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12月22日の日本の昔話
ブラブラたろう
閒神野鬼太郎
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
むかしむかし、ある村に、たろ助という若者がいました。
頭擺頭擺,某村,有一個安到太郎助个後生人。
たろ助は、とてもなまけ者で、仕事もしないで毎日プラプラ遊び暮らしています。
太郎助係非常懶ㄕ个人,逐日毋做事,遊遊野野過日仔。
今日も朝からプラプラ遊んでいると、たろ助を呼ぶ声がしました。
今晡日乜共樣,遊遊野野个時節,有人喊太郎助。
「もしもし、たろ助どん」
「噯,太郎助君。」
「うん?だれだ?」
「m24?麼人?」
声のする方を見ると、小さなつぼがころがっています。
看過去出聲該片,有一支罐仔在該輪過來輪過去。
「つぼか。こりゃあ、ええもん見つけたぞ」
「罐仔係無?這係還好个東西。」
と、ひろい上げると、つぼの中にはネズミぐらいの大きさの小さな男がいるではありませんか。
拈起來後,罐仔肚有一個像老鼠恁大仔个細倈仔。
「わわっ!お前は、だれだ!」
「哇!你係麼儕!」
「たろ助どん、わしはお前さんのように、ブラブラ遊んでいるなまけ者が大好きでな、今日からお前さんの家で暮らしたい。どうか、連れていってくれ」
「太郎助君,摎你共樣,當愛遊遊野野過日仔个懶ㄕ人,今晡日起勢想愛在你屋下過日仔,仰般、渡𠊎轉去。」
「そうか。なら来いや」
「係無?該斯跈𠊎來。」
つぼを家に持って帰ったたろ助が、男をつぼから出してやると言いました。
罐仔拿轉屋下个太郎助,摎細倈仔對罐仔裡肚拿出來,講︰
「まあ、ゆっくりせいや。すまんが、留守番をたのむぞ」
「慢慢來,失禮,希望你留在屋下。」
たろ助があっちこっちブラブラ遊んでから家に帰ってみると、見た事もない男が大の字になってねています。
太郎助去滿天尞轉到屋下後一看,一個毋識看過个細倈仔,睡到四腳惹天。
「おい起きろ!お前は、どこのだれだ?!」
「䟘起來!你係哪位个麼人?!」
「おい、忘れたのか?つぼから出てきたわしを」
「噯,毋記得了係無?𠊎係你對罐仔裡肚拿出來个人。」
「えっ?・・・ひえっ!なんでまた、そう大きうなった」
「ed?・・・hied!仰會一下仔變恁大。」
「実はな、お前が遊んでくれると、わしの体が大きくなるんだ。だからこれからも、よう遊んでくれや」
「事實,你出去尞時節,𠊎个身體就變大,所以請你繼續尞。」
びっくりしたたろ助ですが、次の日も遊びに出かけました。
著驚个太郎助,第二日照常出去尞。
そしてタ方帰って来ると、男はまた大きくなって頭が天井につきそうです。
到臨暗仔轉來時節,細倈仔還係緊大,頭那揬著天篷。
たろ助は、いつふみつぶされるか心配で、一晩中、部屋のすみでヒヤヒヤしていました。
太郎助愁毋知幾時會分佢矺綿忒,歸暗晡在間角愁到會死。
そして朝になるのを待ちかねて、たろ助は家から逃げるように飛び出すと、その日もタ方までブラブラと遊んで帰りました。
望毋得天光,太郎助就飆等出去,直直搞到臨暗仔正轉到屋。
すると家の戸口から大木のような足がニョキニョキと出ていて、窓からは太い手が飛び出していました。
屋下門口像大樹樣个腳伸出來,窗門伸出大手髀。
「うひゃーっ、こりゃあ、たまげたー!」
「uhia~,這會嚇死人!」
たろ助は、家の中に入る事が出来ません。
太郎助落屋毋得。
「やれやれ、とんだ事になっちまったぞ。あしたも遊んでいると、家をつぶされてしまうな」
「好了,還慘哦,韶早過出去搞,屋都會分佢舞散忒。」
たろ助は次の日、いやいや畑仕事をしました。
太郎助第二日勉強去園做事。
夕方、家に帰ってみると、男は二回りほど小さくなっていました。
臨暗仔轉夜一看,細倈仔瘦忒兩圈。
「ははーん、おらが働けば、小そうなるんだな」
「hahan,若係𠊎煞猛做事,佢斯會變瘦哪。」
それからたろ助は、毎日毎日働きました。
自該以後太郎助逐日去做事。
それにつれて男は、だんだん小さくなっていきます。
細倈仔漸漸變瘦。
とうとう、つぼから出た時のように小さくなった男は、
包尾,變到罐仔出來該量時恁大个細倈仔。
「たろ助どん、ここは住みにくうなった。もう一度わしをつぼに入れて、道ばたにすててくれや」
「太郎助君,這位越戴越艱苦,再過摎𠊎放轉罐仔去,㧒在路脣。」
「ほいよ、しょうちした」
「好,了解。」
たろ助は小さい男をつぼに入れて、道ばたにすてました。
太郎助摎細倈仔放落罐仔去,㧒到路脣。
それからもたろ助は毎日まじめに働いて、お金持ちになったという事です。
自該日開始太郎助逐日煞猛做事,聽講包尾變大有錢人。
おしまい
煞咧
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