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ひと と サチュロス
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
むかし、ある おとこ が、こし から うえ は にんげん で、こし から した が ヤギ の からだ と いう、はんじんはんじゅう の サチュロス と ともだち に なりました。
ふゆ が きて さむさ が み に しむ よう に なると、
おとこ は りょうて を くち の ところ へ もっていって、フウーフウー いき を ふきかけました。
「どうして、そんな こと を するのかい?」
と、サチュロス が たずねました。
おとこは、
「て が つめたい から、いき で あたためて いるんだ」
と、こたえました。
そのご、しょくじ が はこばれて きました。
とても、あつい りょうり でした。
おとこ は すこしずつ とりわけて、くち の ところ へ もっていって、フウーフウー いき を ふきかけました。
「どうして、そうする の かい?」
と、また サチュロス が たずねました。
「あんまり あつい から、いき で さまして いるんだ」
と、おとこ は こたえました。
すると サチュロス は、
「いやはや、なんて こと だ。ぼくは、きみ の ともだち を やめるよ。
おなじ くち から あつさ と つめたさ を はきだす なんて、そんな ひと と ともだち に なって は いられないよ」
わたしたち も、えたい の しれない ひと とは ともだち に ならない よう に しましょう。
おしまい
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