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10月25日の日本民話
(10月25日的日本民間故事)
からいもと盗人 (健全普通話版)
紅薯與小偷
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、天草(あまくさ→熊本県の天草市)に、太助(たすけ)という船乗りが住んでいました。
在很久很久以前、於天草就有著一位叫做太助的擺渡人居住在這裡。
太助は子どもが大好きで、近所にお腹を空かせた子どもがいると、いつもごはんを食べさせてやりました。
這位太助他是十分的喜歡小孩子們、只要是附近的哪位孩子說自己還沒吃飽飯、那太助就是會把人家拉到自己家裡來猛灌一頓呢。
ある日の事、おかみさんが言いました。
然後就是有一天、太助他的老婆說話了。
「あんた、もうすぐ米びつが空っぽになるよ」
你呀、家裡的米倉都已經全空了喔。
「じゃあ、米を買うてきたらいい」
空了就去買。
「そんな事言っても不作続きで、どこへ行っても米も麦もありはせんよ」
可現在哪還有米賣呀、最近糧食的收成都不好、別說米了都、現在是連麥子跑了很多地方都買不到了。
「そうか。でも心配すんな。薩摩(さつま)へ行ったら、麦でも買うてきてやるわ」
這樣嗎、不過也用不著擔心、我去躺薩摩就是、麥子甚麼的不愁買不到的。
実はこの二年ほど、天草はひどい日でり続きで、米も麦もほとんどとれなかったのです。
其實咋說了、就是天草的這最近兩年、持續的日照導致了乾旱是過於的嚴重、農民們真就還是幾乎顆粒無收呢。
数日後、太助は薩摩の国へ荷物を運ぶために、船を出しました。
就幾天後吧、太助接了個去薩摩給人用船拉貨的活、船呢這就也開始出發。
帰りには食べ物を、船いっぱいにつんでくるつもりです。
到時回來的時候呢、這就打算把船上是給自己滿上一船艙的糧。
やがて船は、薩摩の港に着きました。
最終貨物達到了薩摩港。
薩摩のお客へ荷物を届けた太助は、その晩はお客の家に泊まる事になりました。
太助呢、又是給人把貨卸下送上了門、客人一熱情也就把太助是留宿在了自己家一起吃飯了。
そこで太助は、お腹を空かせた子どもたちの事を話しました。
客人這就和太助聊天呀、聊著聊著就聊到太助說起了天草的孩子們吃不上飯餓肚子這事。
「そりゃあ、大変な事で」
這小孩餓肚子那可真是太糟了呀。
「はい。自分は子どもの頃に食べ物で苦労をしましたから、子どもたちにはひもじい思いをさせたくはないのです」
是呀、我從小的時候也是吃過這餓肚子的苦、現在成為了大人、自然也是不想讓那些孩子們跟我以前是一個樣遭那罪呀。
「そうですか。太助どんは、立派ですな」
原來是這個樣子呀、太助先生你真是一個厲害的男子漢呢。
このお客は太助が近所の子どもたちにもごはんを食べさせている事を知っていたので、今までも何かと手助けをしてくれていたのです。
這位客人經過了一番交談之後、知道了太助是一位願意資助孩子們吃上飽飯的好心人、於是乎呀、暗地裡就打算自己也出力幫幫人家了。
その晩、太助はお客から珍しい物をごちそうになりました。
當天的夜晚、太助吃晚飯時是從客人哪兒獲得了一個稀罕好玩意兒。
「うまい! だんな、これは何て食べ物で?」
真好吃!天啦、這玩意兒它到底是叫個啥呀?
「これは薩摩にしかない、からいもでごわす」
這就是薩摩獨有特產、是其他地方沒有的、叫紅薯來著呢。
「からいもですか。うーん、実にうまい!」
是紅薯嗎、嗯、這玩意兒可太好吃了呀!
