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ネコ と ネズミ
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
ある いえ に、ネズミ が たくさん いました。
ネコ が それ を ききつけて、やってきました。
そして でてくる ネズミ を、つぎ から つぎ へと たべました。
ネズミ は でていった なかま が みんな たべられた ので、あな の おく に にげこんで かくれている こと に しました。
「はて、あな に にげこまれては て が とどかない。
どうしたら、やつら を おびき だせる かな?」
と、ネコ は あたま を ひねって かんがえました。
「そうだ」
ネコ が かんがえた のは てんじょう に よじのぼって つきでた きぐみ に ぶらさがり、しんだ まね を する こと でした。
こうして まって いれば、ネズミ が でて くる と おもった の です。
しかし、ネズミ の なか の いっぴき が あな から くび を だして、ぶらさがっている ネコ を みて こう いいました。
「おい、ネコ の だんな。
たとえ あんた が かわぶくろ に ばけたって、おれ は そば へは いかないぜ」
この おはなし は、かしこい ひと と いう もの は、あいて が わるい ひと だと わかった あと は、
その ひと が どんな に うわべ を とりつくろって みても、けっして だまされない と いう こと を たとえて います。
おしまい
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