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ふくむすめどうわしゅう(福娘童話集) > にほんむかしばなし(日本民間故事) > 一月
1月7日の日本民話
おじいさんはくさかった
老爷爷觉得很臭
翻訳者 中国廣東省恵州学院 陳怡彤
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
むかしむかし、ある村に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
很久很久以前,在一个村庄里,住着一位老爷爷和一位老奶奶。
おじいさんはいつもの様に山へしばかりに出かけ、おばあさんもいつもの様に川へせんたくに出かけました。
老爷爷像往常一样去山上砍柴,老奶奶也像往常一样去河边洗衣服。
すると川上から大きなイモが、ドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。
这时,从河流上游传来“咚啷咚啷”的声音,飘来了一个很大的番薯。
「こりゃあ、うまそうなイモだこと」
“这真是一个看起来就很美味的番薯啊”
おばあさんは大喜びでイモを拾うとイモを家に持って帰り、そのイモを小さく切ってカマでむしあげました。
老奶奶非常高兴地捡起番薯把它带回家,然后把它切成小块放到锅上蒸。
むしあがったイモはとてもホクホクしていて、とってもおいしそうです。
蒸好的番薯很是松软热乎,看起来很美味的样子。
おばあさんはさっそく一つつまんで、口に入れてみました。
老奶奶赶紧夹起一块放进嘴里。
「おやおや、何ておいしいんでしょう」
“哎呀哎呀,这是多么地美味啊”
おばあさんはまた一つ、また一つと、イモをどんどん食べていきました。
老奶奶夹起一个又一个,嗖嗖地就把番薯给吃掉了。
するとそのうちに、お腹がはってきて、
「プーーー、プーーー」
と、おならが出るようになりました。
就在这时,(老奶奶的)肚子出现了异样,“噗ーーー、噗ーーー”地放起了屁。
それが何ともくさいおならで、おばあさんは思わず鼻をつまみました。
那真是个相当臭的屁啊,老奶奶不由自主地捏着鼻子。
「こりゃ、イモを食べ過ぎたかな」
“这是番薯吃太多了吧”
おばあさんはしょうじを開けて、おならのにおいを外へ出しました。
老奶奶就推开拉门,把屁的味道往外赶。
そのおならのにおいは風にのって、山の方へ流れて行きました。
那股屁的味道顺着风的方向,飘往山的方向了。
「おや? なんだかくさいぞ」
“哎呀?怎么这么臭呀”
山でしばかりをしていたおじいさんは、あわてて両手をふりました。
在山上砍柴的老爷爷慌张地甩动双手(驱赶臭味)。
「くさい、くさい」
“好臭啊、好臭啊”
あまりのくささに、しばかりどころではありません。
实在是太臭了,完全没有办法砍柴了。
そこでおじいさんは山をおりて、ウシに食べさせる草をかって帰りました。
因此老爷爷就下山了,割了喂牛的草就回家了。
それを見たおばあさんが、おじいさんに言いました。
看见老爷爷回来的老奶奶对老爷爷说。
「おや? おじいさん、今日はしばかりじゃなかったのですか?」
“哎呀?老头子,你今天不是去砍柴了吗?”
すると、おじいさんは鼻をつまんで言いました。
这时,老爷爷捏着鼻子说道。
「とんでもない。今日はくさかった」
“真是想不到啊。今天(山上)好臭啊”
おしまい
完结
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