福娘童話集 > 日本民間故事 > 五月
5月10日の日本民話
(5月10日的日本民間故事)
カッパのトゲ抜き薬 (健全普通話版)
河童的取刺秘藥
・日本語 ・日本語&中国語
♪音声配信(html5) |
|
朗読者 : エクゼムプラーロ |
むかしむかし、ある屋敷の裏の井戸(いど)に、毎日の様におかっぱ頭の男の子がやって来ました。
在很久很久以前、一戶人家的後院裡這就一口水井、而也就是這一口水井引來了一位每日都會前來到水井旁的、頭髮是剪著水鬼頭的小男孩。
男の子は深い井戸の中をしばらくのぞき込んでは、スーッとどこかへ消えていくのでした。
經常反正就是可以看見這名小孩在水井旁凝視井底、但又一下會是像突然遁地了一般消失不見了去。
「何をしているのだろう? 今度来たら、話しをしてみよう」
這孩子可竟然是天天在水井旁轉悠個啥呀?下次等人的來的時候稍微的就問他兩句吧。
屋敷の人たちはそう思いましたが、男の子は気がつくと、もう姿がないのです。
屋內的夥計們這事久了也是都覺得好奇、這就準備探呀、可男子就好像是已經是事先發現了大家在開始注意了自己、提前給開溜了。
話を聞いた屋敷の主人は、井戸のわきにひそんで男の子が来るのを待ちかまえました。
後來就大院的老爺吧、這事也給傳到人家的耳朵裡了、人家決定親自出馬探個虛實、這就自個埋伏在了水井邊上等著你小男孩來了。
用心のために、刀(かたな)を持っています。
老爺為了以防萬一、這連刀都給你小心的插腰上了。
そこへ何も知らない男の子がやって来ると、いつもの様に井戸の中をのぞき込みました。
這不男孩看周圍這時又沒了人就又給你偷偷摸過來了嗎、這次還是和往常一樣、那就是站在水井的旁邊靜靜的凝視著井底。
そこへ、屋敷の主人が現われました。
這就突然、藏著的老爺現身了。
「お前はどこの子だ? 何で毎日の様にここへ来て、井戸の中をのぞき込んでいく」
問一下你這是誰家的孩子呀?咋回事呀、每天到我家這後院來看井水是圖個啥呀。
主人の持っている刀を見た男の子はブルブルと震えながら、その場ヘペタンと座り込んでしまいました。
男孩看到突然一下來了個人、而且對方身上還有帶刀、直接就是渾身哆嗦、一屁股沒穩住摔地上去了。
「どうやら、お前は人間の子ではなさそうだな」
不、我這怎麼突然看你這樣子、你不是人類的小孩吧。
主人は、刀をにぎりしめました。
好傢伙、老爺這下抽刀了。
すると男の子は、あわてて言いました。
男孩立馬是慌了、急忙的開始說。
「あ、あやしい者ではありません。村はずれの川に住む、ただのカッパでございます」
壞、我不是甚麼壞人、我就是一隻水鬼、就住離村子邊不那麼遠的那條河裡的水鬼。
「カッパだと? カッパが何で、井戸をのぞくんだ?」
水鬼?那你是這水鬼來看我家的井是有個甚麼說法在裡面呀?
「はい。実は、深い井戸の底にある、きれいな水を見ているだけです。
好吧、其實是這樣的、我就感覺是你家的這口井裡的水特別的清澈、所以這就一直想望著井底。
この井戸の水は、とてもきれいですから。
因為這水實在是太漂亮了。
わたしたちカッパはきれいな水を見ると、とても気持ちがいいんです」
總之這就是我們水鬼的天性、我們看到了這種漂亮水、心裡就會變成安穩快樂起來。
「お前は気持ちいいかもしれんが、家の者たちは気味悪がっておるんだ」
你的意思我聽明白了、就是說因為你這樣做會很感到很安穩快樂、可這樣一來、住在這屋子裡面的人心裡就不安穩不快樂了呀。
主人はおどすつもりで、刀を振り上げました。
老爺準備先恐嚇恐嚇這隻水鬼、做勢要劈砍下去一樣的舞起了刀。
「ご、ごかんべんを。命ばかりは、お助けを」
別別別、大爺饒命啊。
「いや、ならぬ!」
不行、我看你今天必須得死!