「わははは、そうでごわしょう。これは食べてよし、酒にしてもよし、おまけによく育つし、この薩摩では米以上の食べ物でごわす」
哈哈哈哈、好吃吧、告訴你、這玩意兒不僅可以吃、也能用來釀酒、並且它很好种、這東西在薩摩是要比大米還要搶手的熱門玩意兒呢。
からいもとは、サツマイモの事です。
紅薯它就是地瓜、地瓜呢也可以叫番薯。
太助はからいもを天草に持ち帰り、自分の畑で育てたいと思いました。
太助吃到了紅薯、現在人家是打起了把這紅薯帶回去天草、自己就在田裡種植這玩意兒的想法了。
ですが、その事を客に話すと、
可就一把自己的這個心思說給客人一聽吧。
「・・・残念じゃが、それはだめでごわす」
遺憾呀遺憾、就這件事你還是放棄吧、萬萬不可呀。
「どうしてですか? 天草の子どもたちのためにも、どうかお願いします」
為甚麼、這其中有甚麼難處嗎?我也是想為了天草的孩子們呢、你給幫幫忙吧。
「うむ、気持ちはわかる。だがこのからいもは、ご禁制品(きんせいひん)でごわす。もしもよその土地の人間に渡したと知れれば、わしはこの首を切られてしまうのでごわす」
怎麼說、你的心情我也是明白、可就紅薯這玩意兒它在我們當地可是違禁品呢、若是私自將其帶出到他地、那可是要殺頭的。
「ご禁制品ですか・・・」
這還是一個違禁品呀…………
ご禁制品とは、持ち込みや持ち出しを禁じられている品物の事です。
違禁品呢就是被管控的物品、裡面出不去、外面呢也進不來。
次の日、薩摩を出発する太助の船は、ご禁制の品をつんでいないか役人にきびしく調べられました。
次日、太助也是上了自己的船準備打道回府咯、剛好呢、這就碼頭的官兵要檢查你的口袋了、就是看看是否混入了甚麼違禁品。
「よし、この船には、ご禁制の品はござらん。船を出してよいぞ」
好了、這艘船沒問題、上面沒有可疑的東西、你可以走啦。
「はい、ありがとうございます」
好、感謝感謝。
役人の許しをえて、太助がいよいよ出発しようとするその時です。
獲得了官兵的允許、太助這也是即將就準備要出發的時候。
客の男が、大急ぎで走ってきました。
昨日的客人他竟然這時也是急匆匆的跑過來送行了。
「太助どーん、太助どーん!」
太助先生、太助先生!
「だんな、どうなさいました?」
怎麼啦、還有甚麼事嗎?
「太助どん、子どもさんへのみやげの手まりを、おわすれでごわしょう?」
太助先生、這是給你的孩子們的伴手禮、一個小皮球、你忘記了嗎。
「はて? ・・・手まり?」
啥?…………皮球?
「何を言ってなさる。子どもさんに、頼まれたのでしょう。お役人さま、手まりを渡してもよろしいでごわすか?」
別再想啦、是孩子們拜託叫你給他們帶的、官兵大人、拜託能幫我把這個球給人家遞一手嗎?
「ああ。わしが投げてやろう。それっ!」
那我就給你扔一手吧、看球!
手まりは客から役人の手へ、そして太助の手へと渡りました。
就這樣呀、借由官差之手、客人成功的是把這個皮球送到了太助的手裡面去了。
「太助どん、その手まりは大事な品じゃ。子どもさんのために、立派に育ててくだされ」
太助先生、那個皮球可是很貴的、你要為了孩子們好好的把球給照顧好呀。
(育てる? 手まりを?)
(啥玩意?叫我照顧一個球?)
お客の言葉に、太助は首をかしげながら手まりを見ました。
面對客人的說出的那些話、太助很是不解的看了看手中的皮球。
すると手まりの中から、からいもの芽が入っていたのです。
立馬的、太助這就也發現了、原來是球中藏東西了、這正是紅薯的芽苗呀。
「こっ、これは!」
天、天啦!
客が太助のために、ご禁制のからいものなえを手まりに入れておいてくれたのです。
客人是為了太助、想到了一個方法是使用著皮球將紅薯的芽苗給收裡面了。
「だんな、ありがとうございます!」
真的是太感謝太感謝啦!
