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福娘童話集 > 百物語 > 三月
3月28日の百物語
(3月28日的日本鬼故事)
彦助とカッパ
彥助跟水鬼
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、最上川(もがみがわ)にはカッパが住んでいて、川魚や畑のキュウリを食べていました。
到好久以前、最上河裡面住水鬼、吃魚還有田裡面黃瓜。
しかし、川魚やキュウリにあきてしまい、やがてカッパは人間を襲って食べる様になったのです。
後面魚黃瓜也吃厭了、水鬼就打人吃。
そして人間の肉の中でも特に大好物なのが、お尻の奥にあると言われる《尻子玉(しりこだま)》でした。
他最喜歡吃的就是人屁股裡面的尻子玉、(尻子玉是假想的一顆珠子、長到屁股裡面的、人覓(沒)得就游不了泳了、水鬼好喜歡這條、經常會去摳人屁股裡面、就是為了要這顆珠子)
ある日の事、カッパは今日も尻子玉を食べたいと思い、最上川のほとりで魚を取って暮らしている彦助という若者の家に忍び込みました。
有天水鬼又想吃尻子玉了、就偷偷摸到附近漁民彥助他屋。
そして寝ている彦助のお尻にそっと手を伸ばしたのですが、カッパの手の冷たさに目を覚ました彦助が、
就幫手持到彥助屁股裡面、彥助自己屁股裡面著甚麼冰涼的東西一摸、馬上醒了。
「冷たい!」
冰凌的!
と、飛び起きてしまったので、カッパは一目散に川へと逃げて行ったのです。
人一哈跳起來驚醒了、水鬼一哈跑了。
「カッパめ! おれの尻子玉を食うつもりだな。
水鬼、想取我尻子玉是把!
用心して、ふんどしをきつく締めておいてよかったよ。
幸好我穩妥起見、幫包雞兒那塊布綁的好緊。
しかしカッパは執念深いから、また来るだろう。
他要是不死心又過來怎麼搞啦
さて、どうしたものだろう?
我要想過辦法。
・・・そうだ! 」
好傢伙!
ある名案を思いついた彦助は、カッパをこらしめるある物を探しに出かけました。
彥助就出去邏搞水鬼的東西。
その夜、彦助の思った通り、カッパが再び彦助の家に忍び込んで来たのです。
第二天、水鬼果然還是不死心、又摸進屋了。
昨日は、尻子玉を取ろうと手を伸ばして失敗したカッパは、
昨天水鬼用手摸尻子玉覓(沒)成功。
(手で取るよりも、直接口で、尻の肉ごと尻子玉を食ってやれ)
這次準備直接幫你一個屁股豺(啃)了、幫尻子玉一起包落肚。
と、彦助のふとんに潜り込むと、彦助のお尻にガブリと力一杯噛みついたのです。
就摸到彥助鋪蓋裡面、對到屁股就是一大口。
すると、
「ウギャーッ!」
叫聲
と、彦助ではなくカッパが悲鳴を上げて、一目散に川へと逃げて行きました。
叫的不是彥助是水鬼、還覓叫完、馬上跑不見了
それを見て、天井裏から彦助が笑いながら降りてきました。
看到這樣子、彥助從梁上下來了、好開心。
「へっへへ。カッパのやつ、見事に引っかかったな」
水鬼著我玩了吧
実は彦助、村のお地蔵さまを借りてきて、それに自分の服を着せてふとんに寝かせておいたのです。
彥助是跑到村裡面去、幫菩薩像搬過來、穿自己衣服到鋪蓋裡面困(睡)。
そうとは知らないカッパは石のお地蔵さまに思いっ切り噛みついて、口に大怪我をしたのです。
水鬼不曉得、還以為是人、一口落去到石頭上面、嘴巴稀爛。
「あいたたた! この口では、もう何も食う事が出来ん」
回去是痛得東西都吃不了了
これにこりた最上川のカッパは、二度と姿を見せなかったそうです。
這條水鬼到最上河碰到這鬼事、以後最上河也都覓看到這條水鬼了。
おしまい
结束
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