1月28日の世界の昔話
むかしむかし、ある家の主人が、毎日耳を押さえて困っていました。 それは、家の両隣が鍛冶屋(かじや)なので、朝から晩まで『カンカン、カンカン』とうるさかったからです。 主人が、ぐちをこぼしていると、それを耳にした両隣の鍛冶屋が、二人そろってやってきました。 「わたしたちは、今度引っ越す事にしました。なんでも、引っ越せば、ごちそうをしてくださるそうで」 「それはありがたい。いいですとも、もちろんごちそうしますよ。それで、引っこしはいつですか?」 「はい。明日にも、引っ越しましょう」 そこでさっそく、主人は二人の鍛冶屋に山の様なごちそうをしました。 さて、ごちそうがすんだ後、主人が二人の鍛冶屋に聞きました。 すると、二人の鍛冶屋は答えました。 これでは、意味がありませんね。 おしまい |
|