ふくむすめどうわしゅう(福娘童話集) > こばなし(日本民間小故事) > 三月 
      3月6日小話 
        
      ほらふき 
        吹牛的人 
           
            翻訳者 廣東省恵州学院 陳怡彤 
         
        にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文 
      
       
      
      
       話の大げさな男が言いました。 
         一个说话爱夸大其词的男人说道。 
         
        「この前、山へ行ったら大きなイノシシが出てな、それがこっちに走ってくるんだ。 
         そこでおいらはあわてて、駆けてきたイノシシの角(つの)をがっちりと掴んだんだ。 
         角を掴むのがもう少し遅かったら、大変な事になっていたよ」 
        “前段时间,我去山里的时候发现有一只大野猪出没,它还往我这边跑来。因此我慌慌张张地抓住了跑过来的野猪的角。如果再晚一点抓住它的角的话,可就要出大事了” 
         
         するとそれを聞いた友だちが、あきれ顔で言いました。 
         于是听到这个消息的朋友一脸惊讶地说道。 
         
        「バカな事を言うなよ。イノシシに角なんか、あるわけないだろうが」 
        “别胡说八道了。野猪怎么可能有角呢” 
         
        「えっ? ああ、そうだった。実は角じゃなくて、羽を掴んだんだ」 
        “什么?哦哦,没错。其实不是角,我是抓住了它的翅膀” 
         
        「またまた、バカな事を言う。イノシシに羽なんか、どこにある」 
        “又来了又来了,胡说八道什么呢。野猪哪里有什么翅膀啊” 
         
        「むむむ。それなら、どこを掴もうか?」 
        “恩恩恩。那么,要抓住哪里呢?” 
      ♪ちゃんちゃん 
        锵锵 
         
(おしまい) 
(完结) 
         
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