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イラスト　myi

いっしょ に たび を する にんげん と ライオン

(イソップどうわ)

にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご

にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご

　あるとき、ライオン が にんげん と いっしょ に たび を していました。

　ライオン も ひと も、じぶん が えらい と おもっているので、

　みちみち じまんばなし ばかり していました。

　そのうち、みちばた に いし の ちょうこく が ある ところ に さしかかりました。

　その ちょうこく は、にんげん が ライオン を しめころしている すがた を あらわして いました。

　にんげん は すっかり とくい に なって、ライオン に いいました。

「それ ごらん、この とおり。

　やっぱり にんげん の ほう が、あんたたち ライオン より つよいよ」

　すると ライオン は、ニヤニヤ わらいながら こたえました。

「なあに、もし ライオン が ちょうこくか に なれば、

　にんげん が ライオン に ふみつけられている ちょうこく が たくさん みられる だろうよ。

　それに、ライオン と にんげん の どちら が つよいか なんて、わかりきっているよ。

　なんなら、いま、この ば で ためして やろうか？」

「・・・」



　くちさき だけ で、じぶん は ゆうかん だとか、つよい とか、おおい に じまん する けれど、

　いざ じっさい に ためされる と、ばけのかわ が はがれて ちいさく なってしまう ひと が よのなか には たくさん います。

おしまい