|
|
福娘童話集 > 百物語 > 四月
(移転中)4月27日の百物語
朱の盤の化け物
朱盤鬼
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、旅の侍が一人、村はずれのさみしい野原にさしかかりました。
到好久以前、一個武士就走訪全國各地、後面就到村外面一個平原上面。
このあたりには、『朱の盤(しゅのばん)』と呼ばれる妖怪(ようかい)が出るとのうわさです。
這裡有傳言會出來一條喊朱盤的妖、
「ああ、日は暮れてくるし、心細いなあ。化け物に、会わねばよいが」
黃昏、這武士怕鬼、覺得不穩當、希望自己莫著鬼發現了。
侍が足をはやめると、
武士腳步一停
「しばらく、お待ちくださらんか」
你稍微可以等一哈吧
と、後ろから、呼び止める者がいます。
後面有一個喊話的聲音。
侍が恐る恐る振り返ると、そこにいたのは自分と同じような旅の侍でした。
武士好慌的幫腦殼轉過去、後面也是一個和自己一樣的武士、也是各地到處跑這個樣子。
あみがさをかぶっているので顔はわかりませんが、侍に間違いありません。
雖然帶條斗笠看不清楚臉、但是可以確定就是條武士。
「さしつかえなければ、ご一緒願いたいのですが」
也是港覓甚麼問題兩個人搭夥一起走。
「そうですか。
実はわしも、道連れが欲しかったのです。
このあたりには、『朱の盤』とかいう化け物が出るとのうわさですから。
・・・聞いた事が、ありませんか?」
這樣子啊
實際上我也想有個搭夥的
這地方聽港有妖怪出來
朱盤你曉得吧?
すると、後からきた侍が、
後面的斗笠武士
「ああ、聞いた事がありますよ。なんでもそれは、こんな化け物だそうで」
我當然曉得、因為他就是這個樣子的啊。
と、言って、かぶっていたあみがさを、パッと取りました。
這就幫斗笠一取。
するとそこから現れたのは、碁盤(ごばん)の様に角張っている、朱(しゅ)に染まった、まっ赤な顔で、髪の毛はまるで針金の様にごつごつしており、大きな口は耳までさけています。
像棋盤一樣正方形、非紅非紅的臉、一根頭髮就是一根針、嘴巴大到張到耳朵哪裡的。
そしてひたいには、角が生えていました。
額上就是兩條角。
これはまさしく、朱の盤の化け物です。
這不就是朱盤鬼啊。
侍は、
「うーん!」
啊啊啊啊!!
と、目をまわして、気絶してしまいました。
武士人一迷、暈了。
そしてしばらくしてから、はっと我にかえった侍は、無我夢中で野原を駆け抜けて行き、やがて見えてきた家に飛び込みました。
後面人覓事醒來過了、一起來就到原野飛跑、終於看到一條屋子了。
「お頼み申します!」
這就喊門
するとその家には、おかみさんが一人いるだけでした。
裡面就好像女主人一個人到。
「まあまあ、いかがなされたのですか?」
好客氣的港、是有甚麼事啊?
「まずは水を一杯、飲ませていただきたい」
先跟我過一口水吃
「はい、ただいまさしあげますよ」
好、這就去取、還用的全是敬語、好溫柔。
おかみさんは台所の水がめのひしゃくをとって、
就取廚房水缸的瓢。
侍に渡しました。
跟武士過
一気にそれを飲んだ侍は、おかみさんに話しました。
一口吃完、這就開始港。
「実は、野原で道連れが出来たと思ったら、朱の盤の化け物だったのです。」
我以為到平原碰到條同路、哪曉得是朱盤怪。
「おや、それは恐ろしい物に会いましたね。
女主人就附和武士的話。
朱の盤に会うと、魂を抜かれると言いますから。
聽港碰到朱盤、魂魄會被抽走。
・・・して、その朱の盤というのは、もしや、こんな顔ではありませんでしたか?」
還有、你港那個朱盤、莫心(難不成)、就是這個樣子哦?
おかみさんは、ひょいっと顔をあげました。
女主人幫臉一抬
そこにあったのは、朱に染まった四角い顔に、耳までさけた口に、針金の様な髪の毛に、ひたいの角です。
正方非紅非紅的臉、血盆大口、針毛、額頭生大角
「うーん!」
啊啊啊啊!
侍は、またまた気絶してしまい、次の日になって我にかえりましたが、朱の盤に魂を抜かれたのか、三日後に死んでしまったという事です。
武士又是一暈、第二天人是一醒、但也是估計魂著朱盤抽完了、三天後就死了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|
|
|