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11月27日の世界の昔話

ヘビの足
中国の昔話 → 中国の国情報
むかしむかし、ある村の人たちが四、五人あつまって、お寺の掃除をしていました。
掃除が終わったとき、お坊さんがお酒を入れたツボを持ってきて、みんなに差し出しました。
「ごくろうさまでした。少しですが、めしあがってください」
「ありがとう」
みんなはお礼をいって、それを受けとりました。
ところが村の人たちは、四、五人いるのに、お酒はツボに、たった一ぱいだけです。
これではみんなで飲むには、とてもたりません。
すると、一人の男がいいました。
「こうしたらどうだろう。みんなで地面にヘビの絵をかく競争をするのさ。一番はやくかきあげたものが、一人でお酒をいただくんだ」
「なるほど、それは面白い。よし、それで決めよう」
相談がまとまり、みんなは地面の上にヘビをかきはじめました。
そのうちに、一人の男が一番はやくかきあげました。
「出来たぞ! おれが一番だ! あっははは。みんなには悪いが、この酒はおれがちょうだいするよ」
男はそういって、酒ツボに手をのばそうとしましたが、ふと気がついて、
「しまった! これはしくじったぞ。ヘビに足をつける事を忘れていた」
そういうと、あわててヘビの足をかきはじめました。
するとそれより先に、ほかの男がヘビをかきあげて、
「できた。酒はおれのものだ」
そういうなり、お酒をおいしそうに飲みはじめました。
はじめの男が残念そうにそれを見ていると、その男は笑っていいました。
「よく考えてみろ、ヘビに足があってたまるもんか。そんなよけいなものをくっつけようとするから、こんなうまい酒を飲みそこねるんだよ」
と、いうわけで、よぶんなものをつけることを、『蛇足(だそく)』というようになったのです。
おしまい
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