| 
       | 
      | 
     
        福娘童話集 > 百物語 > 五月 
         
      5月30日の百物語 
       (5月30日的日本鬼故事) 
        
       
九鬼ヶ浜 
九鬼之濱 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
      
      むかしむかし、源頼光たちが、京の都で大暴れする鬼の親分の酒呑童子(しゅてんどうじ)を退治したのですが、その時に運良く九人の鬼たちが逃げ出して、小橋と言うところにやって来ました。 
        以前、賴光率眾討鬼、弄酒吞的時候、跑了九個運氣好的鬼、九個鬼就奔小橋去了。 
       「鬼だ! 鬼が現れたぞ!」 
      鬼啊!鬼! 
        
      小橋の村人たちは突然現れた鬼たちにびっくりしましたが、まともに戦っても勝てるはずがありません。 
      小橋村一看鬼來了、慌了個卵卯翻天、但打也打不贏。 
       
      そこで庄屋さんが鬼たちを自分の屋敷に招待して、山海の珍味やお酒で鬼たちをもてなす事にしたのです。 
        地主就幫鬼邀自己屋裡面款待、山珍海味、美酒佳餚。 
       
      そしてその夜、鬼たちが酒に酔ってぐっすり眠り込んだ所を、村の若者たちがクワや竹槍で襲いかかりました。 
      晚上鬼一醉一躺、年輕人就取鋤頭釘扒、對到鬼就是開挖。 
       
      さすがの鬼たちも、酒に酔って寝ているところを襲われては、ひとたまりもありません。 
        就算是鬼、醉了也就變條酒鬼、這就任人宰殺。 
       
      こうして鬼は退治されたのですが、しかし鬼の中にもお酒が苦手な者がいて、酔っていない鬼の一人が浜辺の方へと逃げ出したのです。 
      但是鬼裡面也有不吃酒的鬼、醉八條跑一條、往海邊去了。 
       「浜辺へ、鬼が逃げたぞ! みんなで、追いかけろ!」 
      沙灘那邊、追! 
       
      いくら酔っていない鬼でも、大勢の村人が相手では勝てません。 
      鬼就一條、也打不贏一條村啊。 
       
      村人たちに追い詰められた鬼は、村人たちに涙を流しながら頼みました。 
      被逼到絕路、眼睛水雙拋 
       「たっ、助けてください! 
      今後は、二度と人前には姿を出しません。 
       だから命ばかりは、助けてください!」 
       就港自己以後看到人就躲 
        絕對不靠近 
        放自己一條活路走。 
      搖尾乞憐 
       
      しかし村人たちは、よってたかって鬼を殴り殺したのです。 
      但是根本覓得鬼港話的空間、一群人撲上去、鬼直接稀爛。 
       
      すると鬼は死ぬ前に、浜辺の砂を握りしめると、 
        「せめて、ここにお墓を作ってください」 
      と、言い残したのです。 
      鬼曉得自己死啦 
      死之前緊緊捏到一把沙 
      最後的遺言也是港到這裡幫自己擺塊墓。 
       
      この話を聞いた庄屋さんは、何だか鬼が可愛そうになって、鬼の言葉通りに浜に鬼のお墓をつくって、この浜を『九鬼ヶ浜』と名付けたのです。 
      地主看到鬼這個樣子、也是頓感淒涼、就依鬼到這裡幫墓打了、後面就都幫這地方喊九鬼之濱 
      おしまい 
      结束       
         
        (回到上一页) 
         
        
  | 
      | 
    
      
       |