10月27日の小話 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 鬼のたまご
夏のある日、山奥の村に住んでいる男が、初めて町に出かけました。 すると道に、誰かが落としたまんじゅうが転がっています。 「何じゃ、これは?」 男は、それがまんじゅうだとは知りません。 この庄屋さんは、日頃から物知りじまんをしています。 庄屋さんはまんじゅうを手にとって、しげしげながめました。 するとまんじゅうからカビが生えてきて、毛が生えているように見えました。 「庄屋さま、あのたまごから毛が生えてまいりました。何のたまごでございましょう?」 男の言葉に、庄屋さんは言いました。 「何、たまごから毛が生えてきだと? ・・・それは、鬼のたまごにちがいなかろう」 ♪ちゃんちゃん |
|