「こら! どうした! ほえるのをやめろ!」
我日、你莫叫。
しかし犬は、ほえるのをやめません。
但是狗叫不停
「やめろ! やめないか!」
你吠還是不吠!
そのうちに腹を立てた狩人は、腰の刀で愛犬の首を切り落としてしまいました。
獵人不高興了、取刀幫狗頭下了。
ところが不思議な事に愛犬の首は空中に舞い上がったまま、いつまで待っても落ちてきません。
怪事、狗頭往天上一飛、他不落來的。
狩人が上を見上げると、大木からぶらさがった大蛇ののどに愛犬の首が食いついていたのです。
獵人就對到天上看、樹上吊到的一條蟒蛇、狗頭就幫蛇喉嚨死死豺到的。
愛犬は主人に襲いかかろうとしている大蛇を見つけて必死にほえたのですが、狩人はそれに気づかずに首をはねてしまったのでした。
狗是發現蛇了、所以才吠、獵人不曉得、下了狗腦殼。
でも愛犬は首を切られた後も主人を救おうと、首だけで空中に飛び上がり、大蛇ののどに食いついたのです。
但是狗頭被砍也是想救主人、腦殼飛上天就咬到蛇喉嚨。
「おれは、何て事を。すまなかった」
主人在曉得遲啦。
狩人は愛犬に泣いて謝り、手厚くほうむってやりました。
獵人就幫狗厚葬、哭墳。
その後、この話しを聞いた村の年寄りが、狩人に言いました。
有個年輕人也是曉得這個事之後跟獵人港、
「犬は、不動(ふどう)さんのお使いだ。この山にある七宝滝寺(しっぽうりゅうじ)の本尊の不動さんが、あんたの命を救ったのだろう」
明王就是專門控狗的、山裡面的七宝滝寺剛好就有一尊、救你的實際是明王。
狩人はこの話しを聞くと髪を切って仏門に入り、二度と殺生をしませんでした。
這後面獵人也是幫頭髮剃了當和尚
不殺生了。
やがてこの話は天皇の耳に入り、七宝滝寺に犬鳴山(いぬなきさん)の号が下賜(かし)されたそうです。
再後面上面人也是曉得這個事了、就幫廟下賜一個勅号、名字前面又加個名字、變成、狗吠山七宝滝寺。
おしまい
结束
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