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けんじゅつ しなん
(えど こばなし)
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《けんじゅつ、おおしえ いたします》
と、かいた かんばん を かけてある、いえ が ありました。
さっきから、かんばん を じっと みていた わかいおとこ が、つかつか と なか に はいっていって、
「どんな りゅうぎ の けんじゅつ でも けっこう ですから、わたくし に、けんじゅつ を おしえて ください」
と、でしいり を もうしでました。
なか から でてきた、いえ の しゅじん が、
「さて は、おまえさま は、そと の かんばん を、ごらん に なられましたな?」
と、きく ので、
「いかにも、さようで ございます」
と、こたえる と、いえ の しゅじん は、あたま を かきかき、
「これ は、ないしょ だがな、あの かんばん は、じつ は、どろぼう よけ の かんばん じゃ。
ああしておけば どろぼう が こわがって、こない だろ」
おしまい
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