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福娘童話集 > 日本民間故事 > 十二月

12月7日の日本民話
(12月7日的日本民間故事)

火たき長者

火たき長者 (健全普通話版)
紅火大老爺

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ぬけさくのいちねん草紙

むかしむかし、あるところに、とても貧乏な夫婦がいました。
在很久很久以前、就有著這麼一個地方、是住著一對十分貧窮的夫妻。

ある大晦日の事、奥さんが旦那に言いました。
明天就是新年了、妻子就對著自家男人是這樣的說道。

「明日はお正月です。ここにわたしが作った笠(かさ)がありますから、それを町で売って白いお米を買ってきてくださいな」
明天就是新年、這裡全是一些我自己編的斗笠、你就把斗笠挑到街上試圖去賣賣、得了錢之後也就買點大米帶回家裡來吧。

そこで旦那は、奥さんが作った笠をかついで町にやってくると、
就這樣、男人呢、就是拿著妻子親自製作的斗笠上街叫賣去了。

「笠はいりませんかー。うちの嫁が作った、丈夫な笠はいりませんかー」
有沒有人要斗笠呀、是我家妻子自己扎的、結實耐用的斗笠啊。

と、売り歩いたのですが、だれも買ってはくれません。
男子呢、就是一路上的沿途叫賣、可就是無論怎麼喊硬是沒看見一個買家呀。

「仕方ない。帰るとするか」
這也賣不掉呀、還是回去算了吧。

旦那が帰ろうとすると、道の反対側から炭俵を背負ったおじいさんがやってきました。
正就當男人打算打道回府之時、道路的正旁邊又是給男人相遇了一位同樣就是背著炭火出來賣錢的老爺爺呢。

「炭、炭はいりませんかー」
賣炭呀、有沒有人要買碳呀。

そのおじいさんと目が合った旦那は、おじいさんに尋ねました。
這就男人和老爺爺打上了一個對眼、男人呢、也就是對著老爺爺是搭起了話。

「なあ、じいさま。炭は売れたか?」
喂喂、老爺子、你這碳今天有賣出去了嗎?

するとおじいさんは、首を横に振って、
這時就見老爺爺把頭一擺。

「駄目だ。さっぱり売れん」
沒有呀、可不完全就是賣不掉嗎。

と、言うのです。
這樣子說道。

そこで旦那が、おじいさんに言いました。
就這樣呢、男人就又是朝著老爺爺說道。

「もしよろれば、おらの笠と、じいさまの炭を取り替えねえか? このまま笠を持って帰っても、仕方がないし」
那我兩不如就合計合計、你看這樣成不成呀、咱兩就是做個交換、換上一換?不然我就光這樣又是把斗笠給原封不動提會家裡去也不像個事呀。

「いいぞ。おらもこの重たい炭俵を持って帰るのは、大変だからな」
也行、我也老了、這麼重的兩肩碳再讓我重新給擔回去我也是有點吃不消呀、就按你說的辦吧。

こうして二人は笠と炭を交換すると、それぞれの家へと帰っていったのです。
就這樣呢、兩人是對調的做出了一個交換、把碳換成了斗笠之後就是各回各家了。

でも、お米ではなく炭を持って帰った旦那を見て、奥さんはがっかりです。
可男人家中的妻子看見了男人帶回家的並不是大米而是木炭時、臉上的神情也是略顯幾分失落呢。

「お正月なのに、米もねえとは、残念だ」
大過年的、家裡連米都沒有、誒。

「そうは言うが、おらは一生懸命売り歩いたんだ。大体、そのまま笠を持って帰るよりもましだろう!」
話也不是這麼說呀、我在外面又不是沒有好好的叫賣、怎麼說、有這些畢竟還是把斗笠原封不動的給挑回來要好吧!