「命を助けてくださいましたら、カッパのトゲぬき薬のつくり方を教えますから」
我懇求你只要饒了我這次、我願意以水鬼的取刺秘藥的秘方作為交換呀。
「トゲぬき薬? はじめて聞くが、それはどんな薬じゃ。つくり方を言ってみろ」
啥玩意兒?取刺秘藥、沒聽說過呀、那行、我就先聽你繼續說說看。
するとカッパは、まじめな顔をして、
就這樣水鬼以一副還蠻正經的樣子給老爺把方子這就講起來了。
「ナシの葉とカキの葉と、野山にあるマユミ(→ニシキギ科の落葉小高木)の葉を、それぞれ土用の丑の日(どようのうしのひ)にとって、こまかくちぎってよくまぜて、それから・・・」
先要取梨葉和柿葉、再就是深山老林裡面的檀葉、然後這時間呀還得是土用期間的丑日、你就把這些材料先碾碎搗呀搗、然後呀…………
と、トゲぬき薬のつくり方を説明したあと、
反正就是給人老爺開始細細的全部給說明了。
「これはカッパの秘薬です。つくり方は、お屋敷の跡継ぎの方にだけに教えてください」
我說完了、這就是我們水鬼之間的秘密方子、所以說呀、就是這個製作的方法還請一定要門外不出呀。
と、つけくわえました。
這還交待了要人家給自己保密呢。
主人はカッパを許してやると、夏の土用の丑の日を待って薬をつくってみました。
老爺姑且這就也算是放了水鬼一馬、然後這就等到了夏季的土用丑日、還就真準備把這水鬼的方子搗出來看看了。
そして試してみると、本当にどんなトゲでもトゲの方からスルリと抜けてくるのです。
就是這麼一個索性一試、沒想到竟然是真的有效、這玩意還是真能把扎進肉裡面刺給逼出來呀。
「なるほど。これは大した物だ」
好好好、那這玩意可是一個好寶貝呀。
屋敷の主人がこのトゲ抜きの薬を村人たちに売ってみると、これが大評判(だいひょうばん)で、つくってもつくってもすぐに売り切れてしまいました。
隨即老爺就是嘗試性的向村裡人進行了兜售、沒想到用過的人都說好、一下這靈藥的名聲也就起來了、後面就因這陣勢頭根本就是供不應求、藥只要一給做好馬上就是被全部清空。
トゲ抜きの薬などと思うかもしれませんが、仕事がら、お百姓(ひゃくしょう)はトゲが刺さる事が多いのです。
但其實也許很多人覺得也沒這麼誇張吧、畢竟只是一個用來取刺的藥膏而已、但當時的砍樹劈柴、總之一系列農活都是很容易被倒刺給扎進肉裡。
その後、屋敷ではカッパの像(ぞう)をつくって、屋敷の裏の井戸のわきにまつったという事です。
行了、現在就說最後吧、老爺是給自己後院的那口井邊上都給打造了一尊水鬼金身、給人當成是個啥的供起來每天在那裡拜呢。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
カッパのトゲ抜き薬
取刺藥
むかしむかし、ある屋敷の裏の井戸(いど)に、毎日の様におかっぱ頭の男の子がやって来ました。
到好久以前、一戶屋子的水井邊上、經常可以看到一條水鬼頭的小男兒的來這裡打轉。
男の子は深い井戸の中をしばらくのぞき込んでは、スーッとどこかへ消えていくのでした。
這過就看小男兒幫腦鬠往井口裡面一伸、一直對裡面看到的、用不了好久又看不到人去那裡了。
「何をしているのだろう? 今度来たら、話しをしてみよう」
你們看懂啵?這次等人來問下他是到搞甚麼啦。
屋敷の人たちはそう思いましたが、男の子は気がつくと、もう姿がないのです。
這水鬼難道機靈、曉得自己要著查、等家丁來人過早不見了。
話を聞いた屋敷の主人は、井戸のわきにひそんで男の子が来るのを待ちかまえました。
家主曉得自己屋井戶出這麼條鬼事、自己著手開始處理了、也開始到井口邊上等。
用心のために、刀(かたな)を持っています。
用心起見、幫刀也佩到的。
そこへ何も知らない男の子がやって来ると、いつもの様に井戸の中をのぞき込みました。
這就看到條看都㫘看過的生人、又步到自己屋井口了。
そこへ、屋敷の主人が現われました。
主人出來幫人一攔。
「お前はどこの子だ? 何で毎日の様にここへ来て、井戸の中をのぞき込んでいく」
你天天到我屋井口來是搞甚麼哦?我認都認不到你。
主人の持っている刀を見た男の子はブルブルと震えながら、その場ヘペタンと座り込んでしまいました。
小男兒看到別個提把刀講話是駭到㥬、直接過一屁股坐地上去了。
「どうやら、お前は人間の子ではなさそうだな」
主人は、刀をにぎりしめました。
主人看到這條樣子也㫘見收刀、還上手了、直接放話、講我看你也不像條人啊。
すると男の子は、あわてて言いました。
小男兒馬上解釋。
「あ、あやしい者ではありません。村はずれの川に住む、ただのカッパでございます」
講自己㫘搞過甚麼鬼事、就只是條住到邊上河裡面的水鬼。
「かッパだと? カッパが何で、井戸をのぞくんだ?」
水鬼?水鬼你不去河頭鑽我屋井搞甚麼哦?
