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福娘童話集 > 百物語 > 七月
7月14日の百物語
(7月14日的日本鬼故事)
ヘビ女房
蛇堂客
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、炭焼きが仕事の男がいました。
到好久以前、有個男的燒碳工。
心優しい男ですが、お嫁さんがもらえないほどの貧乏です。
人老實、不過窮、覓(沒)女的願意跟他過日子。
ある日の事、男が炭焼きがまに火を入れると、かまの中に大きなヘビが入っていたのです。
有天、男的就往窯子裡面加火、裡面怎麼有條好大的蛇躬(爬)進去了啊
「あっ、これは大変だ!」
我日!
男はすぐに火を消すと、かまの中にいたヘビを助けてやりました。
男的馬上幫火熄了、也是港莫傷到蛇。
「大丈夫か? もう少しで、焼け死ぬところだったぞ。・・・おっ、そう言えばお前、山でよく見かけるヘビだな。まあいい、もう二度と、かまに入ってはならねえぞ」
還問蛇傷到把、港差點幫他過烤了、第二次莫再進來了、這種蛇男的到山上也是常見。
男はヘビを、草むらに逃がしてやりました。
男的幫蛇放草裡面去了。
その夜、男の家に、美しい娘がたずねてきました。
晚上屋裡就來個乖女的敲門了。
「わたしは、あなたを山でよく見かけていました。お願いです。どうかあなたの嫁にしてください」
就港自己經常到山上看到男的、也是港想跟男的過日子
「それはうれしいが、わしは見ての通りの貧乏だぞ」
男的就有點不好開口、港自己好窮。
「はい。貧乏でも構いません」
女的港就港不要緊。
「そうか、それなら喜んで嫁にしよう」
兩個人這就到一起啦。
こうして娘は、男のお嫁さんになったのです。
女的就變男的堂客了、一起過日子。
お嫁さんはとても働き者で、二人の暮らしはだんだん豊かになっていきました。
媳婦勤快、這日子慢慢也好起來了。
やがてお嫁さんのお腹に赤ん坊が出来て、男はとても幸せでした。
後面是肚子裡面小兒都有了、男的好高興。
そしていよいよ赤ん坊が生まれるという時、お嫁さんは男に言いました。
但是快要生的時候、媳婦就跟男的港。
「今から赤ん坊を生みますが、わたしが呼ぶまでは、決して部屋をのぞかないでください」
也是吩咐自己生小兒的時候千萬不要進來看、除非我喊。
「わかった。約束しよう」
男的答應了
けれど赤ん坊の元気な泣き声が聞こえると、男は思わず部屋の戸を開けてしまったのです。
但是小兒一生落下、這一哭、男的馬上激動的進去了。
「あっ! ・・・お前は」
啊啊啊!你
男は、びっくりしました。
男的骸了個卵卯翻天。
なぜなら部屋いっぱいに大蛇がとぐろをまき、そのまん中に生まれたばかりの赤ん坊をのせて、ペロペロとなめていたのです。
要問為甚麼、一條裝滿屋子那麼大條蛇盤到的、圈圈中間就是小兒、這就用蛇信子到舔。
すぐに人間の姿に戻ったお嫁さんは、悲しそうに言いました。
媳婦馬上變回了人身、一哈就好悲切。
「あれほど、見ないでとお願いしたのに。
・・・わたしは、炭焼きがまの近くの池に住んでいたヘビです。
我明明那麼到跟你交待了
我就是住到你窯子邊池子裡的蛇。
あなたが好きで嫁になりましたが、正体を見られたからには、もう一緒にはいられません。
因為喜歡你變成你堂客、但是這被你發現真身、已經不能在一起走落去了。
赤ん坊が乳をほしがったら、この玉をしゃぶらせてください。
如果小兒要吃奶、你就用這塊玉讓他敷(吸)。
わたしは、山の池に帰ります」
我走了、去山裡的池子。