旦那は怒って、持ち帰った炭をいっぺんに火にくべました。
男人這時也是來了點火氣、脾氣一發是把所有的木炭都給全扔入火塘之中了。

すると火は大きくなり、家の中がたちまち温かくなりました。
就這樣呀、家中圍爐的火勢立馬就是大了起來、一下子、家中是變得超級暖和一點也不冷了。

すると家の隅(すみ)の方から、小さな話し声がしました。
然而也就是在這麼一個動作之後吧、屋子的角落裡竟是突然傳出的說話的聲響。

「熱いな、熱いな。おら、こんなに汗をかいてしまったぞ」
熱熱熱、好熱好熱呀、這熱的就是我大汗淋漓呀。

「そうだな。こんなに熱くては、ここの家にいる事はできんぞ」
對呀對呀、真是熱死了個人、不行、太熱啦、這個家已經不能再待下去啦。

「それなら、みんなでこの家から出て行こう」
那就趕快的、大家都趁著現在從這個家裡出去跑路了吧。

「そうしよう。しかし、長い間やっかいになったんだから、何か土産を置いていこう」
對對對、但怎麼說、住這麼久了畢竟、平時也麻煩了人家不是、我們也就是走之前給人家付個拖欠的房租吧。

「それなら、白い米と魚を置いていこう」
也行、那就給他們留一點米還有魚。

小さな声はそう言うと、土間に何かをドサッと置きました。
一群群小小的聲音就在那竊竊私語、可屋內的門口呀、這時就是突然一響、像是甚麼東西給放在了哪裡。

その声と音に気づいた旦那が、戸の隙間から、そーと、様子をうかがうと、数人の小人が汗を拭きながら家から出て行くところでした。
聽到了聲音的男人也是立馬注意到了、連忙的就是朝著門縫朝外偷偷窺去、看見了個啥呢、看到了是很幾隻很小很小的小人擦拭著滿頭的汗水在離開自己家中呢。

(あれは一体?)
(這都是甚麼東西呀、到底?)

旦那が見ていると、ちょうど戸口の所に白いヒゲを生やした小人のおじいさんが現れて、
男人這就只能是繼續看呀、要把人家看明白呀、人家這都走到大院的大門前了、突然又是一個白鬍子的小人、是一個小老頭又出來了。

「こら貧乏神ども。お前たち、まだいたのか?」
喂喂喂、你們這些個臭窮鬼、還在這裡是賴著不走幹嘛呢?

と、叱ったのです。
白鬍子小老頭是如此訓斥到。

「へい、これは福の神さま。今すぐ出て行きますので」
別罵我們啦、尊貴的福神、您看我們著不就是正在提著大包小包開始滾蛋了嗎。

貧乏神と呼ばれた小人たちは、すぐに戸口から出ると、そのまますーっと消えてしまいました。
就是這群被稱作為臭窮鬼的小小人們、一經過大門口出去到了外面之後、一下子也是全部消失瞬間不見了去。

一方、福の神とよばれた白いヒゲの小人のおじいさんは、
而另一方面、現在還在哪裡的就是那個白鬍子的小人老頭了。

「これが、これからやっかいになる家か。貧乏神どもが住み着いていただけあって、小さくてみすぼらしい家だ。しかし、このおれが来たからには、もう少し立派な家にしてやらんとな」
誒誒誒、這就我新的工作地方呀、之前都是給那群臭窮鬼住著、弄得是烏煙瘴氣、殘破不堪、可現在我來了、不久以後呀、這裡就會是一個喜氣的大宅子咯。

と、言いながら戸口から入ってきて、そのまますーっと消えてしまったのです。
小鬍子老頭說完便就是朝著屋內走來、下一秒、同樣也是瞬間不見了蹤影。

それらを見ていた旦那は、急いで寝ている奥さんを起こしました。
親眼是見證了這一切的男子、馬上是去跑到了還在睡覺的妻子旁邊將其叫醒。

「お前、はやく起きろ! 今、この家から貧乏神が出て行って、福の神がやって来たんだぞ!」
快快快、快點起來呀!剛剛我們這個家裡的瘟神他們都離開咯、現在是福神住進了我們家!

「あん? 何を馬鹿な事を。きっと夢でも見ていたんじゃ」
蛤?你在胡說甚麼傻話呀、我看你也是剛剛才醒還在夢裡面吧。

奥さんはそう言いましたが、旦那に土間へ連れて行かれてびっくり。
妻子呢雖然嘴上就是這麼說、心裡也是這麼想、可就是讓男人給拉到了這屋門口後發現了、一下子是大為吃驚。

