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      福娘童話集 > 百物語 > 五月 
         
      5月1日の百物語 
      (5月1日的日本鬼故事) 
        
         
幽霊に頼まれた治療 
幽靈求醫 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
 
      ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
      
       
      投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》 
      
      
      むかしむかし、沖縄本島のある町に、お灸で病を治している先生がいました。 
        到好久以前、衝繩本島街上、有個鍼灸醫生。 
         
      ある日の夜、先生は夜の散歩に出かけました。 
        晚上、醫生就散步到夜路上。 
         
      そしてぶらぶらと歩いているうちに、町はずれの橋のたもとの松林までやって来ました。 
      後面越拐越遠、到離街上好遠橋邊上的松林裡面去了。 
       
      「おや? これはまた、ずいぶんと遠くまで来たものじゃ」 
      自己也才發現、幫自己東拐西拐、拐到了好遠的地方。 
       
      すると突然、目の前に三十歳ぐらいの背の高い女の人が現れました。 
      這時候突然出來個三十歲左右的高女的。 
       
      女の人は白い浴衣を着ていますが、顔はまっ黒に日焼けをしています。 
        穿到夏天的祭典裝、臉被太陽嗮到烏漆麻黑的。 
         
      先生はあわてる事なく、その女の人を観察しました。 
        醫生也覓(沒)慌亂、就好甚觀察到這條女的得。 
         
      (幽霊か? 幽霊なら、顔はまっ白と聞いていたが) 
      這是幽靈?幽靈臉不都港是白白的嗎? 
       
      すると女の人が、先生に頭を下げて言いました。 
      女的跟醫生行了個禮 
       
      「先生ですか? 
      在就開口問、是醫生吧? 
       
      先生にお願いがあり、お宅へお伺いしようと思っていたのですが、事情があってのびのびになってしまいました。 
      也是有事請託、本來是準備登門造訪、但是諸事纏身、不得不推延。 
       
      実は家に、寝たきりになっている父がいるのです。 
      其實我屋的老父親癱床上了。 
       
      先生にぜひ、父を診ていただきたいのです」 
      也是請醫生診治。 
       
      女の人が幽霊ではないようなので、先生はほっとして言いました。 
      看女的也不像是幽靈、醫生輕鬆好多。 
       
      「そうですか。 
        
        ここへ散歩に来たのも、何かの縁。 
        
      あなたのお父上を、診てみましょう」 
      客套一哈就也幫這委託接了 
      難得剛好散步碰到也是緣分。 
       
      先生は女の人に案内されて、道のすぐわきにある家に入って行きました。 
      女的就帶路、一起走到了一個路邊的小屋。 
       
      小さな家の中には七十歳ぐらいのおじいさんが、ふとんに寝かされています。 
        小小的屋子、七十歲左右的老人家就躺鋪蓋裡面的。 
         
      先生がおじいさんの脈をとろうすると、女の人が言いました。 
      醫生這就準備把脈了、女的開始港話了。 
       
      「わたしは、七年前からここに住んでおります。 
      七年前我也是住到這裡。 
       
      わたしの名は、ウシヤ。 
      牛屋就是我的名。 
         
      生前に、先生に病を治していただいた事があります。 
      生前你有診過我的病。 
       
      それでは、父をよろしくお願いします」 
      現在也是幫我老頭拜託起你。 
       
      「生前?」 
      生前? 
         
      先生が振り返ると、ウシヤという名の女の人も寝たきりのおじいさんも、たちまち消えてしまいました。 
      等醫生一回頭、喊牛屋的女的啊、老頭子啊、都不見了。 
       
      「これは・・・」 
      這裡是 
         
      気がつくと先生は、松林の中にあるお墓の前に座っていたのです。 
      再回神、自己就坐到松林的墓碑前面的。 
       
      次の日の朝、先生は昨日の晩に出会った女の人の顔と、ウシヤという名前を思い出しながら、治療日誌を調べてみました。 
        第二天一早、醫生就對到昨天女鬼的臉、還有牛屋這個名、翻起自己以前診療記錄。 
         
      すると女の人は七年前に、難しい治療にきた二十八歳の人だった事がわかりました。 
      女的是七年前來的、複雜的病情、當時只有二十八。 
       
      女の人は治療のかいもなく、間もなく亡くなってしまいました。 
      病情已經到了覓(沒)到治療的意義、覓幾天就死了。 
       
      ウシヤという親孝行の娘は、家にたった一人で残っている父親が病気になったので、ちょうど先生が自分のお墓の近くを通りかかったのを幸いに、先生に父親の治療を頼んだのです。 
      牛屋這個女孝、屋裡最後的一個老父親害病了、剛好醫生從墳墓路過、就請求醫生跟自己老頭診病。 
       
      「なんと、親孝行な娘よ」 
      也是嘆父慈子孝。 
       
      先生はさっそくウシヤの実家をたずねていって、父親の治療をしてやったという事です。 
      這就馬上打探牛屋的屋 
      邏她老父親去了。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
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