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      福娘童話集 > 百物語 > 三月 
      3月6日の百物語 
         (3月6日的日本鬼故事) 
          
         
蛇婿(へびむこ) 
蛇婿 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      むかしむかし、あるところに、とても美しい娘がいました。 
        到好久以前、有個地方、一個女的長得好乖。 
       
      ある晩の事、母親が娘の部屋の前を通ると、何やら話し声がするので母親は耳をすませました。 
      有個晚上、他媽走過他女門口的時候、聽到裡面有港話的聲音、就偷偷停。 
       
      どうやら娘は、誰か男と楽しそうに話している様子です。 
      自己女好像是外面有男人了、卵談扯的好開心。 
       
      (あら、あの子ったら、いつの間に良い人を見つけたのだろう。・・・まあ、そのうちに紹介してくれるでしょう) 
      媽也是想自己女邏到男人了、就等她自己甚麼時候介紹。 
       
      母親はそう思うと、何も言わずに寝てしまいました。 
      也米太在意、就睡覺了去。 
       
      そしてそれから毎夜、たとえ大雨の日でも大風の日でも、男は必ず娘の部屋にやって来るのです。 
      後面每天晚上、打雷還是下雨、男的都一定得過來。 
       
      (もしかすると、娘は何か怪しい物に見込まれているのかも) 
      媽這個時候覺得有點怪了、自己女莫是碰到一條怪人了。 
       
      そう思った母親は、娘に尋ねました。 
        媽就問自己女 
         
      「ねえ、お前の所に毎夜毎夜、男が来ている様だけど、一体どこの誰なの?」 
      每天半夜到你房間來的都是哪個男的啊? 
       
      「・・・・・・」 
      不做聲 
       
      「隠す事はないよ。母さんは、お前がその男を本当に好きなら、お前の婿(むこ)に迎えてもいいと思っているんだよ」 
      你港啊、你要是真喜歡那個男的、我就讓他過來當上門女婿。 
       
      「本当?!」 
      真的? 
       
      「ああ、本当だとも。・・・ただその前に、相手の身元をはっきりさせないとね」 
      真的、不過我要曉得他是那個。 
       
      すると娘は、少し困った様に言いました。 
      女就有點為難 
       
      「うん、でも、あたしも、あの人がどこの誰か知らないの」 
      港自己其實也是不曉得。 
       
      「毎夜通って来るのに、どこの誰かも明かしてくれないのかい?」 
      他每天晚上都過來邏你、你連他是那個都不曉得啊。 
       
      「うん」 
      是 
       
      「・・・そう。しかし嵐の晩でもやって来るほど熱心なのに、身元も明かさないなんて変だね。 
        我看他是天天往我屋跑、連人是那個都不曉得也是怪。 
         
      これはもしかすると、魔性(ましょう)の物かも知れないよ。 
      莫新(難不成)是條妖怪哦 
       
      よし、今夜来たら、その男の着物の裾(すそ)に、糸をつけた縫い針を刺して帰しなさい」 
      等他今天來就幫他褲子上面縫根針線。 
       
      そこで娘は母親に言われた通り、男が帰る時に隠し持っていた縫い針を男の着物の裾に刺しました。 
      女就按媽港的、男的要走了就偷偷幫褲子上面穿跟針。 
       
      すると男は、 
        「ウーッ!」 
        叫聲 
      男的就叫一哈。 
       
      と、うめき声をあげて、家を飛び出て行ったのです。 
      好像是痛到他的、急到往外面跑  
       
      娘と母親がその後を追うと、男の体は次第にヘビの体へと変わっていき、暗闇の中に消えてしまいました。 
      兩娘母就追啊、男的就邊跑邊變蛇、最後是消失到夜裡面了。 
       
      それを見てびっくりした娘と母親は、一晩中、震えていました。 
      看到這條、兩娘母、一晚上都駭到不敢睡。 
       
      翌朝、母親が男に刺した縫い針の糸をたどって山道を進むと、大きな淵(ふち)に洞穴があって、糸はその中へと続いていました。 
      第二天他媽沿到昨天晚上縫的線、就走到山道上面去了、好大的水潭裡面有條洞、線就往裡面去了。 
       
      中をのぞいた母親が、そっと様子をうかがっていると、洞穴の奥からこんな話し声が聞こえて来ました。 
      他媽也是小心到洞口探、想瞭解裡面情況、就聽到裡面港話聲。 
       
      「だからわたしは、人間なんかに構うなと言っておいたのに。 
      我早就喊你莫去跟甚麼人交往。 
       
      針とはいえ、身体に鉄を立てられたからには、もうお前の命は長くないよ。 
        雖然也就一根針、但是也是幫你身體裡面塞一坨鐵進去、估計也活不久了。 
         
      可愛そうだけど、これはどうしようもない。 
      你算是背時、我也米辦法了。 
       
      死ぬ前に、何か言い残す事はあるかい?」 
      你還有甚麼遺言吧? 
       
      「おれは死ぬが、おれはあの娘に子どもを授けて来た。 
      我雖然是死了、不過她肚子裡面已經有我的小兒了。 
       
      その子がきっと、おれの仇(かたき)をとってくれるだろう」 
      他肯定得幫我報仇的。 
       
      「子どもが仇を? まったく、娘の腹に子を授けて来たって、そんなものは三月の節句の桃酒と五月の節句の菖蒲(しょうぶ)酒と、九月の節句の菊酒を飲まれたら消えて無くなるんだよ」 
      你幫希望寄到小孩上?就算肚子裡面有你小孩、桃酒菖蒲酒菊酒、上巳端午重陽、別個幫這三個酒一吃、你小孩不就沒得了。 
       
      これを聞いた母親は急いで家に帰ると、さっそく桃酒と菖蒲酒と菊酒を娘に飲ませてお腹の中にいるヘビの子を消したのです。 
      他媽聽到了是馬上趕回去、讓女幫桃酒菖蒲酒菊酒一吃、幫蛇胎打丟了。 
       
       そしてそれが言い伝えられて、女の子は三月と五月と九月の節句に、お酒を飲む様になったのです。 
       後面這事曉得的人一多、女的也都三五九月開始吃酒辟邪了。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
 
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