「あら、米俵がこんなに。それに魚も」
這下你知道了吧、看清楚啦、這些多的米袋還有一條條大魚呢。

奥さんはさっそく、お米と魚でお正月の用意を始めました。
很快的、妻子也是瞬間給懂了過來、那接下來就是燒魚蒸米開始做飯準備即將來臨的新年咯。

そしてこの家では良い事が続いて、福の神が言っていたように立派な家を建てる事が出来ました。
就這樣呀、後來的這個家是步步高昇、後來也確實是如當時的福神所說、一點點的開始發家、最後是變成一個豪華的大宅院了。

そこで人々はこの家を『火たき長者』と呼ぶようになり、自分たちも貧乏神を追い出して福の神が来るようにと、大晦日には大火(おおび)をたく家が多くなったそうです。
而今往後呢、附近的人們呢、也是將這戶家庭稱之為是了“紅火大老爺”、知道人家的這個發家經歷之後、就有很多的人們也是紛紛的效仿、希望是以在新年到來之前在家中先燃起一堆雄火、來趕走瘟神、迎接福神的到來。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

火たき長者
火碳公

むかしむかし、あるところに、とても貧乏な夫婦がいました。
到好久好久以前、這就一對好窮的兩口子住到一起的。

ある大晦日の事、奥さんが旦那に言いました。
這就過年了。

「明日はお正月です。ここにわたしが作った笠(かさ)がありますから、それを町で売って白いお米を買ってきてくださいな」
今天就是年夜了啊、這裡還有這麼多竹斗笠、趁到現在早去街上賣了、好換點米回來啊。

そこで旦那は、奥さんが作った笠をかついで町にやってくると、
這就男的被交待、提到堂客紮好的竹笠街上換米去了。

「笠はいりませんかー。うちの嫁が作った、丈夫な笠はいりませんかー」
擔子挑到這就到條人多的地方放落來喊啊、竹帽竹帽、哪個要竹帽哦!

と、売り歩いたのですが、だれも買ってはくれません。
看到㫘人買又挑到條擔子邊走邊賣、但就硬是無人津。

「仕方ない。帰るとするか」
這生意不怎麼好作啊、算了、回去上算。

旦那が帰ろうとすると、道の反対側から炭俵を背負ったおじいさんがやってきました。
這就人準備回去的時候、路對面來了條背到碳的老杆子。

「炭、炭はいりませんかー」
走到路上還到唏有人要碳吧。

そのおじいさんと目が合った旦那は、おじいさんに尋ねました。
這就兩人碰頭。

「なあ、じいさま。炭は売れたか?」
老人家、你這碳今天怎麼樣哦?

するとおじいさんは、首を横に振って、
「駄目だ。さっぱり売れん」
と、言うのです。
稀卵爛的、一斤都㫘賣出去哦。

そこで旦那が、おじいさんに言いました。
唉、我這斗笠也是剩好多。

「もしよろれば、おらの笠と、じいさまの炭を取り替えねえか? このまま笠を持って帰っても、仕方がないし」
那這麼到、我不缺笠你不缺碳、我的貨就和你的貨互相換下子啦?不然我回去也不好交差。