「子どもたちに、よろしゅうなあ」
以後也要為了孩子們繼續加油呀。
「はい、必ず立派に育てます」
知道了、我定會將他們都好好栽培的。
こうしてご禁制のからいもは、薩摩から天草へ持ち出されたのです。
就是這麼的一個經過、現在的管制品的紅薯自薩摩是給偷到天草來了。
天草に帰った太助は、からいものなえを畑に植えると大切に大切に育てました。
回到了天草之後的太助那當然就是一心種田啦、將一顆顆紅薯的幼苗是小心小心的呵護著呢。
「いいかお前たち、いまにこのなえが木になって、うめえからいもがたんと食えるからな」
聽好了、小朋友們、到時候呀、紅薯樹一高、咱們就都有能夠可以吃到飽的美味紅薯咯。
「それは、本当か?」
你說的這個它是真的嗎?
「ああ、大きな木になって、からいもが食い切れんほどみのるぞ」
當然呢、到時候這參天大樹一結果、紅薯絕對就是怎麼吃都吃不完呢。
「そうか、早く大きくなるといいなあ」
這樣呀、那就我們也幫忙祈禱這紅薯樹快點長大吧。
天草はあいかわらずの日でり続きでしたが、からいもは元気に育っていきました。
天草的紅薯就那樣一直還是每日的在被精心栽培著、紅薯自己呢也是一天比一天更加壯碩。
「おや? 木ではなく、つるが出てきたな。からいもは、つるになるのか? それなら、そえ木をしねえと」
誒誒誒?這是怎麼回事呀、小樹苗怎麼會沒有呀、但藤先出來了、難道紅薯它並不是樹、而是藤嗎?那我還需要用上點架子來扶扶它呢。
太助はそえ木に竹を立ててやりましたが、つるはまきつくどころか、いつまでも地をはっています。
太助的直覺讓他使用竹子架起了一根根像是葡萄架一樣的東西、準備好是讓紅薯藤開爬了、可別說啥紅薯藤努力向上爬了、人家直接是在地上就給你躺平了都。
畑一面につるがのびましたが、かんじんのからいもはなりません。
就這樣呀、一片的紅薯田裡、不努力的紅薯先生、光就只是在田裡嗎生出了躺平的藤蔓、最關鍵的那大紅薯可就是一個也沒有結出來呢。
「これは本当に、からいもか? 春だというのに、花も咲かんとは」
天啦、這玩意兒難道真的就是紅薯?這都春天了呀、花至少也要給我開一下吧。
夏になって小さな花をつけましたが、やはり実はつきません。
太助等呀等、等到了夏天終於就是開出了一朵朵小花啦、可就是果實啥的完全就是沒有呢。
「もしかするとからいもは、薩摩の土でしか実らんのだろうか」
難不成、其實這玩意兒就只能在薩摩種植才有用嗎。
太助があきらめかけたある日、畑のわずかな作物をぬすむドロボウがやってきました。
就這紅薯最後是把太助給种的傷透了心、都已經發起不抱希望的時候、田裡頭這時還來小偷了。
「畑あらしじゃー!」
小偷你站住、別給我跑了!
逃げるドロボウを、太助は追いかけていきました。
但小偷也是命不好、偷東西被發現了不說、就現在還正給太助在田裡是追著跑呢。
「作物が出来んでみんなこまっとるのに、こんな時に畑をあらすとはゆるせん!」
天草的這個情況如今是誰的田地裡都不好過、可你竟還是專門要挑這個時候去偷人家地裡的東西、不可饒恕呀!
ドロボウは、太助のからいも畑へ逃げ込みました。
小偷跑、太助就追、追著追著最後這就來到了紅薯試驗田。
するとからいものつるがドロボウの足にからまって、ドロボウは見事にこけてしまいました。
這田裡呢就全是躺平的紅薯藤、小偷剛就還沒能跑上幾步、被腳下的這些個阻礙一絆、摔地上去了。
「わははは、からいものつるにひっかかったな。役立たずのつるが、とんだところで役立ったわい」
哈哈哈哈、被我的紅薯藤給腳套著了吧、雖然我种了這玩意兒後是沒給我起到一點作用、但沒想到人家就在關鍵時刻竟能立大功呢。
ドロボウをつかまえた太助は、ふとドロボウの足にからまったつるの先に付いている物を見てビックリ。
太助連忙這就先衝過去給制服了小偷、然後呀、太助的下一秒立即就驚了、要說為甚麼、那就是小偷的腳後跟給人従土裡面扯出來的那一點。
「こっ、これは、からいもでねえか! そうか、からいもは土の中になるんか!」
這這這、是紅薯先生呀!原來如此、原來你是一直都在給我躲在了這地底下呀!
