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アルキュオン
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
アルキュオン は でんせつ の とり で、なかま を つくらず、ひとりぼっち で うみ に ういている のが すき だと いわれています。
いいつたえ では、この とり は にんげん に つかまらない ように、きし の いわ の かげ に す を つくる との こと です。
あるとき、いちわ の アルキュオン が タマゴ を うむ ため に、みさき に のぼって きました。
みると、おおきな いわ が うみ の ほう へ つきでています。
アルキュオン は その いわかげ に す を つくり、タマゴ を かえしました。
ところが あるひ、おかあさんアルキュオン が エサ を さがしている あいだ に、とつぜん はげしい かぜ が たかなみ を まきおこしました。
なみ は す の ところ まで おしよせ、す を みず で おおいつくして、ひなどりたち を おぼれじに させて しまいました。
おかあさんアルキュオン は かえってきて、るすちゅう の おそろしい できごと を しる と、こう さけびました。
「ああ、なんて わたし は ふこう なの だろう。
りく は あぶない けれど、うみ なら あんぜん だと おもって うみ を すみか に している のに、その うみ が りく より も ひどい うらぎり を する なんて」
これ と おなじ よう に、にんげん でも てき を けいかい する あまり、
みかた の よう に みえる けれども、じつ は てき より も ずっと おそろしい ひと に たすけ を もとめて しまう こと が あるのです。
おしまい
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