お嫁さんは赤ん坊と水晶の様な玉を置くと、逃げる様に姿を消しました。
媳婦放到小兒再甩落來一塊寶玉、趕到趕到就不見了。
赤ん坊は母親が残した玉をしゃぶって、すくすくと育ちました。
小兒就吸玉、這也慢慢長大。
「母親がいないのに子どもが育つとは、不思議な玉だ」
也是港連奶水都覓(沒)得、就憑一塊玉。
やがてこの話はうわさになって、ついに殿さまの耳にも届きました。
後面這事變成流言傳到城主耳朵裡面。
「その玉を召し上げろ!」
這就要看這塊玉究竟是甚麼名堂。
殿さまの家来がやって来ると、玉を無理やり奪っていきました。
也就來斥(使)幾個人辦事、強行是幫玉取走了。
玉を取り上げられた子どもは、お腹が空いて泣き叫びます。
玉著取了、兒肚子餓就開始嬉。
困った男は子どもを抱いて、お嫁さんのいる山の池に行きました。
男的覓辦法只能去堂客住的那條山的池子裡面、抱到自己兒。
「嫁さんよ。どうか出て来て、子どもに乳をやってくれ。あの玉は、殿さまに取られてしまったんだ」
也是求堂客出面幫小兒喂奶吃、幫玉被搶走的事也交待了
すると池の中から、両目をつぶった人間の姿のお嫁さんが現れて、新しい玉を差し出しました。
池子裡面的堂客這也就出來啦、閉起個雙眼、又過了男的一顆新玉。
「この子が泣くのは、一番切ない。大切な玉ですが、これを持って行ってください」
也是港在怎麼樣不能讓兒哭、交待這玉貴重、也就過起男的了。
子どもは新しい玉をしゃぶると、たちまち泣き止んで、元気に笑い出しました。
兒幫新的玉一敷、馬上就不哭了、有精神笑了起來。
ところがその玉も、また殿さまに取り上げられてしまったのです。
那曉得這一回去、這塊玉也著上面人搞走了。
お腹の空いた子どもは、また泣き叫びます。
兒肚子就餓啦、這又開始哭。
またまた困った男は池に行くと、その事をお嫁さんに話しました。
男的覓得辦法又去池子邏堂客。
するとお嫁さんは、悲しそうに両目をつぶったまま言いました。
媳婦也是痛心啊、閉到眼睛幫實話港了
「実はあの玉は、わたしの目玉だったのです。二つともあげてしまいましたから、もう玉はないのです」
這雙玉其實就是我兩眼、二個這都去了、又怎麼還有新的啦。
「そ、それでは、お前は目が見えないのか? ・・・ああ、何とむごい事を」
男的還才發覺自己堂客眼睛已經看不到了這件事、又是嘆息。
男は抱いた子どもと一緒に、泣き出しました。
抱起兒的男的這也和兒一起哭。
するとお嫁さんは、大蛇の姿に戻って言いました。
媳婦就幫真身一現、化一條巨蟒
「ああ、いとしいあなたやこの子を泣かせる者は許さない。
港不能看到自己重要的人哭。
わたしは今から、仕返しをします。
這就去邏問題源頭了
はやく、高いところへ行ってください。
交待自己男的去邏處高山。
・・・この子の事は、頼みましたよ」
幫兒的事也交起男的了。
そして大蛇の姿のお嫁さんが池に飛び込むと、池の水が山の様にふくれあがってどんどんあふれ出ました。
大蛇入水、池中翻湧、這就不斷有水涌出、逐漸形成一座水山、向四周傾瀉蔓延。
男は子どもを抱えて、夢中で高い方へと駆け上りました。
男的抱的兒、哪裡高就往哪裡跑。
そして駆け上りながら後ろを振り返ると、池からあふれ出た水がふもとのお城へと流れていきます。
邊跑邊回頭、池中水流就湧到山腳的主城去了。
そして水は、あっという間に殿さまもろともお城を飲み込み、どこかへと押し流してしまいました。
波濤之勢將城池一瞬傾覆、不曉得是衝甚麼地方去了。
おしまい
结束
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