太助は夢中で、ほかのからいものつるを引っ張ってみました。
太助現在人是激動極了、連忙的也是拔起了其他的紅薯先生看一看。
するとつるの先には、丸々としたからいもがたくさん付いています。
這就如何呢、圓圓的紅薯先生全家老小全來都是躲在下面呢、這一扯呀就是好大一坨呢。
「おおっ、からいもじゃ。からいもじゃ。これだけあれば、子どもたちが腹を空かせる事はなくなるぞ!」
天啦、是紅薯、是紅薯、現在我有了這些、以後的孩子們是都不會再繼續挨餓了呀!
それから天草では、どこの家でもからいもをつくるようになったという事です。
就這樣呀、自這天之後的天草、是每家每戶的都在自己的田裡把紅薯先生給种起來咯。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
からいもと盗人
無心插柳
むかしむかし、天草(あまくさ→熊本県の天草市)に、太助(たすけ)という船乗りが住んでいました。
到好久以前、天草這地方有個喊太助的擺渡客。
太助は子どもが大好きで、近所にお腹を空かせた子どもがいると、いつもごはんを食べさせてやりました。
太助喜歡小卵日、看到些窮人屋裡兒飯吃不飽、都邀別個來自己屋吃飯。
ある日の事、おかみさんが言いました。
「あんた、もうすぐ米びつが空っぽになるよ」
這就有天堂客發話了、講聽你的現在現在米桶都空啦。
「じゃあ、米を買うてきたらいい」
空了就去買。
「そんな事言っても不作続きで、どこへ行っても米も麦もありはせんよ」
現在哪還買得到米哦、幾年不下雨的、田裡面早生不出東西了。
「そうか。でも心配すんな。薩摩(さつま)へ行ったら、麦でも買うてきてやるわ」
這樣子啊、那我去薩摩的時候就帶些過來是。
実はこの二年ほど、天草はひどい日でり続きで、米も麦もほとんどとれなかったのです。
最近兩年天草這地方天氣持續反常、水田全被太陽烤乾了去、這就不好產糧。
数日後、太助は薩摩の国へ荷物を運ぶために、船を出しました。
帰りには食べ物を、船いっぱいにつんでくるつもりです。
幾日後、太助走水路幫客人拉貨到薩摩、準備到時候返航裝一大倉口糧回去。
やがて船は、薩摩の港に着きました。
等船到薩摩港口靠了岸。
薩摩のお客へ荷物を届けた太助は、その晩はお客の家に泊まる事になりました。
幫人卸完貨別個客套了一下要留太助一夜一起吃個飯、反正這時候也不好回去了。
そこで太助は、お腹を空かせた子どもたちの事を話しました。
「そりゃあ、大変な事で」
但此刻太助卻是心系老屋的小兒。
客人也才曉得太助還喜歡搞些這案子啊、就講別個豪氣。
「はい。自分は子どもの頃に食べ物で苦労をしましたから、子どもたちにはひもじい思いをさせたくはないのです」
大助就講自己以前小時候也窮、吃過的飽飯就不多、所以一看到小兒就想起自己以前。
「そうですか。太助どんは、立派ですな」
客人表示自己對太助佩服。
このお客は太助が近所の子どもたちにもごはんを食べさせている事を知っていたので、今までも何かと手助けをしてくれていたのです。
就過也想對別個的行為表示一點支持。
その晩、太助はお客から珍しい物をごちそうになりました。
晚上客人招待大助的過就是條稀罕品。
「うまい! だんな、これは何て食べ物で?」
大助吃了口就直呼好吃、問這是條甚麼傢伙。
「これは薩摩にしかない、からいもでごわす」
紅薯、目前只有薩摩才有。
「からいもですか。うーん、実にうまい!」
這紅薯是真好吃。
「わははは、そうでごわしょう。これは食べてよし、酒にしてもよし、おまけによく育つし、この薩摩では米以上の食べ物でごわす」
我就曉得你得這麼講才端出來的、這東西不僅直接可以取來吃、用來造酒也是可以、主要是產量也大、好种、到我們這當地都快要比米要上檔次了。