「いいぞ。おらもこの重たい炭俵を持って帰るのは、大変だからな」
換吧、換吧、我本來還講能賣脫、這屋裡太遠、這繼續又背回去太吃虧了。

こうして二人は笠と炭を交換すると、それぞれの家へと帰っていったのです。
賣碳的老杆子得了帽子快走幾腳路、這邊也有了碳至少也是提了東西到屋。

でも、お米ではなく炭を持って帰った旦那を見て、奥さんはがっかりです。
到這到屋看到是碳不是米。

「お正月なのに、米もねえとは、残念だ」
人也是夠沮喪、堂客開始埋怨。

「そうは言うが、おらは一生懸命売り歩いたんだ。大体、そのまま笠を持って帰るよりもましだろう!」
而男人自己也委屈、自己也是一肚子火、無處宣泄。

旦那は怒って、持ち帰った炭をいっぺんに火にくべました。
這就看到這條碳自己也不舒服、畢竟期待的是可以用來打糍粑的糯米、突然一甩、全掗爐子裡面燃了去。

すると火は大きくなり、家の中がたちまち温かくなりました。
屋裡這就熊熊大火燃起、一下是緩和起來了。

すると家の隅(すみ)の方から、小さな話し声がしました。
突然這時屋裡傳出一陣詭聲、那聲音好小好小到屋裡的角角。

「熱いな、熱いな。おら、こんなに汗をかいてしまったぞ」
好熱啊好熱、要幫我熱死了啊!我全身都是汗。

「そうだな。こんなに熱くては、ここの家にいる事はできんぞ」
媽了個巴子、這麼熱老子不住了、不作了、辭職。

「それなら、みんなでこの家から出て行こう」
走、我們一起夾卵走算他。

「そうしよう。しかし、長い間やっかいになったんだから、何か土産を置いていこう」
好嘛、一起走、但是別個也幫我們供這麼久了、走之前跟別個也留個驚喜。

「それなら、白い米と魚を置いていこう」
那跟他稍微搞點米還有肉甚麼的就差不多了。

小さな声はそう言うと、土間に何かをドサッと置きました。
這就不曉得是哪裡傳來的言談聲、瞬間門口一件快遞到了、就聽到東西放落下一聲響。

その声と音に気づいた旦那が、戸の隙間から、そーと、様子をうかがうと、数人の小人が汗を拭きながら家から出て行くところでした。
(あれは一体?)
男人這就聽到聲音出去取快遞了、因為男人也是發現了異狀一直留心到了、先是從門縫偷偷步、看到底是哪個到講話、這就看到一群小人熱得到哪裡擦汗邊擦邊出門。
甚麼鬼?


旦那が見ていると、ちょうど戸口の所に白いヒゲを生やした小人のおじいさんが現れて、
看到看到、裡面又有條重量級人物出現了、別個是條老杆子小人、還都生鬍子了。

「こら貧乏神ども。お前たち、まだいたのか?」
と、叱ったのです。
看來這條傢伙地位比較高、一出來就開始訓別個其他幾個小人了、講你們幾個窮鬼怎麼還不動身哦、不要讓自己等太久。

「へい、これは福の神さま。今すぐ出て行きますので」
好的、福星、我們馬上這就夾卵滾。

貧乏神と呼ばれた小人たちは、すぐに戸口から出ると、そのまますーっと消えてしまいました。
被福星喊成是窮鬼的幾個小人這就馬上卷起鋪蓋走人了、瞬間去的是像從來㫘來過樣的。

一方、福の神とよばれた白いヒゲの小人のおじいさんは、
這邊、福星的老杆子小人。

「これが、これからやっかいになる家か。貧乏神どもが住み着いていただけあって、小さくてみすぼらしい家だ。しかし、このおれが来たからには、もう少し立派な家にしてやらんとな」
這屋裡是真他媽稀巴卵爛、都被那幾條窮鬼跟我住廢了、但是現在爹來了、就要幫這裡翻新下子了。

と、言いながら戸口から入ってきて、そのまますーっと消えてしまったのです。
這就福星進了門、瞬間一下消失不見了去。

それらを見ていた旦那は、急いで寝ている奥さんを起こしました。
男的馬上跑回去、到屋裡客廳幫到睡覺的堂客搖醒。

「お前、はやく起きろ! 今、この家から貧乏神が出て行って、福の神がやって来たんだぞ!」
有重要消息要跟別個傳達、講自己的屋窮神走了、現在來福星了!

「あん? 何を馬鹿な事を。きっと夢でも見ていたんじゃ」
我看你是窮癲了到作夢吧。

奥さんはそう言いましたが、旦那に土間へ連れて行かれてびっくり。
雖然話講是這麼講其實㫘錯、但堂客著自己男人帶到大門口一看、人也是驚了。

「あら、米俵がこんなに。それに魚も」
一個好大的快遞放到的。

奥さんはさっそく、お米と魚でお正月の用意を始めました。
裡面這就都是些魚和米、這下好啦、可以準備年夜飯啦。

そしてこの家では良い事が続いて、福の神が言っていたように立派な家を建てる事が出来ました。
也是從這時開始這屋是順風順水了起來、不久的將來也是應了福星的預言、房子大了、一切都過有了。

そこで人々はこの家を『火たき長者』と呼ぶようになり、自分たちも貧乏神を追い出して福の神が来るようにと、大晦日には大火(おおび)をたく家が多くなったそうです。
後面來的人多都曉得了他的發財事蹟、自己也開始效仿、一到大年夜就燒起一把大火、幫屋裡面的窮神趕走起來、就想透過這種法子來跟自己新年討個好彩頭、而本來落魄的男的名、也被別個尊為地主火碳公了。

おしまい
结束

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