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イラスト myi ブログ sorairoiro
ヒツジかい と うみ
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
かいがん で ヒツジ に くさ を たべさせて いた ヒツジかい が、なみ も ない おだやかな うみ を ながめて、
「ヒツジ を かう より も、ふね を つかって しょうばい を する ほう が よさそう だな」と、かんがえました。
そこで ヒツジ を ぜんぶ うって、その おかね で ナツメヤシ の み を かって ふね に つんで うみ に でました。
ところ が、すぐに はげしい あらし が おこって ふね が しずみ かけた ので、
つみに の ナツメヤシ の み を ぜんぶ うみ に すてて、から の ふね で やっと たすかりました。
そのご だいぶ たって から、ひとり の おとこ が おなじ うみべ に やって きました。
「ああ、なんと おだやかな、いい うみ だろう」
たしかに そのとき、うみ は しずか でした。
しかし、あの ヒツジかい が、その ひと に むかって いいました。
「なあに、この うみ は、もっと ナツメヤシ の み が くいたい の ですよ。
だから わざ と、おだやかな ふり を している の です」
この おはなし は、ふこうな できごと が にんげん に とって よい いさめ に なる と いう こと を おしえて います。
おしまい
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