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  イラスト myi   ブログ sorairoiro
 ライオン と イルカ
 (イソップどうわ)
 
 
 にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
 
 にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
  ライオン が かいがん を さんぽ していると、イルカ が みず から あたま を だして いるのが みえました。
 「やあ、イルカくん。
 
 どうだね、ぼく と どうめい を むすばないか?」
 
 と、ライオン は はなしかけました。
 
 「なにしろ、きみ は うみ の どうぶつ の おうさま だし、
 
 ぼく は りく の どうぶつ の おうさま だから、
 
 われわれ が なかよし に なって どうめい を むすぶ のは、じつに よいこと だと おもうのだが」
 
 イルカ は よろこんで、さんせい しました。
 
 
 
 さて、この ライオン は、ずっと まえ から やせい の ウシ と せんそう を していたので、
 
 
 あるとき イルカ に おうえん を たのみました。
 
 イルカ は みず から でて ライオン の おうえん を しよう と おもいました が、
 
 イルカ は うみ の どうぶつ なので、どうしても りく へ でる こと が できません。
 
 「ひどい じゃないか、みかた を うらぎる なんて」
 
         と、ライオン は イルカ を なじりました。
 すると イルカ は、
 
 「ぼく を せめたって だめ だよ。
 
 うまれつき うみ で くらす よう に なっている の だから、
 
 どう がんばっても、りく を あるく こと は できない のさ」
 
         「しかし、ぼく と どうめい を むすんだ だろ。
 ぼく なら どうめい を むすんだ みかた を うらぎったり しないぞ」
 
 「ああ、そうだね。
 
 なら きみ は、ぼくたち が クジラ と せんそう する とき は、うみ に とびこんで くれるんだね」
 
 「そっ、それは・・・・・・」
 
          わたしたち も ともだち を つくる とき は、
 いざ と いう とき に ちゃん と ちから を かして くれる ひと を えらばなくては なりません。
         おしまい  
 
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