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キツネ と カラス
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
カラス が ひときれ の くに を くわえて、き の えだ に とまって いました。
キツネ が それ を みて、にく を じぶん の もの に したい と かんがえ ました。
「カラスさん、あなた は じつ に すがた が よくて りっぱ ですね。
ほんとう に うつくしい。
とり の おうさま に なれる のは、あなた の ほか には まず いません。
きっと、うたごえ も きれい なんでしょうね。
どうか、うたごえ を きかせて くれませんか?
もし うたごえ も きれい なら、まちがい なし に とり の おうさま ですよ」
おせじ を いわれた カラス は、よい こえ を きかせて やろう と、
「カァー、カァー」
と、ないて みせました。
にく を くわえた まま くち を あけた ので、くわえていた にく が した に いた キツネ の まえ に ポトン と おちて しまいました。
キツネ は すぐ に にく に とびつき、こう いいました。
「やれやれ、あたま さえ よければ、ほんとう に とり の おうさま に なれた かも しれない のにね」
この おはなし は、おだて に のりやすく、かんがえ の あさい ひと に きかせる はなし です。
おしまい
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