からいもとは、サツマイモの事です。
紅薯就是地瓜。
太助はからいもを天草に持ち帰り、自分の畑で育てたいと思いました。
聽到比米還好又好种、太助過就想取幾個自己回天草田裡面栽了。
ですが、その事を客に話すと、
但是這話對客人一講。
「・・・残念じゃが、それはだめでごわす」
帶不出去的、可惜了。
「どうしてですか? 天草の子どもたちのためにも、どうかお願いします」
怎麼講啦?我是想跟自己老屋小孩也搞幾個試下子味。
「うむ、気持ちはわかる。だがこのからいもは、ご禁制品(きんせいひん)でごわす。もしもよその土地の人間に渡したと知れれば、わしはこの首を切られてしまうのでごわす」
講是要促進當地農民、這東西是條管制品、我跟你過這條傢伙、到時候斷了別個財路、被發現到時候是要斷腦鬠的。
「ご禁制品ですか・・・」
還有這條規矩啊。
ご禁制品とは、持ち込みや持ち出しを禁じられている品物の事です。
看來這紅薯當時還要特地到薩摩才能吃到了、反正就是不讓你帶出去。
次の日、薩摩を出発する太助の船は、ご禁制の品をつんでいないか役人にきびしく調べられました。
第二天太助也過上船要回天草了、檢查的人看一下船上有甚麼不準帶的東西吧、這也過放行了。
「よし、この船には、ご禁制の品はござらん。船を出してよいぞ」
可以了、㫘事、你可以走了。
「はい、ありがとうございます」
役人の許しをえて、太助がいよいよ出発しようとするその時です。
看到別個㫘為難自己大助也是道了聲謝、這就要走的時候。
客の男が、大急ぎで走ってきました。
「太助どーん、太助どーん!」
突然這時客人踵過來了。
急忙喊到別個等一下。
「だんな、どうなさいました?」
「太助どん、子どもさんへのみやげの手まりを、おわすれでごわしょう?」
還有甚麼啊?
你跟你兒帶的皮球忘記取的、我跑過來跟你送來了。
「はて? ・・・手まり?」
皮球?
「何を言ってなさる。子どもさんに、頼まれたのでしょう。お役人さま、手まりを渡してもよろしいでごわすか?」
就是你兒講要的那條東西啊?官爺幫我這條球遞下子啊?別個小兒的。
「ああ。わしが投げてやろう。それっ!」
你過我、我直接甩過去就是。
手まりは客から役人の手へ、そして太助の手へと渡りました。
檢查的這就取到球一掗、接到太助手上去了。
「太助どん、その手まりは大事な品じゃ。子どもさんのために、立派に育ててくだされ」
(育てる? 手まりを?)
這就是你昨天晚上你為小兒問我討的東西、我現在就交到你手上了、你這就好生到啦。
太助聽出這話似有言外之意。
お客の言葉に、太助は首をかしげながら手まりを見ました。
對到這皮球硬是好生注視。
すると手まりの中から、からいもの芽が入っていたのです。
「こっ、これは!」
這就看到這竹片編織的小球裡面冒出幾根小芽。
頓感這就是紅薯!
客が太助のために、ご禁制のからいものなえを手まりに入れておいてくれたのです。
「だんな、ありがとうございます!」
太助這就一下懂完了。
道謝的時候過好感動。
「子どもたちに、よろしゅうなあ」
「はい、必ず立派に育てます」
客人看太助會了意、也只是講要他好生栽培。
太助諾。
こうしてご禁制のからいもは、薩摩から天草へ持ち出されたのです。
就這麼個事情經過、東西從薩摩到天草了。
天草に帰った太助は、からいものなえを畑に植えると大切に大切に育てました。
搞到這條違禁品、太助過是幫一天的心思都花到這上面了。
「いいかお前たち、いまにこのなえが木になって、うめえからいもがたんと食えるからな」
這就開始跟小卵日們畫起了大餅、跟他們講這紅薯是怎麼的好吃
「それは、本当か?」
這群傢伙是被哄的一愣一愣的、真的?
