福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 11月の世界昔話 > ヘビの足
11月27日の世界の昔話

イラスト myi ブログ sorairoiro
イラストの隠しキャラを探してみよう。
(葉っぱウサギ)
正解は、お話しの最後にあります。
ヘビの足
中国の昔話 → 中国の国情報
アニメサイズ
Max 2880×2160
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「天乃悠の朗読アート」 天乃悠の朗読アート
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「あーる」 【眠れる朗読】
むかしむかし、村人たちが集まって、お寺の掃除をしていました。
掃除が終わると、お坊さんがお酒を入れたツボを持ってきました。

「ごくろうさまでした。少しですが、お酒をめしあがってください」
「ありがとう」

みんなはお礼を言って、お酒を受け取りました。
ところが村人は五人いるのに、お酒はツボに一人分しか入っていません。

みんなで飲むには、とてもたりません。
すると、一人の男が言いました。

「では、こうしたらどうだろう。
みんなで地面に、ヘビの絵をかく競争をするのさ。
一番はやくかきあげた者が、一人でお酒をいただくんだ」

「なるほど、それは面白い。よし、それで決めよう」
「ではいくぞ。よーい、ドン!」

みんなはいっせいに、ヘビの絵をかきはじめました。

すると一人の男が、一番はやくかきあげました。

「出来たぞ! おれが一番だ! あっははは。みんなには悪いが、この酒はおれがちょうだいするよ」
男はそう言って酒ツボに手をのばそうとしましたが、ふと気がついて、

「しまった! これはしくじったぞ。ヘビに足をつける事を忘れていた」

と、あわててヘビの足をかきはじめたのです。
するとそれより先に、ほかの男がヘビをかきあげました。

「出来た。酒は、おれの物だ」

男はそう言うと、お酒をおいしそうに飲みました。

はじめの男が残念そうに見ていると、酒を飲んだ男が笑って言いました。
「バカだな、お前は。

よく考えてみろ、ヘビに足があってたまるもんか。
そんなよけいな物をくっつけようとするから、こんなうまい酒を飲みそこねるんだよ」
それからです、よぶんな物をつける事を『蛇足(だそく)』と言うようになったのは。
おしまい
隠しキャラの正解

|