「はい。実は、深い井戸の底にある、きれいな水を見ているだけです。
水鬼就講你屋井戶的水特別好。
この井戸の水は、とてもきれいですから。
我們水鬼最喜歡這種水的。
わたしたちカッパはきれいな水を見ると、とても気持ちがいいんです」
只要一直看到就心裡面好舒服。
「お前は気持ちいいかもしれんが、家の者たちは気味悪がっておるんだ」
你看歸看不要緊、但是幫屋裡人駭到啦、這樣子別個看起來就不曉得是到搞條甚麼。
主人はおどすつもりで、刀を振り上げました。
主人看樣子是不喜歡這條水鬼、準備幫他趕走起來、舞刀了。
「ご、ごかんべんを。命ばかりは、お助けを」
莫莫莫!!
「いや、ならぬ!」
我看你還來不來!
命を助けてくださいましたら、カッパのトゲぬき薬のつくり方を教えますから」
水鬼就講放我一馬咯、自己的水鬼秘藥可以透露。
「トゲぬき薬? はじめて聞くが、それはどんな薬じゃ。つくり方を言ってみろ」
秘藥?取刺頭的?你先講起來讓我聽下子嘛。
するとカッパは、まじめな顔をして、
水鬼看樣子也不像扯謊。
「ナシの葉とカキの葉と、野山にあるマユミ(→ニシキギ科の落葉小高木)の葉を、それぞれ土用の丑の日(どようのうしのひ)にとって、こまかくちぎってよくまぜて、それから・・・」
梨柿葉配野檀葉、日子是要土用這天、用東西攪到一起磨成糊、然後。
と、トゲぬき薬のつくり方を説明したあと、
還就真有條方子。
「これはカッパの秘薬です。つくり方は、お屋敷の跡継ぎの方にだけに教えてください」
講這秘藥莫傳外人。
と、つけくわえました。
水鬼還要別個守秘。
主人はカッパを許してやると、夏の土用の丑の日を待って薬をつくってみました。
家主這就不追究水鬼的事了、等到土用時先驗證這方子效果。
そして試してみると、本当にどんなトゲでもトゲの方からスルリと抜けてくるのです。
試了還真有那麼條用、幫扎到肉裡面的鉤刺甚麼的都逼出來了。
「なるほど。これは大した物だ」
那這傢伙是好啊。
屋敷の主人がこのトゲ抜きの薬を村人たちに売ってみると、これが大評判(だいひょうばん)で、つくってもつくってもすぐに売り切れてしまいました。
主人這過副業變成藥客了、賣村裡面都是瘋快著搶完、還都講這傢伙好。
トゲ抜きの薬などと思うかもしれませんが、仕事がら、お百姓(ひゃくしょう)はトゲが刺さる事が多いのです。
雖然不過就條取刺藥為甚麼這麼火啦、那是因為農民砍柴火甚麼的啊、捏木材啊、這肉裡面就容易進刺。
その後、屋敷ではカッパの像(ぞう)をつくって、屋敷の裏の井戸のわきにまつったという事です。
這後面還要感謝這水鬼、過立條像到自己屋井口邊了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|