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イラスト myi ブログ sorairoiro
オオカミ と ヒツジかい
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
いっぴき の オオカミ が ヒツジ の むれ の あと を、おとなしく なんにも がい を くわえず に ついて いきました。
ヒツジかい は、はじめ は オオカミ を てき だと おもって、びくびく しながら みはって いました。
けれども、オオカミ が ずっと おとなしく ついて くる だけで、
ヒツジ に おそいかかる けはい が ちっとも ないので、ヒツジかい は、
「どうやら、この オオカミ は てき では なくて、ヒツジ の みかた らしい」
と、おもいました。
ちょうど ヒツジかい は まち に いく ようじ が あった ので、
ヒツジたち を オオカミ の そば に のこして まち へ でかけました。
すると オオカミ は、
「しめた。いまこそ チャンス だ」
と、ヒツジ に おそいかかり、だいぶぶん の ヒツジ を くいころして しまいました。
まち から もどってきて、ころされた ヒツジたち を みた ヒツジかい は さけびました。
「おれ が バカ だった。オオカミ に ヒツジ を あずける なんて、どうか しているよ」
にんげん でも おなじ こと です。
よくばり の ひと に だいじな もの を あずければ、とられて しまう のが あたりまえ です。
おしまい
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