「ああ、大きな木になって、からいもが食い切れんほどみのるぞ」
太助這就想到這紅薯快點幫大樹長起來跟自己結果了。
「そうか、早く大きくなるといいなあ」
小卵日們也希望這樹快點長出來。
天草はあいかわらずの日でり続きでしたが、からいもは元気に育っていきました。
這就每日勞作。
「おや? 木ではなく、つるが出てきたな。からいもは、つるになるのか? それなら、そえ木をしねえと」
但太助看這紅薯不是長樹的類型啊、倒是幫藤蔓葉子生出來了、這藤蔓是到紅薯甚麼地方的東西哦?我㫘看紅薯有葉子啊、這違是這葉子結的果啊、太助就想到葡萄、這既然是藤蔓結果就要搞幾根杆子來扶、莫讓別個垂地上去。
太助はそえ木に竹を立ててやりましたが、つるはまきつくどころか、いつまでも地をはっています。
幾根杆子一插、這太助還想紅薯藤要順到杆子往上面爬的時候、它就過到地上一直停到不動了。
畑一面につるがのびましたが、かんじんのからいもはなりません。
夾卵了、不長了、地上全是這小幼苗、就是看不到大紅薯啊。
「これは本当に、からいもか? 春だというのに、花も咲かんとは」
不可能啊?這真的是紅薯啊?我他媽种的是甚麼狗雞巴、這都春天了、不應該啊、花都不跟我開一個!
夏になって小さな花をつけましたが、やはり実はつきません。
太助不放棄、等到夏天終於開花了、但也是不見結果。
「もしかするとからいもは、薩摩の土でしか実らんのだろうか」
這稀爛啦、這東西是只能到薩摩种?
太助があきらめかけたある日、畑のわずかな作物をぬすむドロボウがやってきました。
太助就想到要算的時候、田裡面這時正巧也來賊頭了。
「畑あらしじゃー!」
看到有人到偷菜、太助馬上就是一聲䛥。
逃げるドロボウを、太助は追いかけていきました。
追別個去了。
「作物が出来んでみんなこまっとるのに、こんな時に畑をあらすとはゆるせん!」
本來這田裡面收成就不怎麼好、這還過來偷這為數不多的幾個。
ドロボウは、太助のからいも畑へ逃げ込みました。
賊頭這就到太助田裡跑、太助則是到賊頭後面追、從這塊地追到那塊地、最後追到太助种紅薯的那塊田裡面去了。
するとからいものつるがドロボウの足にからまって、ドロボウは見事にこけてしまいました。
賊頭也是心急、這也不曉得這是种得條甚麼狗雞巴、跑的時候踩到幾下、就被紅薯藤蔓過幫踋絆到了、人這就一⻊反、今天算是栽到這裡了。
「わははは、からいものつるにひっかかったな。役立たずのつるが、とんだところで役立ったわい」
好傢伙、老子辛辛苦苦這麼九、努力終於還是有了回報啊、紅薯㫘跟我生一個、這賊頭倒是讓我捉到了。
ドロボウをつかまえた太助は、ふとドロボウの足にからまったつるの先に付いている物を見てビックリ。
賊頭這就被太助一拵、檢查別個踋底下是怎麼被絆到的、這一看駭一跳。
「こっ、これは、からいもでねえか! そうか、からいもは土の中になるんか!」
踋上面一看、人驚了、藤蔓底下就是一條紅薯連到的啊、好傢伙、這他媽是紅薯啊!原來這是條蘿蔔种法!
太助は夢中で、ほかのからいものつるを引っ張ってみました。
這就開始瘋狂拔蘿蔔、賊頭的事也先不去關心了。
するとつるの先には、丸々としたからいもがたくさん付いています。
一看笑一跳、這蘿蔔就只一根但這紅薯都是一根連到好幾個、一個個都大大的。
「おおっ、からいもじゃ。からいもじゃ。これだけあれば、子どもたちが腹を空かせる事はなくなるぞ!」
好傢伙啊!好傢伙!今天就可以開鍋了!我要幫所有小卵日都喊過來!
それから天草では、どこの家でもからいもをつくるようになったという事です。
這就眾人吃過這一餐、都曉得了這紅薯的好、全天草就都种起來了。
おしまい
结束
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